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双子の片割れに愛しすぎて困っています  作者: です。まっすん
修正版
35/35

通学路3

「あれ~?春翔くん達じゃないかー!」

今度は左側から女性の声

そこには悟と同じく金髪な少女がいた。

制服が春翔たちと同じだったので辛うじて高校生とわかる様子だった。

その声を聴くなり潤は息を吹き返す。

「ゆっ、友理香センパイっ!」

何故か潤は敬礼をしている

「潤君もおはよ!」

少女...友理香先輩は気さくに返す

うれしそうな潤を横目に悟は不機嫌そうだった。

「姉貴、寝ぐせついてるぞ」

悟は目が死んでいた。

「なっ...悟が起こすの遅いからこんなになってるだぞ!」

友理香先輩ははねた髪の毛を押さえている

「大体弟に起こさせるとか姉の威厳無さすぎるだろ...」

さすがに呆れている様子の悟である。

「悟は弟失格だ!生意気な悟と春翔君を交換したいくらいだよ!」

涙目の友理香先輩が春翔の腕に抱き着く。まったくもって柔らかな感触は、ない。

潤はそんな状況が楽しくない様子

「友理香先輩!僕の方が弟に向いていますよ!!」と意味不明な発言をし始めている


「あっ!春翔いた!」


後ろから聞きなれた声、春翔は雷を打たれたようにぴしゃりと固まってしまった。

駆けてくる音。その一歩ごとに春翔は悪寒が走っていた。

事情を知っていた悟と潤は気まずそうに固まっていた。

「おおっ!沙貴じゃないか!」と事情を知らない友理香先輩は沙貴に抱き着きに行った。

「おはよ!友理香ちゃん!」とはじけるような笑顔の沙貴であった。

「やっぱり友理香ちゃん妹に欲しいなぁ」と幸せそうな沙貴

沙貴の発言に不満そうな友理香先輩は「身長だけで見るな!」と地団太を踏んでいる様子だ

すると沙貴は春翔たちの方を向き

「潤くんと悟くんもおはよう!」

二人はぎこちなく「おは...」と返していた。

「そう!春翔カバン間違えてたよ!」とキーホルダーがついていない鞄を差し出してきた。

春翔は「おう...すまん...」とさえない様子であった。

「追いつけて良かった!一緒に行こ!」と右手を絡めてくる沙貴

そんな彼女に春翔はひかれていくだけであった。

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