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通学路2
通学の道中、悟は意気消沈している春翔に「なんかあったのか?」と心配する
すると春翔は最近のことを吐露した。最近異常に紗貴との距離が近いことや今朝のこともだ。
「・・・・・・あ〜。」
悟は硬直した。何故か遠くを見つめ始める。
まるで目が死んでいるようだった。
「ソレハトテモタイヘンデスネ。」
「あの、悟さん?」
明らかにおかしい悟に春翔は困惑する。
「それはホントか!春翔ッ!」
右耳が張り裂けそうなほどの声量に一瞬怯む。
いつの間にいたのはメガネをかけた真面目そうな男
「あ、おはよ「「詳しく説明してもらおうか!?」」
人の話を遮りグイグイと迫る
「詳しくも何も、本当の事だ「「あぁ〜けしからんッ!!」
更に畳み掛けてくるメガネ男それを悟が羽交い締めにして静止する
「潤!流石に朝からうるせぇよ!」
「何ッ!なら悟は詳しい話をききたくないのかッ!?」
そんな2人を見て春翔は「お前らなんでそこまで必死なんだ...。」と困惑する春翔。
口から泡が出ている潤を横目に「こっちの問題だから!」と悟は笑顔を見せていた。




