25 反応に困るようなことをしないでほしい。
「こんにちは~」
午後1時友里香が家に来た
家族の反応を待たずに階段を駆け上る
そして、ノックもせずにドアを勢い良く開ける
「やぁ!!諸君!!」
「おう」「こんにちは~」
「なんか反応薄くない!?」
なぜか怒る友里香
「で?行きたいとこ、2人は決めた?」
俺のベッドに座りながら仕切る友里香
「私はまだきめてないよ」
同じく俺のベッドに座る紗貴
「俺もまだだな」
「それじゃ、私は海外に・・イテッ!!」
友里香を俺が叩く
「アホか、海外に行けるわけがないだろう」
「冗談だよ!!冗談!!叩く必要性はないじゃないか!」
頭を押さえながら友里香が抗議する
「友里香の頭がおかしくなったのかと思ったので叩いた」
「ちょっと理不尽すぎない!?」
「まぁまぁ」
キレる友里香を慰める紗貴
俺も言い過ぎたかな・・・。と少しだけ反省をする
友里香が「何か飲みたい」と、言ったのでキッチンの冷蔵庫を開けたが・・・。
「何もない」
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「ということで、買い出しに行ってくる」
「行ってらっしゃーい」「行ってらー」
そう返事をすると2人はスマホの画面を見せ合いながら雑談を始める
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「はぁ~」
コンビニの帰り道、俺は自分の財布を見ながらため息をつく
最近、金を使い過ぎた・・・
ボウリング行って、ファミレスに行って。
札が入っていない財布を見て、再度ため息をつくのであった
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「ただいまー」と、家の扉を開ける
そして、階段を上る
ドアノブに手をかけ、押す
・・・・・・・・・は?
友里香が紗貴と添うように寝ていた。
さらに、スカートに手を掛けている
「・・・・・・お前ら・・・何をしてる」
「おっ、早かったじゃん」
友里香が体を起こす
「お、おかえ・・り」
続いて紗貴も体を起こす
頬が妙に紅潮していたり、溶けるような目だったりするのは、つっこまないでおくが・・・。
「私達で決めたんだけどさ、温泉に行きたい!!」
友里香が俺に迫るように言う
夏に温泉かよ・・・。
「海とか山は行かないのか?」
「う、海に行って日焼けしたり・・山で虫に刺されるのは嫌だから・・・。」
紗貴がつっこまないでおくが・・・。
「私達で決めたんだけどさ、温泉に行きたい!!」
友里香が俺に迫るように言う
夏に温泉かよ・・・。
「海とか山は行かないのか?」
「う、海に行って日焼けしたり・・山で虫に刺されるのは嫌だから・・・。」
紗貴が消えかかる小声で答える
結果、俺が妥協して温泉に行くことになった。
次回は久しぶりに紗貴側の物語です




