21 ボウリングはもう二度とはしないと決めてたし
放課後
俺達はボウリング場に来た
新しい所とは言えないが風情のある場所だ
「ねぇ紗貴?ボウリングしたことある?」
「家族で1回だけしたことあるけど・・・春翔が下手すぎてそれ以来、ボウリングをしたくない!!なんて言っていたし」
ちなみに、当初の予定でた男子3人で来るはずだったが女子が2人ついてきた。
昼休み
俺は紗貴に<中庭で一緒にご飯を食べよ(^^>と、いうメッセージが送られてきた
俺は購買でパンを買った後、中庭に向かう
紗貴と昼食を食べるのは久しぶりだと思いながら、中庭へと歩みを進める
・・・・・・・・・・・なんか後をつけられている気がする。
俺は振り向く
と、同時に何かが俺にぶつかってきた
「きゃっ!!」
なんか最近、よくぶつかる気がする・・・。
俺は倒れた少女へ視線を向ける
「友里香?」
予想外だった、俺は紗貴だと思っていたのだが・・・。
「久しぶり~」
友里香は苦笑いをしていた
「何故、つけてきた」
「つけてきたって人聞きが悪いなぁ、ちゃんと話し掛けようとしてたのに。」
「話し掛けようとして2分くらい俺の後ろを歩くのか・・・。」
俺は友里香に手を差し伸べる
「い、いゃ~」
友里香は俺の手を使わずに立ち上がりスカートを軽く払った
「ちゃんと理由があってつけてたから。」
後をつけていたのは認めるのか・・・
「あの、春翔に聞きたいんだけど・・・春翔と紗貴って・」テテン テテン テテン テテン
俺のスマホが4回も鳴る
「あ、すまない」
「大丈夫だよ」
俺はメッセージアプリをタップする
俺のスマホの画面には「は」「や」「く」
「!!」と、分けられてメッセージが送られてきていた
そこで俺は名案を思いつく
「そうだ、俺達と食べないか?まぁ俺と紗貴だけなんだけど・・・」
「今の言い方、ナンパっぽい・・・」
引かれている気がする
「まぁ・・いいかな。私もまだ食べてないし・・・」
俺と友里香は場所を移動して中庭に来た
「いや~友里香ちゃんと一緒に昼食なんて、久しぶりだよ~」
と、合流した紗貴はとても上機嫌である
「やっぱり皆で食べるとたのしいね」
と、友里香は返す
関係ない話だが、紗貴は自分で弁当を作っている。俺には作ってくれないのか・・・。
「そういえば・・・」
友里香が真剣な表情で話しを切り出す
「2人はなんであんなにくっ付きながら登校してたの?」
瞬間、場の空気は凍る
「「・・・・・・。」」
俺達は押し黙るしかなかった
だって「付き合っているからだよ(キリッ)」 なんて言えるか!?絶対そんなこと言っても、ばかにされたり、適当に流されるだけだぞ!!
「うぅ~ん」と、友里香が悩む
「質問が悪かったかな~。それじゃあ・・・なんで2人はカップルみたいなことやってたの?」
・・・さらに答えづらくなった。
俺は紗貴を横目で見る。すると、紗貴は決心がついたように表情を引き締める
「あのね、ちゃんと聞いて欲しいんだけど・・・わ、私達付き合ってるの・・・。」
?
友里香は頭上にクエスチョンマークを浮かべている
「どゆこと?」
「あの・・・それは・・その・・・」
困惑する紗貴
「私は春翔が好きで・・・春翔も私の事が好きで・・・。」
「あ、あぁ!!」
友里香はピンときた様子である
一方の紗貴は耳の先まで真っ赤にしてうつむいている
「ふふふ、お二人共、お幸せに~」
友里香は悪戯っぽく笑うと、手を振りながら去っていった
何をしたかったんだあいつ・・・
この後、紗貴とは中庭で別れ1人廊下を歩いていると、拳銃みたいな物を持っている潤と、壁にもたれかかっている悟の姿があった
「何持ってんだ、潤」
潤は口元を緩める ・・・
「集音器だよ・・これですべて聞かせてもらった・・・」
こいつ、盗聴してたのか・・・。
「それで今、俺と悟で今後について話し合っていた」
「お、おう・・・」
「今日のボウリングの話は無しにしよう」
「・・・は?」
「春翔は彼女と帰れ」
潤に切り捨てられるように言われた
「それじゃあ・・・そうさせて」テテン
また俺のスマホが鳴る
俺は「すまん」と言い、すぐにメッセージを読む
「今日、久しぶりに友里香ちゃんと遊ばない?」と、紗貴から送られてきた
そして、俺は潤達に提案をした
・・・・・・・と、今の状況になる
いつもとは違う感じで書きましたが、読みにくいかもしれなかったです・・・。




