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双子の片割れに愛しすぎて困っています  作者: です。まっすん
修正前です消すかもです
21/35

19 (^^)/

鹿島 友里香


春翔たちと同学年、

成績はイマイチ、運動は得意

一人っ子のため春翔達の関係を羨ましくおもっている

最近、部活を辞めた


作者の手違いで今回の話には登場しない。

スミマセン・・・。

ど、どうする?

父が去った部屋、俺と紗貴は、また二人きりになる。

俺達の間に微妙な空気が漂う


・・・・・・・。


 俺と紗貴は互いにうつむいたまま動かない

(ど、どうする?自分から告っといて足に引っかかって、ベッドから落ちて気絶するなんて・・恥ずかしすぎて紗貴の顔すら見れない・・・・・。)


・・・・・・・・・・・・・・。


さらに、静寂がつづく


・・・・・・・・・・・・・・。


なんか、我慢対決になってきた気がする


・・・・・・・・・・・・・・。


さすがに心配になった俺は横目で紗貴を見る


 紗貴も気まずい表情でこちらを見ていた


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


          ・・・・

膠着状態のまま俺達は動けない

 互いに動きを探りつつ5分が経過しようとしていた時、一階から声が聞こえた

「春翔~。紗貴~。風呂が沸いたから入ってくれ~」

 俺は父親を生まれて初めて救世主と思った


が、

ここでも、また問題が起きてしまった。

 それは、 どちらが返事をするか だ、

いつもはどちらかが適当に返事をしているが、こんな状況のため返事をしたくてもできない

「?どうした~、二人共寝ているのか~」

答えたくても答えられないんだよ!!

 だが、俺と紗貴の問題で親父に迷惑を掛けるわけにはいかない!!


 俺は返事をする

「「はい、今すぐ入ります」」

あっ、かぶった

状況がさらに悪化すると思われたが紗貴の行動は早かった

「私、先にお風呂に入るね」

「そ、そうか」

紗貴は立ち上がり、パジャマなどを準備する


そして、紗貴が部屋を出ようとした時、事件は起きた。

ポロッ

紗貴が抱えていた着替えから、ひらひらと物体が落ちていった。

 そう、 パンツ だ。

!!!

俺は紗貴を見るが気づいていない様子だ。

どうするどうするどうするどうするどうする。

この、長い1日の中で一番のピンチだ。

放置をすることもできるが、そしたら後が痛い。部屋に戻って来た時に、この部屋は悲劇の色に染まるだろう。

 俺は勇気を振り絞り声をかける。

「あ、あの紗貴?」

「ん?なに」

と、紗貴が振り返る


「っ!!!」

 紗貴が声にならない声を上げる

一瞬にしてタコのような真っ赤な顔に変わる。

俺はどう反応したらいいのかわからないよ!!

「あ、あははは~」と、紗貴は曖昧な表情をしながらパンツを回収、足早に部屋を去っていった。


「ふぅぅ~~~」

俺は長いため息をついた

もう、疲れたぁぁぁーー


 俺は知らない内に寝ていた


ーーーーーーーーーーーーーーーー


ちゅんちゅん とすずめが鳴く声が聞こえる

「う~ん」

端的に言うと、俺は朝にとても弱い

「春翔~早く起きて~」

遠くから俺を起こそうとする紗貴の声がする

「は・る・と!!」

今日紗貴は俺を起こしに5回ほど来ている

「なんで起きないのよ~」

「う~ん」


 しばらくすると、俺の目覚まし時計が<ピピピ>と、大きな音をたてる

その音と同時に俺は体を起こす

「ふわ~ぁ。」と、あくびをする

紗貴は俺に対し、納得していない表情をする

「なんでいつも目覚まし時計じゃないと起きないの!?」と、半ギレな紗貴が俺に向けて言い放つ

「いや、お前の声が聞こえてたぞ」

「なら、なんで起きないの!?」

「別にいいじゃん」

「も~」と紗貴はその場で地団駄を踏む

「早く着替えてご飯たべて!以上!!」と、言いながら紗貴は部屋を出ていく足早に部屋を去る紗貴を横目に俺は着替えを始める

 今更だが、昨日の出来事は本当にあったことなのか?と不安に思う俺だった。



 先程の不機嫌な紗貴はどこへやら、登校中はかなり上機嫌な紗貴だった

久しぶりの二人一緒の登校、学校前の桜並木を紗貴の歩幅に合わせて歩く

 頭上の桜の枝はすっかり緑色に染まっている

「ねえ、春翔?」

「ん、なんだ」

「私達、付き合っているよね」

「なんだ?いまさら」

「確認を・・・したくて」

俺は「そ、そうか」と、答えるしかなかった


紗貴は口に笑みを浮かべる

「・・・えいっ!」

いきなり手を繋いできた

俺は「お、おう」としか言えなかった



しばらく、手を繋いでいると紗貴がいきなり唸る

「う~ん」

「な、なんだ?」

「新鮮味がない・・・・。」

「そ、そうか?」

こんな、ことを言い出す紗貴を見ていると俺達は普通のカップルよりも複雑な関係なのかもしれない

「・・・・なら、こうだ!!」

今度は右腕に抱きついてきた

俺は「お、おう。」としか言えなかった

紗貴は「えへへ~」とても満足げな顔をしていた。

「いや、お前の気持ちはわかるが、周りから見られているんだが」

さすがに学校前の一本道、登校している生徒も多い。

「えー別にいいと思うな~。付き合ってるし」

「いや、お前は良くても俺がダメだ。」

先程から殺意を帯びた視線を感じるし。

しかし、紗貴はその手を離すことはなかった。



昇校口を出てから俺の腕に絡めていた手は解いたが、執拗にくっついてきた


 俺達は教室の前で別れる

俺は2-A、紗貴は、2-Bの教室へ入る

 ちなみに、俺と紗貴は同じクラスになったことがない。強制的に違うクラスになってしまうのだろう。


 席に着いた俺は教科書などをバックから取り出す。すると、後ろから殺気を帯びた視線が送られているのを感じ取る

「誰だっ!!」と、俺は後ろに振り向く

 そこには、暗い顔をした潤と苦笑いをしている悟の姿があった

「・・・おはよう。」

と、潤が低い声で俺にあいさつ

そんな潤に俺は「お、おはよう・・・」としか答えられなかった

「春翔・・・」

「は、はい」

「お前とは絶好だっ!!」

「・・・・・・・・は?」

次話、友里香参戦!!!


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