転入生
「「おはようございます」」
今日も、あいさつ活動を生徒会などの人たちがやっていた。私は、軽く会釈をして、学校に登校した。
「えー、今日は入学式が10時からあって、その後もう一度学活をして、今日は下校になりますと。あと、明日から授業が始まるから、気を引き締めておくこと。」
須藤先生は、今日の予定を伝えた。そして、もう一つ
「えー、それと、1人、転入生が来ます。さ、入って入って。あ、そうか、ごめんごめん。」
とよくわからない言葉を残し、教室を出ていった。
その間、教室は転入生の話題で持ちきりだった。
しばらくすると、先生とともに、一人の男子生徒が教室に入ってきた。
その男子生徒を見て、私と沙耶は目を合わして、「あの時の人だー」と目で叫んだ。
「えー、転入生の藤原夜声君です。仲良くするように。あと、彼は耳が聞こえないので、話すときは筆談か、手話でするように。じゃあ、藤原くん、自己紹介を。」
須藤先生は、藤原くんの肩をトントンと叩いた。
「藤原夜声です。夜の声と書いて、よごえといいます。これから1年間よろしくお願いします。」
「じゃあ、夜声くんは後ろのあそこの席に。あ、そうか、また。」
須藤先生はペンを持ち、紙に何かしら書き、言った内容を伝えた。
クラスの10割の女子は、もう目がキラキラしていた。
入学式までの空いた時間、藤原くんの席の周りはものすごく女子が密集していた。私も、その中に入ろうとしたが、もう満員電車に乗っているようで、藤原くんの顔は見れなかった。
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