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声と音  作者: I have no name
3/9

猫が導く出会い

「うん、いいよ。どこに行く?」

沙耶はそう答えた。音羽はすかさずノートに書き込む。

「私の家」

「うん、わかった。じゃあ、家帰ったら連絡する。早めに行くから。」

沙耶はそう答えて、学校を下校していった。

「篠原さん、ちょっといいかな。」

担任の須藤先生に呼ばれた。たぶんというか、確実にあの話だろう。須藤先生に連れられて

職員室に行った。

「まだ、手術を受ける勇気が出ない?」

「はい」

私はそう書き込む。そして、先生の返事を待たずに

「すみません 急いでるので」

そう殴り書きして、私は学校を出た。


「あ、転校生のこと伝えるの忘れてた。」

須藤先生は独りごとのようにつぶやいていた。


帰り道を、1人てくてく歩いていると、首輪の付いた猫がひょっこりすわっていた。

その猫は、私に向かって「にゃー」と優しく鳴いて、どこかへ駆け出していく。私にはその猫が「ついてきてごらん」と言っているように見えて、その猫についていくことにした。


猫は自由に歩いて、飼い主がいれば、その家にいずれ帰っていく。

時に、心配になって探し出す飼い主もいるだろう。


その猫を追いかけていると、男の人が走ってきた。

「どこ行ってたんだよ。心配したんだぞ。」

飼い主らしい。しかし、音羽は先程まで追いかけていた猫ではなく、その男の人に目を光らせていた。言葉にしなくとも分かる。

「イケメンだねー。あの人。」

後ろからいきなり、自分の心の声を代弁したかのように話しかけられたので、音羽はむせこんだ。

「ごめんね。学校の近くで見かけて、追いかけてたの。」

沙耶だった。

「にしても、すっごいイケメンだね。」

音羽はうんうんとうなずく。


そして、もう一度見ようとするときには、彼の姿は見えなくなっていた。


「帰ろっか。」

私はもう一度うなずいた。

見にくいですが、twitterの方でも一応小説を載せています。

通知が来て、すぐに見れると思いますのでどうぞフォローしてください!!

(フォロー返します)


『運命』が面白かったり、これからが気になると思う方はどうぞ感想を書いてもらえるととても励みになるのでお願いします!!

https://twitter.com/ALIS_in_order

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