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そして私は食堂で友人と話をした

私の名前は羽柴逸子。ふつーの女子高生である。

ほんのちょっと(とてつもない)大食いでほんのちょっと(とてつもなく)胸が小さいこと以外、特徴は無いと思う。

今、昼食を食べ終え、周りの友達と駄弁っているところだ。

話題は、ネット上のコピペとか、本当の体験談とか。いずれも後者のような感じに言う。

今度は私の番だ。まあまあ有名なコピペだけど、今まで話した人はいない。昨日見つけたとっておきだ。


「友人二人が爆笑してたから、なんだろうて思って、会話を聞いていたの」

「うんうん」「ふむ」

「そしたら片方がさ、『このエイリアンの人形頭にローマ字でありえんって書いてあるwww』って笑ってた」

自分でも初見で思わずニヤけてしまったから、思わず表情が緩んでくる。

「もう片方も『意味わからん面白すぎwwwそっちがありえんからwww』って笑っててさ」

草の生えてるところは、私も笑う演技をしている。

「え~どういうこと?」「おしえておしえて」

「じゃあ解説ね!えっと、エイリアンってさ、英語でALIENって書くの」

「あっ!分かった」「俺も!」「え!?何!?」

「Aは「あ」って読む。LIは「り」って読む。Eは―――」

「ああ!そういうこと」「ふふ、分かった~?」

くだらない会話で、私たちは暖かい空気に包まれる。

ここまで反応を貰えたら、とても良い。

「じゃ、私トイレ行ってくるね」

「行ってらっしゃい、逸子」「生理か!?生理なのか!?」「颯太、サイテー」

私たちの周りに居る男子のほとんどが私を見つめる。このサルどもめ。

呆れてため息すらも出ないまま、私は食堂を後にした。

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