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うちのハムスターが引きこもってばっかりだと思ったら、急に擬人化してきたんですけど!?  作者: 櫻木サヱ
ちくわ、初のファンイベントで地獄を見る

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22/22

会場パニック!ちくわ、差し入れのひまわりの種を食べ始める

ファンイベントは後半戦。

握手会の列も長くなり、会場の熱気はピークに達していた。

ちくわは控室で、凛の指示を受けて最後のチェックをする。


「握手の準備は大丈夫? 怪我だけはしないようにね」

「うん! ぼく、気をつけます!」


でもその瞬間、スタッフが差し入れ用の小袋を渡す。

「ちくわくん、ひまわりの種です」


ちくわの目が輝いた。

「え、これ……ぼく用!?」

凛「そうだけど、食べすぎはダメだよ」

「えー! でも……ちょっとだけ……」



握手会が始まると、ファンが次々にちくわと交流する。

ちくわはテンションマックスで、元ハムスター的リアクションを少しずつ出していた。


・小さくジャンプ

・耳をピンと立てる

・腕をちょっと伸ばして手を振る


会場は大盛り上がり。

でもちくわの手元に差し入れのひまわりの種を見つけた瞬間、制御不能になる。



ちくわ「えへへ……ちょっとだけ……」

パリッ、ポリッ。

一粒、二粒……みるみる口の中に入れていく。


凛「ちょ、ちくわ!! 今は握手会中!!」

ちくわ「大丈夫、大丈夫! ファンのみんな見てるし!」

――いや、完全に自己満足の世界に入っていた。


ファンの中には、ちくわの行動に気付く者もいた。


「え、食べてる!?」

「元ハムスターってこういうことか!」

「かわいい……けどカオス!」



会場の熱気はますますヒートアップ。

ファンが写真を撮ろうと携帯を向けると、ちくわはさらに小さくジャンプして動き回る。

スタッフも凛も、もはや収拾がつかない状態だった。


凛「……これは想定外の天災か……」

スタッフ「いや、天災というより、暴走ですね……」



その時、黒川が会場に顔を出す。

「……こいつ、本当にやるな」

ちくわは気づいて、テンションがさらに上がる。

「黒川さん!! すごい人が来た!!」

黒川「……生で見ると、マジで予測不能だな」


凛はため息をつく。

「やっぱり……あなたの管理下では限界がある……」



握手会が終わり、ちくわは控室に戻る。

手元のひまわりの種を見て、満足げに笑う。

「ふぅ……ぼく、がんばった……!」


凛「いや、がんばったのは“暴れずに生き残った”だけだよ……」

ちくわ「でも……ファンのみんな、喜んでたでしょ?」

凛「……まあ、それは間違いない」


会場の混乱は大きかったが、ちくわの元ハムスター的習性はファンの心を完全に掴んだ。

この日、会場で撮られた写真や動画はSNSにアップされ、さらに話題を呼ぶことになる。



こうして、ちくわの初イベントは、

「握手会中に差し入れを食べる」という未曾有のカオスを生み出し、

新たな都市伝説を作る序章となった。


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