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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

俺の中には龍が眠っていた

作者: Ryo

最近、背中に激痛が走った。

なんだこれ…?と思って病院に行ったら、まさかの“龍”が眠ってた。

その名も――「糞龍フンリュウ


ちょっとグロいけど、笑える実話を、勢いだけで書いてみました。

※飯テロ中の人は、読むタイミングにご注意を。

その名も――「糞龍フンリュウ


ある日、突然、背中に激しい痛みが走った。

以前から気にはなっていた。

黒い点のようなものと、小さく盛り上がった膨らみ。

蚊に刺されたようなその存在は、ずっと沈黙を守っていたのに。


だが、急に痛み出した。


病院に行くしかない。

そこで俺は、衝撃の事実を知らされる。


俺の中には、龍が眠っていた。


正式名称は「粉瘤ふんりゅう

――なんて、かっこよさげな名前だけど、

実際は膿や角質が溜まった袋らしい。


日を追うごとに、その龍は暴れ出した。

どんどん大きくなり、4日目にはかなりのサイズに。


再び病院へ。

医者は言った。

「最初は中で“卵”だったものが、皮膚の内側で破裂して、暴れている」と。


つまり、手術決定。


人生初の手術。

麻酔も使うと言われ、

「このまま目覚めなかったらどうしよう…」という漠然とした不安が胸をよぎる。


手術室。

メスを手にしたN先生が登場。

背中に何か冷たい液体が塗られる。

そして麻酔――


尖った何かが、何度も何度も刺される感覚。

これが一番痛かった。


意識はある。

背中が切られている感触も、うっすらと伝わってくる。

麻酔が効いてるからこそ痛くはないけど、皮膚越しの“異物感”が気持ち悪い。


医者の口から出る言葉がまたキツい。


「チクッとしますよ〜」

「はい、つまみ出しますね〜」


いや、やめてくれ。

その実況中継こそが一番キツい。

心の中では叫んでいた。


「医者よ、黙ってくれ…!意識してしまって余計に痛ぇ!」


そう思いつつ、俺は平然を装って、

「へぇ〜、そうなんすね〜」なんて会話をしていた。


内心はバクバク。

全身に変な力が入っている。

でも俺は、我慢強い男だと自分に言い聞かせた。


約12分の戦いが終わった。


摘出された“龍”を見せてもらう。

「グロすぎる…」


こんなものが俺の中にいたのか――。

そう思うと、ぞっとした。


そして医者は、最後にこう言い放った。


「2週間、お酒は禁止です」


酒を愛してやまない俺にとって、これは死刑宣告に等しい。

地獄のような2週間が始まった。


…と思ったのも束の間、

手術から26時間後、俺は無意識に手を伸ばしていた。

その先にあったのは――


缶ビール。


「負けた…」

これが俺だ。

これが、現実だ。


というわけで、俺の中の龍「糞龍」との死闘は、無事に幕を閉じました。

まさかの初手術、そして最終的には酒に負けた自分。

…でも、そんな自分も、まぁ嫌いじゃない。


粉瘤って聞くと地味だけど、体験してみるとけっこうインパクトある。

この記事が「なんか変だな」と思ってる誰かの背中を押せたら嬉しいです。


グロいけど見てみたい…そんな方は、ぜひコメント欄に「見たい」と書いてください(笑)


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