表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/47

ナビゲーション

『それでは早速ナビゲーションを開始します』


(あ、ああ。よろしく?)


『まずステータスと、心の中で念じてみてください』


(えっと、ステータス? あ、なんか出た)


 俺はナビに言われるように心の中でステータスと念じてみた。


『名前 不明

 種族 船

 レベル1

 スキル

 【ナビ】【設備管理】【船体改造】【開錠】』


(おお、これがステータスか)


『私の場合はマスターのスキルですので、スキルを見ることができますがスキルの板は基本的に、マスターだけしか見えません』


(そうなんだな)


『それにしても、初期スキルは【ナビ】、【設備管理】と【船体改造】……そして【開錠】ですか……』


(これって当たりなの?)


『さあ?』


(さあ? って。お前ナビゲーションスキルだろ)


『いや、スキルとかの効果を調べるのは【鑑定】スキルですし、私はあくまで貴方の序盤のサポートを行うだけです』


(じゃあ鑑定スキルを取るにはどうしたらいいのさ?)


『それは簡単です、レベルを上げればSP……通称スキルポイントという物を入手できます。スキルポイントは消費することで新しいスキルをアンロックできるんですよ』


 ナビはそう言うと『ただ……』と、口を濁した。


『レベルを上げるには魔物の討伐を行うことになります。魔物とは、この世界に住んでいる一般的な動植物の事を言います。人間や魔物は、そう言った魔物や、人間を含む他動物を狩ることでレベルを上げることができるのですが……その……』


 そう言ってナビは何処か言いにくそうに口をつぐんだ。


(……何か問題があるの?)


『いや、マスターってどうやって戦うんでしょうね』


 そう言われて俺はハッとする。

 確かに、俺どうやって戦うんだ⁉


 船だから、もちろん手とか足とかはない。


 別に積極的に戦っていくつもりはないが、魔物という未知の怪物がいる以上、追い返すくらいの戦力があった方がいいだろう。


 クラーケンみたいな怪物がいて、襲われたりしても怖いしな。


 そう思い、俺は少し考えを巡らせる。


 船の攻撃手段と言ったら大砲だが、そもそも積んでいて、その上で使用可能な状況にあるのかどうか……。


(だって、ずっと海の中に沈んでいたわけだろう? 大砲ってのは鉄で作られた兵器だ、つまり塩水に使って劣化している可能性大ってことになる)


 ってなると、他には……突進とか?

 そう思っているとナビがすかさず忠告をした。


『一応言っておきますが、突進なんて言う安易な考えはやめた方がよろしいかと思います……マスターの体は現在木造船。しかもボロボロで今にも大破しそうなほど脆い状態です。正直体当たりしたとしても、マスターが大破します』

 

(だが、でかい魚を狙わずに小さい魚を狙えばいいんじゃないか?)


『その大きな体を小さい魚に当てられますか? 』


 そう言われて、俺は言葉に詰まる。


 確かに、今の俺の巨体を小さい魚の魔物に当てるのは難しいだろう。

 

 それに、小さい魚に体をぶつけられたとしても有効なダメージを出せる気がしない。


 体当たりという攻撃は的がでかいからこそ有効なところがあるからな。


 砲撃も、体当たりもダメ。


(だったらどうやって戦うか……)


 そう考えていると、ナビが一つの提案をした。


『あの、とりあえずスキルを使ってみてはいかがでしょう? 正直マスターはまだ自分に何ができて、何ができないのか……自分がどんな状況なのかという事が分かっていないでしょう?』


(まあ、確かにそうだな)


『そうでしょう? なら、自分の事を知るために丁度いいスキルがあるじゃないですか』


(自分のことが分かるスキル……あ、【設備管理】か)


『そうです』

 

 確かに名前からして、何らかの施設を管理するスキルの事だろう。

 何らかの施設……即ちそれはおそらく俺だ。

 っていうか、俺しかないだろ、普通に考えて。


(……使ってみるか)


『はい、それがよろしいかと……あ、スキルの使用方法ですが、ステータスと同じように念じたらスキルを発動することが可能です』


(そうか……それじゃ【設備管理】!)


 そう言って俺は、異世界でナビ以外の初のスキルを使用したのだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ