8 スキル【プリズン】は優秀だったよ。
さっき「続編」と書いたのは【第二部】の意味です。
誤字脱字は~そのうち修正するのでは?ないのかなあ・・と思います。
<う~ん・・ここは?>俺が目を覚ますと、そこは高級な寝室だった。
「おばさんのベッドだから遠慮はいらないのよ!」と言うのは【王妃様】だった。
驚いた俺は、半身起きた状態で・・「失礼しました!王妃様。」と言うが、王妃様は「そのまま~」と言いながら母と姉と共に優しく見守っていてくれた。
<チリン>と鈴を鳴らし・・メイドさんを呼ぶと「お茶を持って来て。リラックスできる方よ!」とメイドさんに告げる。
直ぐに香りの良い上等な茶葉のお茶を俺は飲む・・<ズズズ~>
「作法は気にしないで。落ち着いたら、先ほどの広間に行きましょう。」と言われ、俺が女性陣に連れられて大広間に行くと・・
王様・騎士団・大臣?ら勢揃いしていたのだった。
「エイプリル。本当に勇者2人は落ち着いたのか?」と聞く王様に、お父さんが俺を見て「カエデ。ステータスをオープンにしなさい。」と言うので・・
「ステータス・オープン」と言うと・・<プリズンに2体の生命体を収監中>とダイアログボックスが別に出た。
お父さんは「ダイアログボックスをタップしなさい」と言うので、半透明のダイアログボックスを押下すると・・
<ここは何処?あの子たちは・・> <落ち着きなさい・・私も人の事は言えないが>
と話す2名の男女が見えたのだった。
「おお・・これがカエデのスキルか・・衛兵が抑えきれない勇者2名を・・簡単に収監できるスキルとは凄いな。」と驚く王様に、俺は鼻が高かった。
お父さんは「カエデ。2人に声を掛けてあげなさい。」と言うので・・
「聞こえますか?私はカエデ10歳です。お二人は異世界の勇者様ですか?」と声を書けると、女性の方はキョロキョロしていたが、男性の方は落ち着きを取り戻した様子で・・
「たしか50年前に親戚の人が行方不明になったと聞いた。勇者かどうかわからないが異世界人だ。」と答えた。
お父さんは「解放してあげなさい。」と言うので、ダイアログボックスの【不起訴】を押下すると・・
<パア~>と淡い光と共に、2名の男女が排出されたのだった。
30代の男女は、上品な毛糸を編んだ服を着ていたが、何処か痛々しい感じがした。
女性は俺を見ると「ごめんなさいね。私達夫婦は・・10年前に川で・・姉と弟を<ウッ>良い女性は泣き出してしまう・・
男性は、女性を抱きかかえながら「妻も私も・・君達姉・弟を見た瞬間に『我が子だ』と思ってしまったのだ。すまなかった・・」と言いながら頭を下げた。
<カサカサ>と、2人のサーバントである【サソリ】と【カブトムシ】が床を這っていた。
「勇者様には休養が必要だな・・」と言う王様の声で、騒ぎはお開きとなったのだ。
<パッカ パッカ> 子爵家の馬車が、王都の屋敷に帰る。
「お父さんは、お城に残ったのですね。」と、第一婦人に言うと「ええ、騎士団を辞して更に子爵を隠居する話をしているのでしょうね。」と答えた。