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5 50年ぶりに現れたサーバントが【英雄王】に何か?をぶっかけたよ。

俺の儀式でお父さんが倒れてから今日で【3日】が経つ。


不安な俺は・・「お父さんは大丈夫なの?」と聞くと・・あなたの御父さんは【英雄王】と呼ばれる強い人なのよ!絶対大丈夫です。


と、答えるが<エイプリル子爵が倒れるなんて初めてなんじゃない?> <子爵家の跡取りも決まっていないのに・・> <サーバントは牢に入れられているそうよ!>と使用人は不安そうだった。


<子爵が目覚めたぞ!> 夕方になり、ようやく意識が戻ったそうで安心した俺だった。


しかし翌朝逢って見ると・・お父さんは【別人】になったのである。


「いや~~みんなお早う。元気してる~!」

「【オパール】早く孫を紹介しろよ!それと婿殿も家に連れて来い!酒を酌み交わそうじゃないかメデタイ!」

「オニキス!いや【オニキス公爵】ジニー・・じゃ無かった。姉上!オニキスをお願いします。」


「ウチの跡取りは騎士団のエースである【ルビイ】に決まりだな!良いだろう?」


「サファイアは商会の跡取りか~ラッキーなやつめ!」


「サクラにモミジにカエデか・・勇者の故郷をしのばせる良い名前だね。」


「カエデ。昨日・・じゃあ無かったね・・先日の元服おめでとう。サーバントのイビルアイは攻撃が苦手だが、そのぶん感知と回避が優れているから使い勝手は良いぞ!」とニコニコと機嫌良く話すのだった・・


そんな姿を心配してか、第二騎士団員のルビイ兄さんは・・「父上!本日は王城での【元服披露宴】です。くれぐれも第一騎士団長とは・・」とクギを刺すのだが・・


「誰?ああ【アレク】の倅ね・・あの家系は<ククク>家名がアレクサンダーのくせに必ず【ア】の付く名前を付けるんだよね!笑っちゃうね。」


揶揄うお父さんにルビイ兄さんが慌てて・・「父上!それは団長が一番気にしている事ですよ・・それと【技より力だ】などと絶対に今日は言わないで下さいね!」


するとお父さんは・・「うん?【力より技】あたり前じゃん!【柔よく剛を制す】って勇者も言っていなかっけ?」と答えるのだが、兄さんは「・・・・」無言になってしまった。


+++++


<パパパラ~これより王城において、元服の儀【披露宴】を執り行う!>


<元服の儀に参加された御令息は登壇されたし~>


まだ日が高い内から宴が開かれるのは、主役が10歳の子供だからなのだろう。


しかし主役よりも目立っていたのは【お父さん】だった・・


<ブタゴリラが仮面を付けていないぞ!> <本当だ。でも思ったより【普通】じゃない?>


僕もそう思う。朝食の時に家族が【驚いた】事のひとつが・・「俺はもう仮面は付けないよ!」とお父さんが宣言した事もあったのだ。



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