26 勇者子孫の経営する食堂で【ニッポンフード】を堪能しました。+お金の話
「皆さん【ここ】で休憩にしましょう。」と言う引率の【MCダレイモス叔父さん】の案内で、王都にある【バル(食堂)】で昼食となった。
「今日は、無理を言って【貸し切り】にしていますので、存分に異世界の美食を味わって下さい。」
と、にこやかに笑うMCであったが・・
「またウナギ?」「謎のタルトはもう充分・・」等と言う声が漏れ聞こえている・・・
すると【店主】が出て来て挨拶をした・・「私は当バル(食堂)店主です。私は先祖代々『勇者の子孫』と言われて育ち、ニッポンの味を伝えられてきました。今日は、初めての『ニッポンフード』を御出ししますので、どうかご感想を聞かせて下さい。」と言うと、和紙で出来たメニューをテーブルごとに配ったのだった。
「おお!ウナギの蒲焼助かった~」「かつ丼に牛丼・・迷う~!」<ワイワイ>と、ようやく口に合う食事が出来る予感がした。
***それからどうした****
「食った 食った!」と言う俺に、ダレイモス叔父さんが話し掛けた・・・
「先程から町の若い女性達が、君の噂をしていたよ。召喚された他の勇者様と比べて君の【いで立ち】は異色なのだが、良かったら理由を聞かせてくれないか?」と。
俺は定番の【ウソ】話をする・・「私は子供の頃に養子に入ったのです。生まれは外国なので、ニッポン人の他の人達とは感じが違うのです」と。
「たしかに・・君だけが『金髪』『隻眼(青い目)』『黒い肌』だし、異常に痩せているのも違うねえ。」と真面目に分析していた。
<うめー!> <まんま日本食だ!> という召喚者らの反応に、店主も<ホッ>とした顔をしていたのだった。
「それでは、私はクラーケンと打ち合わせがあるので失礼する。」と言うと【やはり】俺に気付かずに席を立ったのである。
「買い物は出来ないの?」と、女子の誰かが声を上げたので、引率の【MCダレイモス】が立ち上がり・・
「丁度良い機会なので、この世界の【お金】について少々説明しよう。」と言い・・
〇通貨は【コイン】のみで、勇者が持っていた様な【紙幣】は無い。
〇最低金額は亜鉛等の貨幣【1オンボーロ(1円)】だが、そんな金で買える物は無く山奥の寒村で使われるか又は、下級貴族の娯楽で作られる位。
〇黄銅貨幣【1ターリン(10円)】= 10オンボロ
【子爵】以上の【領主】であれば発行できる。基本は自国銅貨を使用している。
大量の黄銅でも兵器に転用できないため、戦略物資から除外されている。(条約)
〇青銅貨幣【1ペンス】 = 10タリン=100円
【伯爵】クラスの「領主」であれば発行できる
青銅器は兵器としても使用可能であるから大量に所有も可能
〇鉄貨幣【1タリル】 = 10ペンス=1000円
鉄鉱石は戦略物資であるため、鋳つぶして兵器にすることが認められている。
侯爵(辺境伯)クラスは「私設軍隊」が認められるので、大量の鉄材所有が可能。
〇銀貨【1シルバー】 =10タリル=1万円
自国通貨が原則だが、周辺国が多く両替も発達していないので【鑑定】スキルがあれば
特に問題にはならない。
〇金貨【1ゴールド】 = 10シルバー =10万円
※通常、王都でなければ流通しない。
基本は自国通貨(王の威厳)
〇ミスリル貨幣【1マルク】 = 10ゴールド =100万円
大アーリア魔道国 大ガリア国などの【大国】以外は【製造】していないが流通はしている。
と、言う感じであり <8年前と変わりが無い> 事に安心感を抱いた俺であった。




