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3 お願いだから【食事会】よ。早く終わってくれ。

<バタン> と扉が閉められ、全員が立ち上がる・・「皆様お直りくださいまし。」と言う王妃の号令で、着席する。


「本日は第三婦人の御子息、カエデ君の元服の儀に際して家族全員が集まる事が出来て大変うれしく思います。」と言う王妃が【壁側】で妹の子爵婦人が【中央】窓側には・・


巨人の様な体躯の【仮面を被った】男性が座っていた。


「ゴホン・・今日は全員が集まったが、私は思った事を口に出す人間だから本音で話す。」と言いヘルメットを取ってワゴンに置くも・・目と鼻は【少マスク】で隠されていた。


俺は母に「お父さんは顔に怪我をしているの?」と小声で聞くと<シッ!>と、母に強く発言を止められて・・「お父様の顔を見て【目を背ける】とか【エイプ】とか言ってはダメですよ!」と不穏な事を言うのだった。


食事が始まるが・・みんな父親の方を気にして箸が進まないのであった(洋食だが)


「オパール。子供が生まれたそうだが・・」と父さんが勘当?した第一子の娘に声を掛ける・・


「ご心配なく。息子は私に似て【美男子】ですから!」と言うと、お父さんは<ホッ>とした表情をするのだった。


「父上。よろしいですか?」壁側の男性が声を上げると・・「どうした?オニキス。」と言うお父さんの声。


「どうしたも、こうしたも無いですよ!私の【養子】の話です。」と言うと、今度は王妃が「そうそう。私も何時切り出そうかと思っておりましたのよ!オニキスは風魔法の上級職。公爵家に是非欲しいですわ。」と言う。


俺は母に「公爵家って、僕たちの住むマリオネラ公国でしょう?僕のお兄さまが公爵様になるの!」と小声で言うと、また怒られた。


窓側の美女も声を上げる・・「お父様。私は鑑定のスキルを持っておりますのよ。商会で腕を振るう方が良いと思うのですが!」「サファイア!お前には【しかるべき】騎士に嫁いで欲しいのだ!」


窓側の男性も・・「父上!先日も第一騎士団長と揉めたそうじゃあありませんか?」

「あいつが【腕力より技だ】等と青臭い事を言うからだルビイ!」


<もうよい!不愉快だ。私は部屋で食べる。【私の顔】を見ていては、飯も不味くなるであろうからな!>


と言い、お父さんは食堂から出て行ってしまったのだ。

翌日、屋敷の庭で玉砂利を持って遊んでいると、昨日の老人がやって来た。


「坊ちゃん。今日は儀式の日だねえ!体調はどうだい。」と気さくに言う老人に好感が持てた。


「お爺さんは使用人なの?」と聞く俺に老人は・・「ワシはお館様の守護じゃよ。」と言うので、話を聞くこととなる。


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