24 魔導師の心の友~それは俺だった・・のか?
「こちらは、貴重な小公子の【聖遺物】です。これから皆さんは城下に見学に行く予定ですが、あちこちで【小公子】の偉業を目にすることでしょう!【この】聖遺物は、再び厳重に封印されます。」と言うと、ガラスで出来たケースに、俺が履いていた【小さなフンドシ】を収納した。
そして・・「小公子に感謝を!」と、魔導士クラーケンが告げると・・ <<小公子に感謝を!>>と、部屋に座っていた【騎士】らも答える。
俺はと言うと・・<お前ら・・俺が10歳の時に履いていたフンドシを敬うのか?いったい何の罰ゲームなのだ・・>と、心中穏やかでは無かった俺であった。
<ガラン~ガラン>と、授業が終わる鐘が鳴った。
魔導師は、教室?を出ようとする俺を呼び止め・・
「DJさん。少し時間を頂いてもよろしいですか?」と声をかけるのだった。
*****それからどうした****
魔導師クラーケンは、若干歪んだガラス窓から外の【2つの太陽】を眺め、眩しい光の中に【何か】を見出すような顔をしていた。
そして口を開く・・「少し私の話をさせてもらっても良いでしょうか?」
俺も窓から外を見ながら「ああ・・たのむ」と答える。
「私は、子供の頃から魔術の神童と呼ばれていました。」
「8歳の時【亜天才ソサエティ】と言う、各国から選ばれた神童が意見を交わし合うと言う場に出る事があったのです。」
そう言えば!・・俺が8歳の時<今度マリオネラ公の主催する【天才少年討論会】があるが出てみないか?>と言われ、出た気がするが・・
クラーケンは続ける・・「少年同士の【1ON1】で、様々な話題の議論を交わすのです。そして・・最後は【私】と【小公子】つまり、カエデ・エイプリル少年が残りました。」
「彼の頭脳は明晰でした。私は生まれて初めて同級生と話して<楽しい>と感じたのですが・・それは直ぐに【恐怖】へと変わったのです。」
「監督官から・・<終了!同点。両者は握手を!>と言われ、握手の為に近づいた時でした・・彼は私に言ったのです!「君は王様や貴族って必要だと思う?」と。」
「私は目から<ポロリ>と何かが剥がれ落ちる感覚と共に、脳みそが雷に打たれたかの様な衝撃を受けたのです。」
「それまで、私を始め、周りの秀才たちが考えもしない事を【同年】のしかも【魔力も弱い】【剣術も弱い】カエデ君が口にした事実に驚きました。」
「そして彼は別れ際に言いました・・<君も一緒に%%‘’$>と・・私の脳が付いていけなかったのでしょう。何と言われたか記憶に残っていないのです!」
「おそらく・・彼は【こう】言いたかったのではないでしょうか・・<一緒にこの世界を【壊さないか】>と。」
そんな時~入り口の方から・・<授業を再開しますよ!>と言う声がすると、クラーケン少年の顔は【魔導師】の顔に戻っていた。
クラーケンは尚も、小声で言う・・「あの【召喚術】は成功していたのです。」と。
「小公子が召喚されなければ【エラー】として、誰一人召喚されず【キャンセル】する術式でした。それが【成功】したのです。」
俺はクラーケンが【言って欲しい事】を聞く・・「じゃあ!俺達の中に小公子が居ると?」
ニッコリしたクラーケンは俺に向かって告げる・・「小公子は【孫君】か【天野君】なのではないか!と思うのです」と。
それを聞いた俺は・・「え?カエデが【優秀メガネ】か【優秀オカッパ】だと・・」と返事はしたが・・
きっと <あっけ> に取られた顔をしていたに違いない。




