23 小公子の【聖遺物】それは何と俺の〇〇〇〇だった!
「お早うございます。勇者の【お兄さん】【お姉さま】方」と、若き魔導師はニヤニヤしていた。
昨日の鑑定で、アスガルド世界での年齢が2年【上乗せ】されてしまい、特に女性が・・
<なんで!20歳?まだティーンなのよ私・・> などの阿鼻叫喚の声が大ホールにコダマしたので、若き魔導師は面白かったのだろう。
今日から【座学】が始まるのだ。
「一つ聞いてもいいですか?」と声を発したのは、セーラー服から【町人服】に着替えた【生徒会長】の平小路さんだった。
「私達は地球に帰れるのでしょうか?」真剣な顔で、かつ【穏やか】に質問するのは流石だ。
魔導師を下手に怒らせては「返さんぞ!」などと逆切れされるかもしれないからだ。
魔導師は俺も知っている話をした・・・「この世界を我々は【アズガルド】と呼んでいます。あなた方の住んでいた世界を【ジ・アース】と認識しています。何故知っているかと言えば、ジ・アースつまり【地球】の【ニッポン】から50年に一度【勇者】が現れて魔王を倒し、日本に帰って行くのです。」と。
<帰れるんだ!> <ワイワイ> <ガヤガヤ>と、明るい声が聞こえた。
「突然、皆さんを召喚したのですから【何故?】なのかを説明いたします。」と言い・・
〇 自分は魔法大国【ブルグンド】出身の魔導師で、現在ブルグンドは【フランコネロ王国】から占領され、ブルグンド州扱いされている。
〇 かつて【大アーリア魔道国】と呼んでいた大国は、現在では領地争いが絶えない。
〇 それもこれも【不死王】を名乗る魔人が現れ、突然【不死王国】と名乗る国を建国した事が原因だ。
〇 6つの属国は全て不死王国の庇護下に入り、大国間の代理戦争も出来ず【大ゴート国】も新たに建国された・・
<ガタン!~バタン・・>とドアを開け閉めする音が後方から聞こえると・・摂政であるダレイモス叔父さんと【若い女性騎士】が入って来て、魔導士に何やら話をし・・女性騎士が俺の方に歩いて来た・・
え?モミジ姉さんなのか・・若い女性騎士は美人でスタイル抜群だが【肩幅が広い】のだった。
女性騎士が俺の横を通り過ぎようとしたとき俺が「ハロー!」とニコニコして手を振ると・・
「チッ!」と舌打ちして俺・女性達を一瞥し、そのまま後ろの席に歩いて行ってしまったのだ。
<あれ?俺は何か姉を怒らせる事をしたのだろうか・・>全く心当たりは無い。
8年前に【感動の別れ!】そして今・・感動の再会のはずが・・<σ(゜∀゜ )オレ 姉から勘当!>
イヤイヤ・・何を現実逃避しているのだ俺は!
そんな時、異世界に詳しい【オタク】としても同級生に知られている【天野】が質問した。
「召喚の犠牲になった亜人・獣人は居たのですか?」と。
他の同級生も、珍しくシリアスな顔する天野少年の方を注目して居たのだった。
魔導師は冷静に・・「大丈夫です。今回の召喚の【対価】として【魔石】を大量に使用しただけです。ヒューマンは魔石を持っておらず体の構成物質として【内包】しているため、亜人獣人ともに、儀式の生贄には成りえないのですよ。」と回答すると、全員<ホッ>とした顔をしていた。
「今回の召喚は【適当】に行ったのではありません!この【聖遺物】をご覧下さい!」と言って魔導師が両手に持って広げていたのは・・
<俺が10歳の時に履いていた【フンドシ】では無いか!> 俺は背筋に冷たい【何か?】が流れるのを感じたのだった。




