19 高校卒業したら芸能界デビュー!と思ったら・・異世界召喚されました。
俺は母に「私立に行くつもりだ」と告げると・・「お母さんの著作料や、実家の蓄えがあるから大丈夫よ。」と言ってくれたのだが・・
「理由は俺が【芸能活動】しやすいからなんだ。授業料は芸能事務所が一括で払ってくれるから心配いらないよ!」と言う。
母が著作料と言ったが、結婚前から芸術家の様な事をやっており、前回異世界に行った経験を書籍にしたら、結構人気作家になったそうだ。
「金貨30枚は換金できなかったけどね!」と言う俺だが、どこの貴金属商に行っても「刻印の無い金は扱えません。」と買取してもらえなかったのだ。
そして高校3年。【フェス】とか【DJ】などの音楽活動も知名度が上がって来ており卒業したら本格的にデビューが決まっていたのだ。
<みなさん。長い間お疲れさまでした。>
無事、卒業式を終えてスクールバスで帰宅している俺だった・・
「ねえ!【ジョーイ】てば~今日も【寮】に泊まりに行っても良いでしょう?」
「私も~一緒に泊まるう~」
<<ケッ!リア充爆死しろ!>>
そんなスクールバスの後ろの席から・・「省君は芸能界に進むのかい。」と聞く声がした。
「ああ・・副会長。おまえは医者だっけ?」と男にはそっけない俺だった。
<うわー!何だ・・トンネルか?> <皆さん!落ち着いて・・>
都内の私立高校から~俺の住む郊外に向けて走行していたバスは・・
「真っ暗・・でも無いのか?」「なんだか気持ちが悪い」
「これってまさか・・」俺は【この】感覚を知っていた。
そして全員が意識を失ったのだ。
「・・・・・・さま」
「おお・・勇者・・・が」
「うん?」俺が目を覚ますと・・そこは【見慣れた】場所だった・・・
半身を起こして<キョロ キョロ>と辺りを見渡したが間違いない・・
「王城の大広間・・」俺の周りでは・・<う~ん> <ここは?>
と、バスに乗っていた人達全員が【召喚】されて居たのだった。
<成功だ!流石は【ブルグンドの神童】と言われた大魔導師!>
俺は聞きなれた【故郷】のイントネーションに懐かしさを感じ、少し嬉しく思っていたのだが・・
<勇者様方!私の言葉が分かりますか?>と言う・・大臣?だいぶ老けたな・・
「ここは何処ですか?貴方達はいったい誰ですか。」と、最初に声を出したのは我が校の生徒会長である・・
「私は私立【桜蘭田高校】生徒会長の【平小路】と言う者です。
壇上には王様も居るのだが・・【マスク】で顔を隠しているのだった。
大臣は「これは失礼しました。私は【大ゴート国】の摂政をしております【ダレイモス】と申す者です。」と、会長に答える。
「私達はバスに乗っていたのですが・・何故【異世界】に来たのでしょうか?」と聞くと・・
「我が国は未曽有の困難に直面しております。どうか!勇者さまの御力で御救い下さいまし!」と、大臣が深々と頭を下げるのだった。
俺はと言えば・・<ダレイモスって・・第二騎士団長、女性騎士のパパ?じゃあ俺の兄上の嫁さんの・・お父さん?親戚なのか?>と、召喚とは全く関係ない事を考えていたのだった。




