表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/30

13 魔物は「お宝」に変わっていたよ。

魔導師は「このダンジョンに封印されたボス級の魔物はマンティス(カマキリ)だったそうですから、何らかの異常が起きてアーティファクトに変換されてしまったのでしょう。」

と答える。


俺はお父さんに対して「封印された魔物はどうしたのですか?」と聞くと、お父さんは・・


「先代の勇者のことを皆は【封印の勇者】と呼んでいる様だが、それは間違いだ。」


と言いながら短剣を構える・・「彼の能力は【変換】なのだ。魔物を封印するのは同じだが、長時間をかけて魔力に応じたアーティファクトに変換して討伐するカッコいいスキルなのだよ!」と言いながら<シュッ!シュッ>と、カマキリのマネをするのだった。


1人の騎士が「アーティファクトと言っても、30センチ程度の短い短剣では戦えないですね。子供用かな?」と感想を述べる。


お父さんは「勇者様が決めるべきだ。どうしたい?」と言うと・・


「カエデ君は強い武器を持っていない様子なので、彼に使ってもらいたい。」と言うので・・


俺は「子供ではありませんが、勇者様が使えと言うのであれば、つかいましょう!」と言いながら、マンティスナイフを受け取り・・


<<シュッ!シュッ>と、カマキリのマネをすると・・<小勇者> とか <ダンジョン・ボスが出たら頼みますよ!>とか、なんか揶揄われている気がするのだった。


でもカッコイイ!


*************

また一週間が過ぎた・・次のダンジョンはハザール王国の東の端にある【カスピル海】の近くの洞窟だった。


<ガオー> <バシュ!> という感じで・・相変わらず戦闘は【騎士団・魔法師団】が魔物を討伐してくれている。


ここでもダンジョンコアが無いらしく・・


<石棺から【指輪】が出て来たぞ!> <これは【結界の指輪】だ!【レジェンド級】だぞ!>・・

「これはモミジちゃんね。」


【世直しの旅】とは良く言ったもので・・<勇者パーティーが来るぞ!> と聞くと、関係国の貴族・大商人がこぞって・・<家にお泊り下さい!>街道沿いで待っているのだったが・・<貴族の不正の証拠です!> <商人が村人を搾取しております> 等の陳情も多かったので、手の届く範囲で見張っていたかったのだろう。


モチロン、陳情書類などは【密偵】がダキア王国に持ち帰ったのであった。


そおして旅は続き・・


〇マリオネラ公国  黒海近くのダンジョン  宝玉

〇ダキア王国  黒海沿いダンジョン     宝玉

〇ガリア大国バルカン山脈沿いのダンジョン  地竜のマント

〇トラキア新聖国 港のダンジョン      海竜の鎧


と、言う感じで思ったよりも命に危険がなかったので、パーティーは気が抜けていた。


そしてガリア大国でも・・「よく着てくれた!勇者様・・50年前の魔物を何とかして下さい!」と歓迎されたのだが・・お父さんだけは何故か?不服そうな顔をしていたのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ