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10 旅行(戦い)に備えて、訓練・座学が始まったよ。

<パッパラ~ 王の御なりである~>と言う衛兵の声が聞こえたので、大人たちは反射的に跪いて待つ姿勢になり、俺も慌てて真似をする。


<スリ スリ>と、上座の壇上にカーペットを歩き、王様が登壇した。


「楽にしなさい。」と王様が告げると、全員が立ち上がる。


壇の下に居た大臣が告げる・・「1カ月の準備期間の後、貴殿ら勇者パーティーはいにしえの道のりを歩み、国民を魔物の脅威から救って欲しい。」と。


そして姉を見て「モミジ・エイプリルよ、是へ。」と、前に呼んだ。


大臣は「本日ここに【剣豪】のルーンを持つ貴殿を正式に騎士見習い(エクスワイヤ)とする。跪きなさい。」と言う大臣が【宝石の付いた杖】を姉の頭にかざすと・・<パア!>と光り、ほっぺに【ルーン文字】が浮かび上がったのである。


更に大臣は・・「カエデ・エイプリル来なさい。」と呼ぶので、同じ様に前へ出て大臣の前に跪くと「カエデを勇者の小姓ペイジと認定します。」と宣言し、姉と同じ様に杖を頭上にかざすと・・<パア>ッと光が俺を包み込んだのだった。(自分のほっぺは見えないのだけど)


++++++++++++++


儀式っぽい事が終わり、全員で食堂に移動した。


「カエデちゃん~モミジちゃん。これも食べなさい!」と、女性が俺達【姉弟】の隣に腰掛て、パンやら野菜やらを皿に載せるので・・「肉の方が好きなんですが・・」とクレームを言うと・・


<フフフ> <ハハハ>と、魔法師や騎士がニヤニヤして食事をしていたので恥ずかしかった。


男性は姉の隣に座わり・・「10年前に私達の子供・・姉と弟だったのだが、増水した川で行方不明になってしまってね。私達は必ず何処かで生きていると信じて来たんだよ。」と言うのだった。


姉は男性に「私達は300年以上前に来た【勇者の子孫】だと言われているのです。たしか貴方は【ハジノ】さんですよね、私達の祖先も【ハジノ】なのです。」


と言うと女性が「あなた!たしか土師野一族は50年ごとに【神隠し】に逢い、帰って来ない者も居るという話ですよね?」と言うのだった。


食事が終わると、勇者2名と共に【座学】である。


講師の先生が「勇者さまは【言葉】について不都合はありませんか?」と聞くと・・・


「ええ、不思議と文字も読めるし言葉も理解できるのです。」と答えるのだった。


講師が教えるのは、この世界の歴史、各国に文化、音楽、衣装、そして【タブー】についてだった。


「今回の勇者パーティーは、同盟国である【ハザール王国】【マリオネラ公国】【ダキア王国】【ガリア大国】そして古代遺跡がある【エルメス島】のダンジョンを攻略するば【帰国】が叶うはずです。」と講師が語る。


その後、姉は剣豪のスキルを持ち、さらに【ルーン】が刻まれた正式な【準ナイト】になったので、騎士や魔法師とガチで集団戦闘の訓練に参加していたのだった。


そして勇者2名と【俺】の3名は・・<ガツン!> <ドガッ> 「ひやあ~イタタタ!」「キャア!脇腹が!」「イテテテ!」これまで通り【U15】らにシゴカレて転げまわるのだった。



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