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コメディー

物語が始まるためには、せめて王子が○○でないと

作者: 紀伊章

○○は必ずしも2文字ではないです。というか4文字かも。


 それは、ある暑い日の帰り。

 近所のコンビニに寄った後、もう少しで自宅に着く前の事。


 突然地面が丸く光りだす。

「え?」


「成功だ!召喚に成功したぞ」

「おお、聖女様!」


 白地に金の縁取りのある衣装に身を包んだ大勢の人々に取り囲まれた。


「え?

 何ですか?あなた達。ここはどこ?」


「聖女様。

 混乱していらっしゃるようですね。

 ここはデモゴール。

 この世界の瘴気を払って頂くために、こうして聖女様に来ていただきました」


 小ぶりの王冠を頭上にした金髪碧眼が近づいてきた。

 そのまま流れる様な動作で、私の空いた方の手を取り跪く。


「私はアザリクス・デモゴール。

 この国の王太子です。

 どうか、私の伴侶となってこの世界を救って下さい」


「チェンジで」

 手を振り払う。


「え?」


「あ、いや。咄嗟に。

 あ~でも、どうしよっかな」


 ちょっと周りを見渡す。

 あ、アレ。ちょうど良い。


「すみません、アレ、貸して下さい」


「もちろんでございます。

 これは聖女様専用の錫杖になっております」


 近くにいた白服の人が錫杖を渡してくれる。


「エイ!」

 錫杖に力を込め、出来栄えを確認すると、先程手を振り払われたままになっている王太子の手に乗せる。


「さ、これで大丈夫です。

 王太子様とその子孫の人が使えるようになってますからね。

 今後、この世界の浄化はこれでお願いします。

 では、私はこれで。

 あ、この世界の異世界召喚魔法は壊しておきますから、もう二度と異世界召喚出来ませんよ」


「え?」


 引き留められないうちに、日本に転移する。


 自宅の玄関の内側に転移してきた。


「ふ~、やれやれ。

 何とか限定販売のアイスが溶ける前に戻ってこれたかな」


「しっかし、今回、スゴイ王子だったな」

 色白、金髪碧眼。巨漢デブ。顔膨らみすぎて目が細くなってたから、碧眼て分かっただけ凄いレベル。


「多分、太ってる方が美形な世界だったんだろうな。

 こっちの概念のイケメンだったら、アイス犠牲にしても、もう少し位は居たけどね」


 私は、神薙(かんなぎ) (ひじり)、24歳。イケメン好き。

 聖女召喚されたのもう30回目位です。

 お陰で、原理の違う魔法も色々使えるようになりました。

 

 世界の問題解決のためであっても、異世界召喚は軽めに反対派です。


「さ、アイス、アイス」


読んで下さってありがとうございます。


シリアスなものを書くために、定期的にギャグっぽいものを吐き出す必要のある謎メンタルの作者。。。

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