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42・モニカとミアと物言わぬ王子


 男たちがうるさく会話をしている。


 カレンベルク家の応接間で、モニカは長椅子の背にべったり背中を預け、顔をうつむけていた。時々ローが心配そうな視線を向けてくるが、顔を上げる気にならない。


(こんなローしらない)


 ずいぶん歳を取っていた。

 ミアがもう十五歳らしいから、そりゃあ歳も取るだろうけど。

 ちょっと石化魔法の解除に手間取っている間に十五年。

 まさかこんなことになるなんて。


 何が起こったのかわからないと現実から目を背けようとしたら、頭の良さそうな婿養子が「魔力に対抗する同等の魔力をぶつけると、場の時間が止まることがある」とかなんとか、魔法理論で解説しだした。モニカはそんなこと知らなかった。


 家族をとってモニカを捨てたはずのローが、君を守ってあげたいみたいな言い方を今さらしてくるのもイラッとしたし、ワスが意味もなくわくわくして舞い上がっているのも、なんだこいつと思った。


 内緒にしていたのに、いつの間にかローはモニカの能力を知っていたらしかった。魔法理論家の婿養子はモニカの能力を知らないようだったが、時を止めた石化に興味津々で、細かいことをしつこく訊いてくる。聖堂の大僧正のところへも行かされそうな気配だ。


 なぜ、昔の男に守られ魔法理論家に調べられハルツェンバインの聖職者なんかにお伺いを立てなければならないのだ。


(あたしをなんだと思ってるのかしら)


 むすっとしていたら、今度はワスが心配そうに顔を覗き込んできた。

 ワスの目線に憐みが混じっているのも気に入らない。新人のくせにしゃしゃり出てきて、自分のほうが状況をよくわかってるとでも言いたげだ。


 モニカは唐突に立ち上がった。


「帰る」


「帰る? ちょ、待ってくださいモニカさん。帰るってどこへ?」

「あんたの家」

「僕の? なんで? カレンベルク公爵がローさんなんでしょう?」

「だから何? あたしを捨てた男よ。あたしはミアに会いに来たの。ミアがいないならここにいたって意味ないじゃない」

「ミアさんは王城だって」

「ならお城へ行くわよ!」


「モニカさん。ミアには、今すぐは無理でも必ず会わせると約束します。あなたのお部屋をすぐに整えます。もちろんワスさんのお部屋も」

 ローが肩に手をかけようとしたので、モニカはパシッとはたき落とした。


「あたしは帰るって言ってるの! そろそろ限界だし」

「限界? 何のでしょうか?」


 泣きそうな顔で縋るように見てくるローを、モニカはキッ!と睨みつけた。


「おっぱいが限界! 今ミアは十五歳でも、あたしの体にとってミアはまだ三ヶ月なの。授乳期なのよ。搾らなきゃおっぱいが破裂する!」

「わわわモニカさん公爵家でなんてことを言って――」

 ワスがあわててモニカの腕に縋る。


「引き止めたら今ここで搾るわよ!」

「モニカさーん!」

「離しなさい。本当に搾ってもいいの?」


 モニカは唖然とする男性陣を尻目に応接間を出た。

 さっさと出口へ向かおうとして、ふと足を止める。よろよろ追いかけてくるワスの包帯を巻いた右腕に目をやり、モニカは唇を噛んだ。


「……痛むの、それ」

「怪我ですか? まだ少し」

「聖女が癒してくれたのはどこの部屋?」

「えっ? たしかこのお部屋ですが」


 ワスが応接間の二つ隣の部屋を指したので、モニカはそのドアをノックし、返事を待たずに開けた。


 中にいた聖女が驚いて振り返る。


 モニカは「連れの怪我、癒してくれてありがと。この怪我、もう大丈夫なのかしら」と尋ねた。

「まだです。あと二回みさせてください」

 真面目そうな聖女は端的に答えた。


「ほっといたらだめなの?」

「はい。筋も痛めておりましたし、大丈夫だとは言い切れません。わたくしは裂傷を癒すのが不得手なので、一度では難しいのです。妹が引き受けてくれればよかったのですが」

「あのいけすかない女? あの人には頼みたくないわ」


 モニカが追いかけた馬車に乗っていたのは、この家の次女だという聖女アンネリーゼだった。

 聖女アンネリーゼは馬車から降りると、犬に噛まれて気を失ったワスに一瞥もくれずに歩み去って行った。一連の騒ぎに気付いてないはずはないのに。流れるワスの血が見えていないはずもないのに。

 騒音は耳に入れないし、ゴミは目に入れないとでも言いたげなあの態度。


「ワスだってあなたがいいと思うでしょう。いつもあなたに腱鞘炎を治してもらってるって言ってたし」

「いつもありがとうございます」

 隣でワスがぺこりと頭を下げる。


「炎症を癒すのは得意なのですが……」

 真面目な聖女は困ったようにほほえんだ。そして「今晩にでももう一度みますので、屋敷に留まっていただけますでしょうか。もちろん、モニカさんのお部屋もワスさんのお部屋も準備いたします」と、ローと同じことを言った。


「……ありがとう」

 モニカは、今度は「帰る」とは言わなかった。


「聖女様、お名前は何かしら」

「ドロテアです」

「聖女ドロテアへ祝福を。偉大なる大地の精霊よ、ここなる聖女『ドロテア』に祝福を与へたまへ」


 モニカは以前赤ん坊にしたのと同じ、指で空に菱形を切って対角線を加えるゲートルド式の身振りとともに、ドロテアの祝福を祈った。

「謹んで」

 聖女ドロテアはふんわり笑って、軽く膝を曲げる淑女の礼をとった。


 モニカは一礼して聖女の部屋を辞し、ワスに向き直った。しげしげとワスの包帯を巻いた腕を見る。


「言い忘れてたけど……。かばってくれてありがと、ワス」

「あ、ハイ。どうしたんですか。急に素直になって」

「あたしはいつだって素直で正直よ」

「たしかに」

「あんたの怪我があるからまだ帰らないけど、あたし、ローと婿養子の言いなりにはならないからね。あたしを調べるのも、大僧正とやらのところへ行くのも、ミアに会ってからだから。あたしはミアに会いに王都へ来たんだから。あの人たちにそう言っといて」

「なんで僕が」

「あんたどこの所属なの。お頭のあたしからの命令よ」

「ハイ」




 公爵家と王家でどういう交渉がなされたのか知らないが、数日後、モニカは王宮医付きの看護婦のふりをして、ミアの姿を見ることを許された。


 その面会日、モニカは王城の小部屋で看護婦の制服に着替えていた。特徴的なオレンジの髪が人目にふれないよう、編んでボンネットに押し込む。


 会ってすぐ母と名乗り出ることは、ローの婿養子アウレールが許してくれなかった。


 ミアは今、第三王子の侍女のほかに大事なお役目を任されているらしく、気持ちを動揺させるのを避けたいとのことだった。


 名乗るななんてふざけるなと思ったモニカだったが、死んだはずの母親が若い姿でいきなり現れたら、今のミアは衝撃で寝込んでしまうかもしれないとまで言われたら、我を通す気になれない。大僧正にお目通りして許可が出たら、正式な親子対面の場を作るから、今は姿を見るだけで我慢しろと言われた。


(なにが『許可』よ。なにが『正式な対面の場』よ。なにが『我慢しろ』よ。なんでハルツェンバインの貴族と聖職者に管理されなきゃいけないのよ)


 そもそも、なぜミアを貴族の娘に仕立て上げたり、王子の侍女にしたりするのか――。


(ミアが望んだのかなあ……。それなら仕方ないけど)


 魔物狩りの娘として田舎暮らしをしていたら、公爵様が「お父さんだよ」と言って王都から迎えに来た。待っていたのは華やかな貴族の生活。そして幼い王子の侍女として王宮に上がる。お城には幼い王子のほかに、年ごろのかっこいい王子様が二人もいて――。


(うーん。ふつうに考えて女の子の夢だわね)


 モニカもゲートルド国の王子様とはいろいろあったが。まあそれはそれ。

 もしミアがハルツェンバインの王子様と結婚を望むなら、応援したいとモニカは思った。


 髪の毛をボンネットに隠し終わり、モニカは鏡で看護婦姿を確認する。特に問題ない。よく似合っている。


 この後、王宮医とミアが同席する部屋で、モニカは王宮医に付き従う看護婦になりすましてミアの姿を見る。見るだけだ。口をきくことは許されていない。


 小部屋のドアがノックされる。

 あれこれうるさいアウレールかと思ったら、見知らぬ中年女性が顔を出した。


「モニカか」

「そうだけど」

 女性は上流階級の装いをしていたが、へりくだってやる気はない。


「なにもしないミアを見るのではつまらんだろう。本職の看護婦と代わらせてやる。なに、仕事はなにもない。椅子に座っているだけだ」

「代わったらなにかするミアを見られるの?」

「話すミアを見ることができる」

「じゃあ代わる。どうしたらいい?」


「ついてこい」

 女性はくるりと背を向けた。


 廊下をゆくと、すれ違う人たちが皆、端によけて女性にこうべを垂れる。

(えらい人なのね。王族かな。王妃?)


 モニカは貴族も王族もこわくない。ゲートルドで慣れた。どんなにえらそうでも、潰れるときは潰れるただの人であるし。




 モニカが連れていかれたのは病室のような部屋だった。

 ベッドに天幕が下がっている。中で病人が寝ているらしい。


 天幕の外側に椅子が三つ並べて置かれ、アウレールと長い黒髪の若い男が座っていたが、モニカたちが入室すると同時に二人は立ち上がり、女性に礼をとった。


 アウレールが苦虫を嚙み潰したような顔をしてモニカを見る。


「王妃殿下も同席されますか」

 アウレールが女性に尋ねた。


(やっぱり王妃様なんだ)


「いや。ミアが緊張するからな。モニカ、そなたも余計なことは言うな。ミアがくつろいで喋ることが肝要なのでな」

「喋るのがミアの役目なの?」

「そうだ」

「ふーん」


 王妃が部屋を去り、しんとした部屋に三人残される。

「ねえ、病人って誰?」

「黙って」

 アウレールがしっと唇に人差し指を当てた。


 廊下に足音がする。

 モニカは緊張してきた。

 モニカにとってつい先日まで三ヶ月の赤子だった娘が、十五歳になって現れるのだ。


 どんな娘になっているのだろう。

 公爵家で五年過ごしたと聞いた。侍女としてお城に召されるくらいだから、冒険者だったことなど忘れて、上品で淑やかな令嬢らしい令嬢に育っていることだろう。


(さみしいなあ)


 モニカはミアを立派な冒険者として育てたかった。

 でもミアが自分の力を受け継がないで済むなら、貧しい田舎で冒険者として生きるより、華やかな都で貴族として生きるほうが楽しいだろう。


(さみしいけど、どんなミアになっていても受け入れなくちゃ)

 この数奇な数日間で、モニカはそう覚悟を決めた。


 元から自分の人生は、全くもって普通ではなかった。心に正直になればなるほど、とんでもない事態が次々起こるのが通常運行だった。勢いで領国を潰してしまったし、あのままゲートルドにいれば王家だって潰したかもしれない。


 それなのにガウのパーティーにいた数年間があまりにも穏やかだったから、普通に恋愛したり普通に家庭を持ったりできると思ってしまった。でも結局ローには捨てられたし、ミアは自分の手で育てそびれた。


 育てそびれたけど。

 でも、娘は娘なはずだから。


(おっぱいはいらなくなっちゃったけど、きっとなにか必要とされることもあるから。きっとあるから)


 足音がドアの前で止まる。

 静かにドアが開き、モニカと同じオレンジの髪色が目に飛び込んでくる。


 娘盛りを目前に控えた、ほころびかけた花の蕾のような綺麗な娘。


(ミア……)


 何も言うなと言われていたが、むしろ何も言えなかった。

 これがミア。あの小さかったミア。



 あたしの娘。



 ミアが足音を忍ばせるように部屋に入ってくる。アウレールたちの姿を見てほほえみかける。こんな男どもなんかより母親である自分にほほえみかけてほしいと思ってじっと見ていたら、一瞬「誰かな?」という顔をした後、ミアはモニカにもほほえみかけてくれた。


(かわいい)


 顔は自分よりローに似ている。ちょっとくやしい。

 十五年前のローは甘く上品な顔立ちの素晴らしい美男だったのだ。ミアの顔立ちも春の花のようにやわらかく愛らしい。


 姿勢よくすっと伸びた背に、軽やかな裾さばき、まっすぐな足取り。天幕を開ける右手に左手を添える品の良い手つき。どれもこれも貴族の動作だ。


 ミアは冒険者ではなく、貴族の娘になったのだ……。


 三方を天幕で覆われているため、モニカの位置から病人の様子は見えない。病人の上にかがみこむようにして、ミアは優しい声を発した。


「こんにちは、ディー。ディートハルト殿下。ミアですよー」


(ディートハルト殿下? 病人は王子様なの?)

 ハルツェンバイン国に詳しくないとはいえ、第一王子の名前くらいモニカだって知っている。


 モニカが目を白黒させていたら、アウレールが声を出すなと言うようにこちらを見てきた。わかっているとばかりにモニカはぷいっとそっぽを向く。


 そんな二人のやりとりには気付かず、ミアは病人の顔を覗き込んでいた。「ディー……」ともう一度つぶやくように呼ぶ声が、せつない吐息のようだった。


(ミア?)


 ベッドの上に身を乗り出したミアの顔も、モニカの位置からは見えない。でも、今のミアの声音から想像できてしまうのだ。


 王子様を見つめる、恋する乙女の表情が。


(ミアは病気の王子様が好き……なの?)


 モニカは胸がぎゅっとなった。泣きそうな気持になりながらミアのほうを見ていると、ミアは王子のほうへ乗り出した上半身を元に戻した。ベッド脇の椅子に腰かけ、椅子ごとベッドに近づく。ベッドの主を見つめる目は、やはり甘やかだった。


「王妃様がわたしの話をしろっておっしゃるから、何を話すか考えてきたよ。カレンベルク家の番犬の話をしようかな。カレンベルク家には番犬が三匹いるんだけど、そいつら、わたしがカレンベルク家に来たばかりの頃は、とんでもなく狂暴でしつけもなってなくて、番犬どころかただの猛犬だったの」


(番犬ってあれ? ワスを噛んだやつ?)

 モニカは声には出さなかったが、顔を向けるとアウレールがそうだとばかりに頷いた。


「十歳のわたしは追いかけられて噛み殺されそうになりました。噛み殺されなかったから今ここにいるわけね。今日はその顛末を話しまーす」


 立居振る舞いのわりに話し方が令嬢っぽくないと思いながら、モニカはミア自身が語るミアの話に聞き入った。


 なぜ三匹の犬に追いかけられるはめになったかは秘密とのことだったが、騎士の詰所のほうへ必死に逃げながら「武器を投げて」と叫んでも本気にしてくれなかっただとか、やっと騎士団長が訓練用の剣を投げてくれて、おかげで冒険者仕込みの剣技が見事に決まっただとか、負けてきゃんきゃん逃げてく猛犬ざまぁみろだったとか、厄介な猛犬をやっつけたため使用人に見直されて子猿扱いから令嬢に昇格できただとか、アウレールと騎士団長に三匹のしつけをやってみないかと提案されただとか、根気よくしつけをしたら猛犬が勇敢な番犬に生まれ変わっただとか――。なかなか愉快で爽快な話だった。


「死にそうな思いしたけど、ドゥルとデリとリオは立派な番犬になったし、わたしは腕を見込まれて騎士団の鍛錬にまぜてもらえるようになったし、今ではいい思い出なの。うん、結果よければすべてよし。ふっ」


 ミアは不敵に笑い、よっしゃーとばかりに胸の前でぐっと拳を握りしめた。


(思ってたのと違った……)


 部屋に現れたときは淑やかな深窓の令嬢に育った娘を見た気がしたが、今の話で印象がすっかり塗り替わった。

 さすがあたしの娘……。


「カレンベルク家の騎士団で鍛えたから、わたしの剣技も正統派に近づいたよ。ディーの剣筋にあこがれてたからすごくうれしい。はやく手合わせしようね」


 ミアはそう言うと、王子に向けて大輪の花のように笑った。


(こりゃあ惚れるわよ、王子様。惚れるってミアに。うんともすんとも言わないけど、王子なんの病気かしらね?)


 数分の語りが済み、ミアの今日の役目は終わりらしかった。

「じゃあね、ディー。また今度」


 また今度と言ったものの、ミアは名残惜しそうにしばらく病人を見ていた。さみしさを含んだ恋慕の表情にしか見えなかった。決して結ばれない愛しい人を見る目。


 そんな物悲しい顔をしないでほしいとモニカは思った。王子はミアにそんな顔をさせないでほしいと思った。さっさと起き上がって力強い腕でミアを抱きしめろと思った。


 王子にはミアの表情が見えていないのだろうか。

 見えていないのだろう、きっと。


 見えていたら、あんなせつない瞳の娘を放っておくわけがない。


 ミアが椅子から立つ。アウレールたちとモニカに一礼し、部屋から出て行った。


 なにも言わない王子と、なにも言えなくなったモニカ、なにも言おうとしないアウレールと黒髪の男が、静かな病室に取り残される。


(……つらい)


 ミアがつらそうなのがつらい。第一王子の病気はそんなに悪いのだろうか。このまま死んでしまうのだろうか。彼を愛するミアを残して?


 立ち上がったアウレールが「失礼します、殿下」と言って、一辺だけ開いたベッドの天幕を再び閉めた。


「王子様はなんの病気なの?」

「僕の口からは言えません。あなたを病室に招いたのも王妃殿下の一存ですし」

「じゃあ王妃様に訊くわ」

 モニカも立ち上がった。


 病室から出る前に、振り返ってアウレールと一緒にいた長い黒髪の男を見た。陰気そうなその男は、モニカの視線を避けるように髪を垂らしてうつむいている。


(魔法使いね。相当強いわ。上級魔術師が病気の王子になんの用よ?)


 アウレールが促すように軽くうなずくと、彼も立ち上がった。二人の自然な様子から、魔術師が病室にいるのは普通のことなのがわかる。


(魔術師と魔法理論家が当たり前に病室にいる。ってことは、王子は病気じゃないんじゃないかしら)


 おそらく王子は魔障――魔力による身体障害。だとしたら、ローに能力がバレてしまったらしい自分に、依頼の形をした「命令」があるかもしれない。



 魔力解除の力があるモニカは、魔障の第一王子を救うことができるのだから。




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