第三部 タイムの独り言〜静寂な森の中にて〜
生命個体「タイム・E・ハトーブ」が誕生し約1年の月日が過ぎた。
普通の家庭の赤ちゃんの場合は少し話せるようになったり少しだけあるけるようになり始めるらしいのだが……
当然タイムにそんなことが通じるわけもなく、1ヶ月後には空を飛び、3ヶ月すると家中を走り回り、
その1ヶ月後には言語を理解して本を読むようになった。
当然マリアとクオーツは最初こそ驚いていたものの、「最近の子供はこんなものなのかしらん?」
と何も驚かなくなった(マリアだけ)
と、そのような感じでタイムは順調?に成長して行った。
タイムは自身の身も周りで何があったか、本でどんな情報を得たのか日記を書いている。
そして、1ヶ月に1回のペースでその月のことをまとめている。
「俺が転生してからちょうど1年。1ヶ月だけでなく1年でも大まかにまとめておこう。」
とメモ帳を取り出した。
ちなみにこもメモ帳はマリアからもらったものである。
「勇者が俺を殺してから約300年が過ぎ去った世界。そこには俺の知らない言語、歴史、世界、衰退化して魔術等が散らばっていた。
どれもこれも驚きと興味をそそられるもので溢れる中、俺はこの絵に描いたような平和な世界。
それが何よりも驚きで仕方がなかった。
調べによると、勇者が最後に突き刺したと言われる剣が全世界の中心とされるところに刺さっており、
この剣のおかげでこの300年平和が続いたのだと言われている。
ただ、近年にその恵まれた環境でも満足しきれなかった帝国側が王国側に仕掛けたことで、
恵まれた自然は減少し、代わりにしたいの山が積み重なって行ったらしい。
そんな緑が少ない中でここは比較的に緑が多く、自然に愛された土地なのだという。
Byうちの本棚にあった本の中から調べたことより。」
ふぅ、と息を吐いて肩の調子を確かめるように首に手を当てた。
ノートには今のことが全て綺麗に整理されているが、
「……クオーツもマリアも全然本読まないんだな……」
自分の両親の使えなさを実感し始めてしまっているタイムだったのだ。
一応クオーツもマリアも事情はあるらしい。
「はぁ……これからどうするかなぁ……」
そんな風に途方にくれるクオーツだったのだった。
ちなみにクオーツはさっきから空中に浮遊しながらそんなことを言っている。
だがここにはそれをつっこんでくれるものはいないのだった。