悪夢 おばけ
なんてこわいゆめだったんだ。
がくがくぶるぶる。
震えが止まらないよ。
僕はついさっきまで悪夢を見ていた。
それは、真っ白なお化けに追いかけられる夢だった。
お化けなんて存在しないよ、っていう子達もいるけど。
僕は信じてるんだ。
だってこの世に不思議なものが全くないなんて思ったら、つまらないじゃないか。
いつか超能力を使いたいし、宇宙人にだって会いたいんだもん。
だから僕は、お化けも平等に信じることにしたんだ。
「あっ、たかし! またおねしょして! こっちきなさい、お尻たたきの刑だからね」
でも、こういう時は信じるのやめようかなって思う。
だってまたおねしょして母ちゃんに怒られたくないし。