幼馴染と付き合いたい
年上の幼馴染って良いよね‥‥‥
俺の名前は楠木 直哉。今年で高校2年生のピッチピチのDKだ。
顔はやや童顔。髪の毛は茶色で、背は少し高めだが筋肉が全然付いていないもやしだ。ぴえん。
俺には幼稚園からずっと一緒に過ごしてきた幼馴染がいる。
名前は柊咲。歳は一個上で来年になったら高校を卒業して少し遠くの大学に進学する為、離れ離れになってしまう。
俺は咲に絶賛片想い中で、咲への好意を自覚したのは中学に入ってからだ。きっかけは、このもやし体系のせいでクラスメイトから軽く虐められてたのを咲が庇ってくれたから。
我ながら情けないがあの時に改めて咲の優しさを感じ、ずっとこの人の隣で生きていきたいと思った。(チョロい)
好意を自覚して、1年に1回告白をしているが全滅‥‥‥しかも理由は教えてくれない‥‥‥ギャン泣きしそう。
流石に5回も振られて諦めないのは相手からしたら気持ち悪いだろうし、幼馴染としての関係を断たれたくないから今日の告白で最後にしようと思う。
幼馴染の事を考えていたら本人がやって来た。
「おはよう、なお君。今日もいい天気だねっ」
「ういっす。今日も平和だな〜
そうそう、放課後伝えたい事があるから屋上に来てくれないか」
「いつものやつ?」
「いつものやつだ」
「わかった。楽しみにしてるね」
楽しみにしてるねって言っておいて振るんだもんな〜この小悪魔っ!!!でもそんな所もギャップを感じてしゅき!!
その日の授業は1割が咲、9割が告白。実質、10割を咲について考えていて内容は右耳から入って右耳から出ていった。つまり何も情報が入ってこなかった‥‥‥後で友達にノート見せてもらおう‥‥‥
ーーー放課後ーーー
「貴方のことが好きです!俺と付き合ってください!」
「ごめんなさいっ!!」
え??即答??
今までで一番返事が早かったんだけど‥‥‥最後の告白にしては呆気なかったなぁ‥‥‥しかし咲の顔が少し赤いな。体調でも悪いのか?朝はいつも通りだったから大丈夫だとは思うが。
「理由を聞きたいんだけど。いいか?」
「ごめんね、いつも通り内緒なの」
「そっか‥‥今まで告白して悪かったな。今回で告白は最後にするよ。」
やっぱり振られるのはキツイな〜しばらく立ち直れなさそう‥‥‥
「えっ‥‥な、なんで??私の事嫌いになった?」
何で泣きそうなんだ?泣きたいの俺の方なんだけど。それよりも泣きそうな顔もかわいいな。さすがマイエンジェル
「いや、流石に5回も告白して振られたら諦めるだろ。咲にも悪いし」
「ぜ、全然気持ち悪くないよっ。
‥‥‥‥‥むしろ一途でいてくれて嬉しいし」
やっぱり咲は優しいな〜最後の方はボソボソ言っていて聞こえなかったけど。
「ごめん、最後の方が聞こえなかったんだがもう一回言ってくれるか?」
「な、なんでもないっ!それより本当に私の事をあ、諦めるの‥‥‥?」
「あぁ、大人しく次の恋でも探すとするよ」
「‥‥め」
「ん?」
「だめ!!」
「えぇ‥‥振られたから良くない?」
「ダメったらダメ!なお君はずっと私のなのっ!!」
「俺はずっと咲のか〜。いい響きだ‥‥‥‥ん?」
今なんて言った?なお君はずっと私の?うぇっ、そ、それって俺のこと好きってこと!?
「今の言葉って‥‥‥」
「私もなお君の事が好きなのっ!だから他の人の所に行ったらダメっ!」
「じゃあ俺は何で今まで振られたんだ!?」
「そ、それは‥‥‥さ、最初は恥ずかしくて振っちゃったんだけど、振ったときのなお君の反応が可愛くて‥‥‥嗜虐心が唆られたっていうか‥‥‥」
oh‥‥‥さっき顔が赤かったのも嗜虐心を刺激しちゃったからなのね‥‥‥
まさかのドSだったかぁ‥‥‥ありだな
「俺ってそんなしょうもない理由で振られてたんだ‥‥‥」
「ご、ごめんね。お願いっ、捨てないでぇっ」
うっ、上目遣いだとっ!!可愛い!!
全然怒ってないんだけど、少しだけお返しとして弄るか。グヘヘヘヘ
「う〜ん、流石の俺でも傷ついたしそんな理由で振る人はちょっとな〜」
「えっ‥‥ほ、本当にごめんね!グスンッ。何でもっ‥‥ヒッグ‥‥するから‥ヒッグ‥‥捨てないでぇ‥‥」
あっ、泣かせるつもりじゃなかったんだけどな。でも、なんだかゾクゾクする。咲はいっつもこんな気持ちだったのか。
新たな性癖に目覚めそうだが、流石に可哀想だからそろそろ辞めるか。
「じゃあ今度こそ俺と付き合ってくれるか??」
「う、うん!グスンッ‥‥付き合う!」
咲は泣きつつもパァッと花が咲いたような笑顔で了承してくれた。やっぱり笑顔の方がかわいいなぁ
「改めて恋人としてよろしくな。咲」
「こちらこそよろしくね。なお君」
このあとめちゃくちゃイチャコラした
こんなしょうもない文を最後まで読んでくれてありがとうございました!