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第1話 旅人そして、震える男

どうも89です。今回は彼女を救うのは

間違いか?を投稿させてもらいました。

昔に作ってた話をアレンジしたものです。

それではご覧ください。

僕はしがない旅人だ。


故郷を捨てて、ただただ気ままに


フラフラと漂う存在だ。


時に、力仕事や出来る事をして


適当に賃金を稼ぐ。食べ物は


食べないと生きていけないからね。


そんな僕はハールと言う街に着いて、


お腹が空いたし、とりあえず酒場で


腹ごしらえ兼情報収集をしようと思い


見つけた酒場に躊躇なく入っていく。


入ると予想通り、街の


ゴツいおっさんが元気に騒いでたり


働いてる元気な若い女性達の


軽やかかつ早い料理運びが目に入る。


他にも楽しそうに料理と酒を楽しむ


若い男女がいたりして誰もが


イメージ出来る様な酒場だ。


そして僕も椅子にすわるのだが、


料理を注文する店員女性の顔色が


余り良くない。


「僕に何か問題でも?」


すると首を横に振り


「そういうわけではないのですが...


隣の方が毎日フードを深く被っていて


お酒を飲みに来るのですが、


とても声が震えていて


気味が悪いので別の席にお座りに


なった方がいいと思います」


そう言われて左側の席を見ると確かに


フードで顔も見えないような人が


お酒を10杯位飲んでいて


身体は震えている。でもまだ


お酒を注文しようとしている。


「ももも、もうひとつ酒を


く、くくくれないか?


まだ足りないんだ」


声は低い声の男で店員の言う通り震えている。


そして僕は声をかけてみる。


「ねぇねぇ、もうやめときなよ。


そんなに震えて...飲みすぎてる。


だからもう___」


僕が男に話しかけた途端、


「何だだだ、お前?


何でいい、今俺に話しかけた!


おお、俺の事を放っておいてくれ!」


フードが外れて目が虚ろで


長い髪も髭もボサボサな状態の


ガリガリの男に


そう叫ばれてしまった。


でも少し男の声に寂しさを感じた僕は、


「ご、ごめん。でも君は


何かあったんじゃないかい?


その声の震えはお酒の震えじゃ


無いんじゃないのかな?」


すると男は大声で泣き出してしまった。


「グスッ、ううう...!俺は最低だ!


俺の幼馴染みは運命に殺された!


アイツはどうあがいてももう助からない!」


運命に殺された?なのにまだ救えるみたいな


様なことを言っている。


なのでこう問いかける。


「もう助からない?幼馴染みは死んでるのに?」


「まだ可能性はいくらでもあるんだ...!でも


アイツは必ず若くしてこの世を去る!」


普通に考えて可笑しい事を言っているが


その言葉を語ってる男の目は


偽りは無いと強く訴えてる。


僕は男の話すことに興味が出た。


「わ、わかったよ。とりあえず


食事をさせてくれたら君の


話を聞きたいから少し待って欲しいな」


男も少しハッとして、


「ご、ごめん...初対面で


こんな事を言ってしまって」


「大丈夫大丈夫!


じゃ、いただきまーす!」


出されていた鶏肉の丸焼きを


ガッツリ食べた。肉質が非常に


柔らかく旨味が中にちゃんと閉じ込められて


おり、皮もカリカリしてるわけでなく


柔らか過ぎず喉に入るととても


心地よく本当に美味しかった。


そして男に聞き忘れてた事を聞く。


「そう言えば、名前を聞いてなかったね!


僕はネトー!君は?」


「ああ、俺はヤラーナオ。


とりあえずこれ以上は酒場に


迷惑は掛けれない。ついてこい」


ここからまさかヤラーナオが


とてつもなく、絶望の道を歩んでる


事を僕は全然知らなかった。

どうもご閲覧ありがとうございます。

今回の作品はどうでしょうか?

ぜひ感想の方をよろしくお願いします!

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