駄菓子屋さんの秘密 ー昭和のオシッコ事情ー
どことなく、昭和の匂いのする路地にある駄菓子屋さん。
そこに、オシッコが好きな二人の女子中学生が、色々な秘密を探していきます。
登場人物
水野まき 中学1年 この話の語り手
水野あさ 高校2年
藤田きみ 中学1年
駄菓子屋のおばあちゃん 70歳
駄菓子屋のおじいちゃん 70歳
1.発端
これは、大阪の郊外にある、昭和の匂いが残る、町並みにある駄菓子屋さんのお話です。
私、水野まきは、大阪の校外のY市の中学校に通っています。友達の藤田きみとはいつも一緒に遊んでいますが、二人は、オシッコ遊びが好きです。もっとも、オシッコ遊びと言っても、公園などの、人気が無いところでしゃがむ程度の、かわいらしいレベルです。
冬休みの終わりに、二人で本屋に行って,かわいいペン等を買った帰り道、オシッコがしたくなりました。そこで目についたのが、小さな駄菓子屋さんです。昔からの店で、珍しいお菓子と簡単なゲームがあります。そこに入って、店番をしていたおばあちゃんに、きみが言いました。
「おばあちゃん,すみませんがトイレ貸してください」
するとおあちゃんは優しい顔で
「店のトイレは,古くて汚くて貸せないの、でも我慢できないなら、そこの隅でオシッコしていいよ。」
と,使わない陳列棚がおいてある、土間の隅を指さしました。これを聞いて,私もうれしくなり
「私もしてよいですか?」
おばあちゃんは笑って、
「どうせ汚くなっているから,あなたたちは中学1年だからかまわないよ。」
そこで、二人はしゃがんでオシッコをしました。おばあちゃんは、
「若い子のオシッコは勢いがいいね。」
と褒めてくれたので、とてもうれしくなりました。そこで一つ聞いてみました。
「おばあちゃんありがとう。他にもする子がいるの。」
「一応小学生までの女の子なら,そこでしてもらっているよ。男の子は、外でもできるでしょう。それに高いとこからかけられると困るから,だめなの。」
これを聞いて、きみが喜んで、
「また来てもよいですか?」
おばああちゃんは笑顔で
「オシッコだけならだめよ。何か買ってね。」
私も答えました。
「もちろんですよ.ありがとう。」
そうして二人で,飴など買って喜んで帰りました。
2.お姉ちゃん
次の日、二人で店に行くと,高校の制服を着た女の人がしゃがんでいました。彼女はおばちゃんに聞いていました、
「おばあちゃん、久しぶりに来たけど、近頃は誰かしているの?」
「昨日も中学生の二人組がしてたよ。あっ来た。」
「そうなんだ,今でもやってるんだ!」
この声を聞いて思わず
「お姉ちゃん」
と声を出してしまいました。高校生は,あさ姉ちゃんでした。私たちに気がついた、お姉ちゃんは,少し焦って勢いよくジャーと、オシッコを出しました。ティッシュで拭いて、手早くパンツをあげスカートを戻しました。そのあと私に言いました。
「あんた達もする?」
私ものって
「するよ、どいて」
と二人でしゃがみました。私はお姉ちゃんの作った水たまりに,オシッコを追加し,きみは隣にオシッコしました。お姉ちゃんは、
「あんた達でよかった.ここは高校生はオシッコだめなの、でも昔からしているので私は特別。」
と言って,色々お菓子を買っていました。そこで,私たちもお姉ちゃんと一緒に帰ることにしました。
家で,お姉ちゃんにもう少し聞きました。
「昔から、あそこで、オシッコさせてくれるの?」
「私が聞いた話では,私たちが小学生になる前に小学生の女の子が,トイレを貸してと言ったとき,おばちゃんが断ったの。そしたらその子は間に合わなくて、店を出たところでズボンを濡らし,そのまま泣きながら帰ったの。それを見ておばちゃんがとても後悔して,女の子は、店の隅でオシッコさせるようにしたの。男の子は,外でもできるでしょう。」
もう一つ聞いてみた。
「小学生だけ?」
「中学生より上は,一応させないことになっているの。しかし、私のように昔からしている子は別なの。実は、まきが小さい頃、私と一緒に行ったとき,まきもしていたよ.覚えていないかもしれないね。」
「そうなんだ.覚えていない。」
「もしかしたら,まきのことを、おばちゃんは覚えていたか,私と似ていると思って、許してくれたのかな。高校生でしているのは,昔からの常連だけ。でも,あの店の前を通ると,なぜか懐かしい感じがして,入りたくなるの。」
「解る。そしてオシッコがしたくなる。」
「そうなのよ」
そこで私が、思いついた。
「何か匂いがしない。オシッコの匂いだけどなんか懐かしい。」
これに納得した二人は思わず
「そうなんだ!」
と言ってしまいました。お姉ちゃんは、もう一つ教えてくれた。
「あそこには、おばあちゃんと同い年の、面白い話をするおじいちゃんがいるの。」
「どんな話?」
「昔の話だけれど、私たちが想像できない世界よ!それから、私は、おじいちゃんの前で平気でオシッコしたよ。」
「本当、何か面白そうね。また行ってみる。」
3.おじいちゃんの昔話
次の日は、二人で店に行ったら,おばあちゃんがいなくて,おじいちゃんが店番をしていた。
「今日は!」
「ああ今日は,あさちゃんの妹さんとお友達ですね。今日はどうする.先にオシッコする。」
これで、私たちは気が楽になりました。
「とりあえず,ジュース下さい。」
「ああいいよ、オシッコしたくなったら遠慮無く言ってね。何なら,おじいちゃんは,席をはずそうか?」
「かまいませんよ。それよりか、何か面白い話が聞けると聞いたのですが?」
「面白いかどうかは解らないが,昭和の時代のオシッコの話なら,少しばかりできるよ。今とは全く違うよ。」
「聞かせてください!」
「それなら,椅子があるから座ってゆっくりしなさい。」
そこで、きみと二人で座ってジュースを飲みながら,おじいさんの話を聞くことにした。
「私が小学校に入ったのは,昭和の30年代の頭だったよ。その頃は、戦後の混乱時期で、家も平屋建てや長屋が多かったね。その頃は,本当にオシッコにはおおらかだったよ。例えば、学校の帰りに、そばを流れるドブ川に向かって,男の子が一斉に立ちションする。これは当たり前だったんだ。その近所で、学校に行く前の女の子が、しゃがんでオシッコしている.または、親が抱えてオシッコさせている.こんな風景はどこでも見たね。」
「学校の先生は注意しなかったのですか?」
「今なら叱られるだろうね。しかし、当時はそれが当たり前だったね。男の子はどこでもオシッコする。女の子は,小学校に入ると少し遠慮して,人目の着かないところを探す。こんな感じだったよ。しかし、それでも,小学生の女の子が,道ばたでオシッコするのも,それほど珍しくなかったね。」
「今より自由ですね」
「もう一つ、電車の駅の話をしよう。阪急の梅田駅は昔は、もっと南側にあり、神戸線と宝塚線のプラットフォームしかなかった。そこで、駅の構内便所は、宝塚線のすみに一カ所しかなかった。」
「それほど人が少なかったのですか?」
「確かに今よりは少ないね、しかし子供達、特に男の子は、皆プラットフォームから線路に向けてオシッコしていたんだよ。女の子がしゃがんだり、親に抱きかかえられてのオシッコもあったね。」
「つまり、トイレ以外でのオシッコが多かった。」
「そうだよ。もう少し言うと、当時の国鉄の長距離列車には、客車に便所がついていた。しかし、その便所は単に線路の上に流すだけだった。これを見たら、子供がオシッコを線路にしても、特別汚いと思わないだろうね。」
「いやだー」
「逆に現在が清潔になりすぎたんだろう。昔の便所はくみ取り式だから、臭い匂いはいつも漂っている.だから、オシッコの匂いなどには鈍感になっていた。水洗トイレが普及したのは、昭和40年代の話だね。」
おじいさんの話はまだまだ続きました。
「もう少し昭和の30年代の話をしておこう。庭付きの家に住んでいる、女の子の多くは、小学生でも平気で庭でオシッコをしていたね。和式のくみ取り便所を怖がって庭でしゃがむ。また、小学校に行く前なら、家の前の排水溝でオシッコするのはよくあったことだ。朝一で玄関の横でオシッコする子などは、当時の定番だった。」
「今では考えられないですね。」
「これだけではない.当時の家には、縁側や外廊下などの、庭に開いたところが多くあった。ここからのオシッコは、子供が行うのは普通のこと、時には大人の男も立小便をしていた。」
「男はよいですね。」
「女の人も負けてはいない。庭で仕事をしていたら、そのままでオシッコというのはよくあった。確かに、外から見えないところを選んでいたが、機会があれば、外でのオシッコは当たり前だった。さて、君たちは『女の立ち小便』というと、どんなイメージがある。」
「男の人のように、立って前にオシッコを飛ばすことでしょう。シャワーの時などやっています。」
おじいさんは苦笑した。
「今の子達なら、そのように思うだろうね。しかし、昭和の時代までの『女の立ち小便』は、中腰で上体を前に傾け、後ろにオシッコを飛ばすことだったんだ。」
「そう言えば、昔おばあさんがしていたという話は聞いたことがあります。」
「これは、結構便利で出来る人は上手にしていたよ。この技が使えるなら、男の人と同じように、縁側や外廊下から外にオシッコする技も使えるね。」
「なるほど」
「家の人がお客様と話し込んでいる。そこで話を中断しないため、縁側で並んで立ち小便ということもあった。またお客様の相手をしていた女の子が退出する途中に、外廊下からオシッコしたという話もある。」
「なるほど、子供が自由にオシッコしていたのも解りますね。」
「まだまだ話はあるが、今日はこれぐらいにしておこう。」
これを聞いたきみは
「ゴメン」
と言って、いつものオシッコスペースでしゃがんだ。おじいちゃんは、
「あんたもがまんしないで!」
と言ってくれたので、私も隣にしゃがんだ。二人のジャーという音が響いた。おじいちゃんは椅子を片付けながラ、ちらっと私たちを見て
「元気でよろしい」
と褒めてくれた。
その後、二人で飴などを買って帰った。
4.昔のオシッコ遊び
次の日にまた店に二人で行った。おばあちゃんは、おじいさんを呼んでくれた。今回はラムネを飲みながら話を聞いた。
「さて、今日は昔のオシッコ遊びについていくつかを紹介しよう。あんた達もしているかもしれないがね。」
私は一応答えておいた。
「私たちはおとなしいモノです。」
「そうだろうね、昔はそこいらで立ションがある状況だから、遊びと行っても、少し過激な話になる。定番の連れションや、オシッコ飛ばし競争などは、今でもあるだろうが、当時の男の子は堂々としていた。さて、オシッコの遊びの一つは、高いところからのオシッコだ。木登りしてオシッコや、断崖の縁からのオシッコ、これが定番だね。女の子でもこれをした子がいる。あんたもするか?」
これに対して二人とも首を振ったが、心の中では
「一度やってみたい」
と思ってしまいました。
「その他では、色々な禁じられたところのオシッコもある。例えば、小学校の運動場の隅で、こっそりオシッコする子は少なくなかった.男の子が多いが、女の子は校舎の陰などでこっそりやっていた。これもやっていそうだね。かまわないよ。」
あたし達は素直に頷きました。。
「さて、オシッコのもう一つ有名な『寮雨』だが、聞いたことがあるかな?」
私はこれを聞いたことがありました。
「お姉ちゃんが、男子寮の窓からオシッコする人がいる、とか言っていました。」
「そのとおり、大正時代から、旧制高校などの男子寮は、皆が窓からオシッコをしていた。これも高いところから、オシッコをしたという遊びと、トイレまで行くのが面倒という実用がある。」
二人は、これをやりそうだったので顔を見合わせて笑ってしいました。おじいちゃんは続けました。
「さて、立ち小便をもう少し過激にしてみよう。」
二人は乗り出しました。
「私が経験したのは、歩き小便だ。小学校4年の時、6年の先輩と帰り道一緒になった。彼は『そろそろ小便をしようか』と言って、ズボンの前を開け、チンポを引っ張り出した。そこで彼が止まると思って、私たちが立ち止まると、彼はそのまま歩きながら放尿した。ジグザグに跡が残ったのが印象的だった。」
私たちも少し興奮し、私は聞いてしまいました。
「それは、おじいちゃんもしたのですか?」
おじいちゃんは苦笑して、
「これは、見てくれより難しいよ。歩きながらのオシッコは、緊張してしまうからね。しかも、変に刺激があるとおチンチンが堅くなってしまう。そうするとオシッコはでにくくなってしまうな。」
これを聞いていた、おばちゃんが笑って
「若い子に、それは言い過ぎでしょう。」
とフォローしました。でもみきが
「でも教えて。それだけではないのでしょう。」
と突っ込んだので、おじいちゃんは続けました。
「そうだね、何遍も失敗したね。一番ひどい例は、雨の中で歩きながらオシッコを試みたが、完全に堅くなって、それをさすっている内に、白いオシッコを出してしまったよ。」
これを聞いて、おばあちゃんと私たちは笑いこけてしまいました。
「歩きながらオシッコは三回に一回も出来なかったね。でも、昭和50年代に、夜の繁華街で、歩道にオシッコしながら歩く酔っぱらいがいたよ。だから、歩き小便の技を持った人間は、私たちより上の世代にいるようだね。」
ここで、おばあちゃんが、口を挟んできました。
「実は、歩きながらのオシッコは、女の子でもやった子が結構いるよ。私たち小学校のプール授業では、プールの前のシャワーが、今のような漏斗型のシャワーでなく、穴の開いた鉄パイプから水が落ちてくるので、その下を通るという形だったの。そこで、事前に便所に行っても、最後に数滴をその下で歩きながら絞った子は多くいたね。確信犯で貯めたものを、そこで出した子もいたけど。」
おじいちゃんが話をかえた。
「プールの話が出たので、他の例としては、授業中に排水溝の上に座って、先生の話を聞きながらオシッコをした強者もいる。これは女の子が上手だったな。」
実は私たちもやっていたので、二人で顔を見合わせてしまいました。
「これで思い出したが、銭湯でのオシッコもあるよ。皆に解らないように、洗い場でこっそりオシッコする人は今もいるだろう。ただ昔は、子供のオシッコは、洗い場の隅などで行う分には、大目に見られていた。男女子供の連れションもあったよ。そこで大事なことは、風呂のお湯の中や、プールの中でオシッコをしないために、外でしておくという気配りだね。昔はこのように、『少し悪い』ことで止めておく知恵があったように思うね。」
おばあちゃんが口を挟みました。
「この店では、土の上で他の人に見えないからオシッコをさせているが、他でやってはだめだよ。」
おじいちゃんが取りなしてくれました。
「この子達は大丈夫だよ、さて明日もこれるかな。それなら、オシッコが出来なくなっていく話もしてみよう。」
これで話が終わったので、二人は恒例のオシッコをして帰りました。
5.なぜオシッコが見られなくなったか
次の日も、おばあちゃんがおじいちゃんを呼んでくれたました。ジュースを飲みながらおじいちゃんの話を聞きました。
「それでは、オシッコが見えなくなっていく、昭和の末の話をしよう。これは、色々の理由があるが、一言で言えば『文明化』だね。まず、団地がたくさん出来て、窓やベランダからオシッコをすれば、下の階などご近所の迷惑になる。そこで、しつけが厳しくなってくるし、道路の舗装が進み土が隠されたことも大きいよ。オシッコをしたら跡が残る.これは恥ずかしいね。」
私たちは頷きながら聞いていました。
「昭和の40年代ぐらいから、子供のオシッコの雰囲気が変わってきたね。40年代の頭には、女の子のオシッコは多く、割れ目を見ることも簡単にできたよ。しかし、40年代半ばには、小学校に行く前の子でも、オシッコ姿を見せないようになってきたね。私の経験では、しゃがんでパンツをずらした子が、目線が合った途端に手でまたを隠したことがあったよ。このように、女の子の性器を見せなくなったね。ただ、性器を見られないところなら、外でオシッコをしている子はまだいたよ。排水溝の上か、草むらなどでしゃがむ子が多くなったね、しかし一度梅田の地下街でオシッコしている子を見たな。」
みかが聞きました。
「男の人はどうですか?」
「まず、駅のプラットフォームからのオシッコは、ほとんど見なくなったね。立ち小便は大人の男も行っていたが、どこか遠慮するようになったよ.家の庭での小便は、大きく減ったね。これは水洗トイレの普及も影響し、オシッコの匂いに皆が敏感になったからだと思うよ。」
おばあちゃんがツッコミを入れた。
「それでも、大人の女の人のオシッコがありましたね。」
「確かに農業などの屋外作業の人は、女の人でもオシッコしていたね。しゃがむ人、中腰で後ろにする立ち小便の人、色々あったね。」
私も一つ聞いてみました。
「おじいちゃんが見た例は?」
「私が見たので一番びっくりしたのは、昼間に3歳から5歳の二人の子供を連れた、若いママさんの話があるよ。子供に『母ちゃんシッコしてくるから待ってって』と大きな声で言って待たせて、空き地の駐車場の中に入っていったんだ。そこでスカートをまくり上げ、パンツをずらして堂々としゃがんでいたよ。どうも私たちより上の世代は、子供の頃から外でオシッコするのに抵抗がない人が多かったように思う。さて、もう一つ大事なことは、平成の話になるが、紙おむつの普及があるね。それまでの布おむつの時は、おむつを洗うの大変なので、できるだけ使わないようにしたんだ。そこで、『オシッコ』の声で、すぐにさせるようにしていたから、その辺の土の上や排水溝の上でのオシッコは、皆が大目に見ていたよ。しかし、紙おむつが普及すると、『安全のため』におむつを着けておくようになり、急な、オシッコが少なくなったね。もう一つ言えば、昔は学校でのお漏らしが多くあったよ。一年いると、低学年なら二~三の事例があった.現在はもっと少ないだろう。」
「そうですね、小学校でもおむつを着けていると言われた人がいますが・・・」
「あともう一つ、昭和50年代以降は、色々な情報が増えてきた。エロ本からビデオなどが増えてきたので、子供がオシッコにこだわらなくても、性器の状態を知るようになってしまったね。逆に、オシッコにマニアックにこだわるようになった人もいるがね。」
おじいちゃんはここで一休みした。おばあちゃんが一言くわえた。
「よければ今日も元気なオシッコ姿を見せてね。」
私たちは喜んで、二人のオシッコ姿を見せた。
おばあちゃんは
「普通はおじいちゃんに遠慮して貰うんだがあんた達ならよいね。」
オシッコしながら
「かまいません」
と答えた。
7.店の秘密
次の日に行くと、おじいちゃんとおばあちゃんが待っていた。
「二人には色々とお話ししたから、誰にも言わないと約束してくれるなら、この店の秘密を教えてあげよう。」
私が言った。
「私たちはオシッコの秘密は守ります.姉にも言いません。」
それでおじいちゃんが話してくれた。
「皆は、この店のオシッコは、昔、漏らして泣いた子が、いたので後悔して、という伝説は知っているね。」
「お姉ちゃんから聞きました。」
「実はそれは嘘なんだ。この店に皆を引きつけるため、オシッコをして貰うようにしたんだよ。」
「私たちが引きつけられる?」
「この店に特別な匂いがあるだろう.自分のオシッコが混じった匂いは結構人を引きつけるんだよ.貴女も昔小さいときの、ここでのオシッコの匂いに、引きつけられたかもしれないね。」
「何となく解りますね。」
「さて、それではもう少しこの店の秘密を教えてあげよう。」
すると、おばあちゃんが立って
「私についてきなさい」
と店の外に案内した。そうして店の横の狭い道に入った。
「男の子達が、ここでオシッコしているのは知っているね。」
「そこの排水孔の所ですね。」
「そうだよ、おじいちゃんも時々しているよ。」
確かに少し匂いがした。私たちはもう少し奥に入った。すると、おばちゃんは壁際の扉を開けた。その扉を開けると、丁度道から見えなくなる程度の狭い路地でした。その中にあったのものは、壁に取り付けられている小便器でした。
「内のトイレがこれだよ。」
私たち二人はぽかんとしていました。私が
「女の人は?」
と聞くと、おばあちゃんは
「オシッコはここだよ」
と言って、便器にお尻を向け、スカートをまくり上げ,パンツをずらして、お尻を便器に突き出しました。すくにジャーッと言う音とともに、強いおしっこが流れ出ました。
「私たちの世代の『女の立ち小便』はこれだよ。」
おばあちゃんはお尻を振って水を切り、パンツをあげスカートを戻し、そばの小さな手洗いで手を洗ってニコッと笑いまし。私は思わず言いました。
「すごい」
「これが出来ると、色々と便利だよ。洋式便器が汚いときでも使えるし。さて、おじいちゃんが待っているから戻ろうか。」
戻ったらおじいちゃんがにっこりして
「あれしかないから、トイレを貸せなかったよ。」
「確かにあれで女の子は無理ですね。例え、立ちションが出来ても、背が高い子でないと使えないし・・・」
「それで、小さな子は外の道でオシッコして貰おうと思ったが、小学生は外では無理になってしまった。昔なら、出来たけどね。そうしたとき、お姉さんに連れられた子がオシッコと言ったので、そこでさせてと言ったのが始まり、その時に、お姉ちゃんもしたから、そこから小学生に広がった。」
おばあちゃんが笑って付け加えた。
「今では中学生までね。もっともなじみの子なら高校生でもしている。」
そうしていると、二人の小学4年生の女の子が入ってきました。二人は明らかにオシッコをしたそうだったが、おじいさんがいるので少し戸惑っているようです。するとおじいちゃんが
「それでは私もオシッコして家に戻るから、おばあちゃん後よろしく。」
おじいちゃんは外に出て、例の横道の方に行きまし。そうしてすぐに外から、オシッコが排水溝に当たる音が聞こえまし。これを聞いた小学生二人は、いつものところに行ってオシッコを始めました。おばあちゃんは、
「子供のオシッコは元気がよい」
と笑っていました。私たちも、二人のオシッコが終わった後、同じところでオシッコをしました。今日はこれでおしまいです。
8.女の立ち小便
次の日は、おじいちゃんがまた出てきました。
「昨日はおばあちゃんの『立ち小便』を見たね。」
「はい、初めて見ました。」
「二人の世代だと、あれは見たことがないだろうね。逆に、まっすぐ立って、前に飛ばす方を見たことがあるかもしれない。」
「確かに、シャワーしながらオシッコするときは、立ったままだし、その時オシッコは前に飛んでいました。」
「おじいちゃんの時代には、家に風呂がなくて銭湯に行くことが多かったので、シャワーの経験も少なかいが、年配の女性の中腰で行うオシッコはよく見ていた。だから、『女の立ち小便』が、中腰で後ろに飛ばす形と思っていた。今の世代と大きく変わったね。」
「昨日のオシッコすごかったです。」
「さて、女の人が直立して前に飛ばす『立ち小便』は、昔にもあったよ。」
「本当ですか?」
「やっている人は少ないがね。その多くは、いつも着物を着ている人たちがしていた。着物の下着は、腰巻きだけでパンツをはかないのは知っているね。」
「聞いたことがあるような気がします。」
「例えば芸者さん達だね。彼女たちは、前をまくっただけでオシッコが出来るのは便利だった。だから、そのような人たちの間で、『前向きの立ち小便』が伝わっていた。」
「すごいー、見てみたい。」
「しかし、今はしゃがめない子も、多くなってきたね。先日、ここでお姉ちゃんに支えられて、空気椅子の格好でオシッコしていた.これには参ってしまった。そのうち、女の子も立ってオシッコする子が増えるだろう。」
私たちは笑ってしまいました。おじいちゃんは少し真面目になって続けました。
「女の人の『立ち小便』が増えたのは、ネット社会も関係しているんだよ。まっすぐ立って、オシッコを前に飛ばしている女の人の写真が多く見れるようになる.動画もある。こんな環境になれば、してみたいという人は、こっそりシャワーの時などに練習する。そうして、立ったままオシッコする人が増えていったんだろうね。」
その時、おばあちゃんが笑いながら出てきた。
「面白い話をしているね。今日は私のを見せてあげましょう。」
私は思わず口に出して、しまいました。
「おばあちゃん出来るの?昨日は、後ろ向きだったのに」
「パンツがあると出来ないから、普通は後ろ向きでしているの。でも準備してきたから、今日は出来るよ。」
「エー見せて」
そこで、三人は昨日の隠しトイレに行きました。おばあちゃんは、今日は便器に真っ正面から向かい、スカートの前をまくり上げて腰のベルトに挟みました。そうして両手をまたの処に当てたと思ったら、シューという音がして、勢いよくオシッコが便器に飛びました。最後にピュッと飛んで終わりました。おばあちゃんは、スカートを戻して私たちの方を観て、にっこりしました。
「出来るんですね!」
これが私たちの正直な感想でした。
その後店に帰ると、おじいちゃんが笑って出迎えてくれました。
「あれは、昔からの、おばあちゃんの特技だよ。お風呂などで練習していたな。」
これを聞いて、私たち二人の遊びのレパートリーが増えました。
(終わり)
昭和のオシッコ事情は、今と大きく違っていました。その世界を二人の女子中学生は見てしまいました。