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EMOTION  作者: アマノガワ
第一章:shin 始まり編
9/10

八話:救世主?

これから登場人物が増えてくるので、

話す人物の前に名前と階級を加えます!


「おい!早くにげるぞ!先輩は強い!そんな簡単に死にやしねぇ!ほら、早く!」


マキに強引に手を引っ張られる。



駄目だ。大和さんのさっきの目は。自分を心配させないように優しい目をしていた。駄目なんだ。逃げちゃ。ここで逃げてしまったら、一生後悔する。だけど自分にはこの状態をどうこうできる力は無い……。一体どうすれば……。



???

「おい。お前ら、なに俺様のテリトリーに勝手に入って、ギャーギャー騒いだやがんだ?」



ボロい一軒家の屋根の上に2人の人影が見える。



鬼……のお面の人と、天狗?……のお面の人?

なんだあの人達……?



???

「おい!聞ぃてんのかぁ!!おめぇら!!っぃて!」



鬼のお面を被った少年の頭を隣の天狗のお面を被った少し老けた男が拳で殴る。



???

「うるさい。静かにできんのか。あとここはお前ののテリトリーでも何でもないだろ。」


???

「糞じじい!いってぇんだよ!少しは手加減しろよ!」



縄支路飛鞠-特征員

「あら〜、今度は弐上等級喰情者天狗さんと参等級喰情者赤鬼さんですか〜。またあなたのお仲間さんですか〜?他にもいろいろと脈がありそうですし、お聞きしたい事がありますので5匹とも檻送りに–––––」



ピーーーピーーーピーーー



キンッッ!




飛鞠が剣を弾き、大和と距離をとる。



縄支路飛鞠-特征員

「はい〜。こちら縄支路班です〜。」


???

「っておい!聞けよ!」



飛鞠が耳に付けた通信機のようなもので相手と話す。



縄支路飛鞠-特征員

「……了解です〜。向かいます〜。あとのちに、こちらのC働区に感査員の導入をお願いします〜。少し厄介な喰情者の組織があるようなので〜。」


???

「人の話を聞けってばー!!」


縄支路飛鞠-特征員

「すみません〜。()()()()ができましたので今日のところは退かせてもらいます〜。それでは〜。」



飛鞠のあとに続いて周りを囲んでいた他の感査員がズラズラと退いていく。



???

「聞けっt……見ろよ!俺様を見て尻尾巻いて逃げやがった!やっぱり俺様は最強で有名なんだな!はっはっはっはっはっ–––––」



た、助かったのか?



金来大和:3+

「助かった、鬼琉亜(きるあ)(ろう)のおっさん。」



天狗の面を被った男が家の屋根から降りてくる。



式道蝋(しきどうろう):2+

「久しぶりだな、大和、マキ。……それとその、青年は?」


自分君:未

「自分は阿起保鷹っていいます。起きた時、記憶喪失になってしまっていて名前は本当の名前じゃないんですけど……。」


金来大和:3+

「こいつは俺の新しい後輩だ。最近目醒めたばっかなんだってよ。」


式道蝋:2+

「記憶喪失か。最近とは随分寝ていたんだな……。」


マキ:4

「蝋さん、久しぶり!」



もう一人の鬼の面を被った少年の方も降りてくる。



大釜(おおがま)鬼琉亜(きるあ):3

「おお!見た事あるなと思ったら大和の兄貴とクソ女じゃねえか!って大和の兄貴、左手どうしたんすか!?」


マキ:4

「クソガキ腕もぎるぞ。」


金来大和:3+

「ああ、さっきの五特星の女にやられてな。数分すれば元に戻る。」


大釜鬼琉亜:3

「あ、え、え?さ、さっきの、お、女って、ご、ご、五特星だっ、だっ、だったのか!?や、やべぇよ、じじい!お、俺、目つけられて、こ、こ、殺されるかもしんねぇよ!」


金来大和:3+

「それよりも蝋のおっさん、さっきのECOの女がここらで不死鳥を探してたらしい。目撃情報が本当なら、ヤツの動向が気になる。近頃、何か起こるかもしれない。」


式道蝋:2+

()()か。ヤツは烏の幹部でも1番と言っていいほど厄介な相手だからな。何か企んでいるかもしれん。」



ん?なんか今聞いたことある名前が出たような……。

気のせいか?



式道蝋:2+

「それで、お前さん達はこれからどうするんだ?」


金来大和:3+

「一度、拠点に戻って考える。左腕の再生も

思ったより時間がかかりそうだしな。」


式道蝋:2+

「そうすると良い。それじゃあ近いうちにまた会おう。」


金来大和:3+

「ああ、わかった。……おい、戻るぞ。」



大和が先に来た道の方に歩いて行く。



自分君:未

「え?歩いて帰るんですか?」


マキ:4

「言っただろ。あたしの今日の分のエートスはもう残っていないって。だから歩くしかない。」


あのスピードで10分ぐらいだったのに歩くとなったら2、3時間はかかるぞ!?



自分君:未

「そんなぁ〜〜〜!」






その頃、エルピス拠点近く……




凡民

「はぁ、毎日毎日支給されるパサパサの不味いパンしか

食べれないし、服や靴とかもボロボロで寒くて

凍え死にそうだし……。なんで俺たちがこんな酷い目に

あわなきゃいけないんだよ……。」


???

「それは誰のせいでしょうか?」



突然隣にフードを被った男が現れる。



凡民

「あ、あんた誰だよ!」


???

「ご心配無く。ただの旅人です。それより、

毎日酷い目にあって不満をもっているそうですね?

それは誰のせいでしょうか?」


凡民

「誰のせいって……そりゃあ、政府だよ!()()

起こってから新しくできた政府は最悪だ!見ての通り

俺たちには政府から十分な支給すらされていない!

まるで邪魔者扱いだ!」


???

「それはそれは、とても不満をお持ちで。」


凡民

「ああ、不満だらけだよ!出来ることなら政府なんか

ぶっ壊してやりてぇよ……。」


???

「できますよ。」


凡民

「……は?」



???

「"日本(にほん)煌帝(こうてい)王国(おうこく)政府"をぶっ壊す策が–––––」






Continue to 九話:「道中の小話」.

等級グレード:ECOによって定められる喰情者の危険度などを表す階級。


危 不等級  グレード∞(インフィニティ)

険 零上等級 グレード0+

↑ 零等級  グレード0

↑ 壱上等級 グレード1+

↑ 壱等級  グレード1

↑ 弐上等級 グレード2+

↑ 弐等級  グレード2

↑ 参上等級 グレード3+

↑ 参等級  グレード3

↑ 肆等級  グレード4

↑ 伍等級  グレード5

↑ 未等級  グレードnotノット


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