表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
EMOTION  作者: アマノガワ
第一章:shin 始まり編
3/10

二話:チカラ発動

<説明コーナー>

・護国隊…今の日本は王が支配しており、

その王によって警察と自衛隊が併合された組織。

国を守る隊と言いながら凡民など貧困地域の人々には援助をせず、挙げ句の果てにはムカついたら銃で撃つなど酷い扱いをする。


「病院の床をこれ以上汚されるのは嫌ですから

さっさと殺しちゃってください。」


「はい、分かりました。」


「今度は頭いっちゃいますかー?」


「いいねー。的まと動くから外すなよー……」




        嫌だ!!!!!




…………………………



ーーと君、ーーむ。ーーにーーて、僕たーー、

こーー界を救ーーーれ!ーーと君だけーーの世界を

ーーるんだ!……頼む!!



あぁ、わかった……


……雄太(ゆうた)



…………………………




–––––ドクン!!–––––




「じゃあな〜。」



        バンッ!!!



スゥッ……。



「……は?」


護国隊員の撃った弾は何故か消えていた。



確かに撃ったはずだ!なのになんで弾があいつ

当たんないで消えちまうんだ!?


死にたくない……死ねない……こんなところで……

さっき頭の中に浮かんだ人は怪我が酷かった。

確か"雄太"って言ってたような……。

きっと記憶が無くなる前の知り合いか何かだろう。

何を言っていたか一部分しか聞こえなかったけど、

あんな怪我で必死に自分に託した頼み事……。

何故かは知らないけど、起きた時からずっと

このことが頭に残っていた。




–––––"この世界を救う。"–––––




これが自分のやるべきこと。あの人が託した頼み。

この世界に何が起きているのか、何が何だかよく

分からないし、自分にそんな力があるか分からない

けど、やるしかない。


「お、おい!あれ!あいつもしかして……!」



突然何も無い空間にうっすらと壁のようなものが

青年の前に浮かび上がる。



ほぉ……防御能力確認。カキカキ……



「ぐ、喰情者(ぐじょうしゃ)だ!今確実に殺せ!!」



守るんだ、救うんだ、この世界を!!



護国隊員が一斉に銃を発砲する。

が、全ての弾が壁のようなものに吸い込まれていき、青年には届かない。



「クソッ!なんなんだあれは!?」



初めて本物の喰情者を見たが、本当にこんな

バケモノが実在したとは……!!



弾が無くなるまでひたすら銃を撃ち続ける。



「なんで!そんな簡単に人を撃てるんですか!!

躊躇わないんですか!!外の人達もあんなボロボロな服とか怪我をしているのに、あなた達は何もしないんですか!!そもそもなんでこんな戦争後みたいな

ところに住まわせないできちんとしたところに

住まわせてあげないんですか!!

まるでここは地獄だ!!!」



そうだ。まるで地獄だ。

こんな地獄をつくった奴が許せない。



さらに青年の頭上に赤い光の玉が数個現れ、

護国隊員目掛けて飛んでいく。



ほぉぉ……攻撃能力確認。カキカキ……



なんだありゃあ!? と、とにかく避け……


「ぐぅぅああぁぁぁ!!」




…………………………




煙が舞い上がり辺りが殆ど見えなくなる。

護国隊員は全員倒れたようだ。



ふむふむ……能力威力確認っと。カキカキ……

結果……おぉ、今のところ()()()()()ぐらいですかね?

初っ端から参は初めてです!

その前に大体の喰情者はここで覚醒せずにすぐに

死んじゃうんですけどね。



「初アタリです!くっくっくっ……ってあれ?

……いない!?私の大切な実験材料がぁ!!」






「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……。」



ここまでくれば大丈夫だろう。結構な威力だった

けど死んでないよな?っていうか、なんだ!?

さっきのバリア的なヤツといい、火の玉的なヤツ

といい変な能力を使うし……。自分は何者なんだ?

あいつら自分のこと喰情者って呼んでたけど。

ていうか銃で撃たれたときめっちゃ痛かったー!

あれは多分人生で一番痛いヤツだぞ……



「……ん?ちょっと待てよ。さっき自分銃で

撃たれたよな!?思いっきり腹に!血ダバダバ

出ちゃってたよな!?けどなんで!?」



自分の腹部を手で触り確認する。



「……治っちゃってんのー!!??」






Continue to 三話:「マキ前編」.

チカラを発動し、なんとかその場から逃げることが出来た青年。しかし闇山京久は青年のチカラを既に知っていた!?


さぁ、やっとここから青年の世界を救おうの旅が始まります!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ