なかまたち
ふーながかったです
「なんでひろき…じゃなくてヒロは僕が…その…」
「カッターで切ったところを見てたんだよ。そしたら一瞬で血が止まってさ。それにお前むっちゃ隠してたからもしかしてってね」
ヒロは思っていたよりも優しく僕のこの現象が当たり前のように話してくれた。
そしてこの瞬間に二人だけの秘密ができた。
僕はもっと自分について知りたい。そう思い今週末にヒロとある場所に出掛けることになった。
「じゃあ日曜日な。遅刻したら首から下無くなるからな」
「うぅ…」
そうして土曜日
特になんの係もなかった僕は一日中なにをするわけでもなく校内をブラブラして終わった。
あ、でも校内で迷子になってたちっちゃい子と一緒に親を探してたな。
そしてヒロは安定のサボり。
ヒロは文化祭だろうが修学旅行だろうが平気でサボる。
ぶっちゃけ出席日数どうなっているのか気になる。
そんなことを考えながら降りた駅から家まで向かっていた。
すると目の前に見たことある後ろ姿があった。
ヒロだ。ジャージで寝癖がついていてだらしのない格好だった。
後ろから駆け寄って話しかけた
「文化祭来なかったんだね。来年で最後なのに」
「あー。じゃ、3年はいってみっか」
そんなくだらない会話をしながら明日のことを話していた。
だが行き先は栃木県の山奥と伝えられただけで誰と会うかは伝えられなかった。
そして次の日の朝。
集合は朝の7時半に駅前のコンビニの前。
彼から30分以上は待っているのにヒロの姿は一向に見えない。
「おはよう。遅刻してないんだな」
「遅いよ…」
そこからは特に会話はなく無言で改札を抜け電車に乗り込んだ。
すると電車の中でヒロが話しかけてきた
「お前って自分が周りのやつと違うっていつわかった?」
この質問は僕も聞きたかったし聞かれたかった。
僕は迷うことなくヒロに全てを話した。
小学校2年生のとき自転車に乗ってたら前から車が来て僕はかなりの距離を跳ね飛ばされた。足を強くうち確信はないが折れていたと思う。
上半身だけ起こし相手を見たがもうすでに車はなかった。ひき逃げされたのだ。
とりあえずとてつもない痛みが襲う中足を引きずりながら家に帰った。
両親は共働きで一人っ子の僕は家に帰っても誰もいなかった。
普通だったらここで電話をしたりなんらかの形で誰かに伝えるべきなのだが、なぜか怖くて話せなかった。自分の部屋にこもりその日は夕飯も食べず風呂も入らなかった。
痛みはだんだん引いていき、気がついたら寝ていた。
そして次の日の朝足を見てみると腫れが引いていた。それどころか痛みが完全になくなり、手足にあった無数のかすり傷もなくなっていた。
そしてその日だんだん僕は普通じゃなくことを認めざる終えなくなった
僕はヒロに全てを話した。そして僕も聞き返した。
「ヒロは?どうなの?」
少し間を空けてヒロが話し出す。
「俺も昔は怪我とか一瞬で治っちまうのとか普通だと思ってたんだよ。でも俺、お前と違って、人から教わったんだよ。自分が他人とは違う化け物だってことをさ」
ヒロは暗い声で話した。そしてここから先の話は後で話すと言っていた。
僕はいろいろ聞きたいことがあった。
人から聞いた?化け物?僕たちが?
そんなことを考えていたら目的地に着いた。
あたりは田んぼの一面。すごく田舎だった。
「ここから3キロくらい歩くぞ。田舎だからバスもほとんどないんだ」
体力には自信があったから別に構わなかったが精神的にはものすごく疲れた
最初の1キロはくだらない会話をしていたがだんだん無言が続いた。
僕とヒロは正反対の人間だ。会話を合わせるだけで精一杯だった。
そうこうしてるうちに着いたらしい
「ついたぞ」
「ここ?」
目の前には今にも崩れ落ちそうな家があった。
ヒロがなかを覗き込み人を呼んでいた。
「おーいじじー。おひさー。」
そしてしばらくすると中から70代くらいのおじいさんがでてきた。
「こ、こんにちわ…」
僕のことをジロジロと見て中に案内した。中は少し変な匂いがした。
「紘輝、こいつにはどこまで話したんだ。」
「んーん。なにも。」
「そうか、青葉くん。だよな?今から話すこと、誰にも言っちゃあいかんよ。まあ言ったところでなんだけどな」
そしておじいさんは口を開きだした。
「君は自分の正体が…わかるかな?」
「…それはどういう意味ですか?」
おじいさんは質問とは関係ないことを話し出した。
話は15分ほどたった。いくつか衝撃的なことがあって未だに追いつかない部分がたくさんある。
聞いたことをまとめると…
この世の中には僕やヒロのような人が後3人いる。
つまりこの世には合計5人特殊な能力を持った人間がいるらしい。
知る人はそのような人たちのことをサナと呼ぶ。
そきてそのうちの3人が僕とヒロとこのおじいさん
その能力というのが…
①火を操るサナ
②皮膚を固くすることができるサナ
③空を飛ぶ翼のサナ
④力はないが思春期になると人間とサナを見分け ることができるサナ
⑤ ①〜④まで、全ての能力を使うことができるサナ
そして僕たちの能力は…
① ⇦ヒロ
② ⇦青葉
④ ⇦ おじいさん ⇦ヒロがサナだということを伝えた
そして④以外のサナは自分の体から生み出されるエネルギーを使って剣を体から作り出し、使うことができる。
そして僕たちは普通の人間が死ぬようなことをしただけじゃ死なない
ということを今日聞いた
ふーつかれた