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パパお菓子代ちょうだい

作者:亮さん
久しぶりに納得のいく作品がかけましたね。よかったです。
最近、息子の裕太の態度が悪い。
友達の家にいくからお菓子代ちょうだい。
そればかり。

裕太は小学校1年生。
自転車も乗れないジャリンコボーイ。

定期的にお小遣いもあげてない。
友達と遊ぶときだけ、1日300円お菓子代としてあげている。

裕太が友達と遊んで今日で連続10日間。
遊びすぎだ。
ひと月のお小遣いとして考えても3000円になる。
小学校1年生がもらうお小遣いとしては十二分すぎるだろう。

裕太は今日も私に言った。
「パパ、友達と遊ぶからお菓子代ちょうだい」
私はものすごく怒った。
このドリルが全部終わるまで友達と遊ぶの禁止。
裕太が普段、宿題以外で自主的に勉強している足し算のドリルだ。

残りは、20ページほどだ。
大人が解いたら20ページを解くのに10分とかからないが裕太の頭だと1ページ解くのに10分はかかる。
私は、裕太を部屋に閉じ込めた。

「夕飯だよ」
母親の問いかけに裕太は出てこない。

「僕は夕飯まだ食べない。」

それからずっと降りてこない。

もう、夜の8時だ。
裕太が降りてきてた。

「パパ、ドリル全部終わったよ。だから遊びにいく」
私はドリルを受け取り、裕太の解答をみた。
真面目にやったのだろう。ほとんど正解だった。

「明日なら遊んでいいから今日は友達と遊ぶのやめなさい」
私は裕太に言った。

「嫌だ。ドリルを終えたら遊んでいいと言った。パパ、お菓子代の300円ちょうだい」

私は裕太をまじまじとみた。
凛としてとてもいい顔だ。
なにかとても誇れることをしてるのだろう。

「裕太、遊んでもいい。でも1時間以内に帰ってきなさい」
「うん、わかった」
私は裕太に300円を渡した。

こっそり、裕太の後をつける。
裕太がそこまでして友達と遊ぶ理由は何かそれを確かめるためだ。
裕太は途中でコンビニに寄った。
何かを買ったようだ。

バレないように後をつける。
川の橋の下にきた。

裕太が止まった。

そこにはダンボールに入った猫がいた。
とてもやせ細った猫だ。
その猫を見て私は言葉を失った。
両足がないのだ。

裕太は猫缶を黙って差し出した。

「ごめんね。1時間以内に帰らないといけないから今日は帰るね」
猫はとても寂しそうな顔をしていた。
それでも裕太は猫を優しく撫でる。
空になった猫缶で水を猫に与えたりしていた。

裕太はずっとこの猫の世話をしていたのだ。
私は感動し、裕太にした仕打ちに対して自分責めた。

私は裕太にこっそり近づき後ろから抱きしめた。
「裕太ごめんな。お前のこと気づいてやれなくて。」
すると裕太は困った顔をした。
「パパごめんなさい。友達と遊ぶと嘘言って」
「謝らなければいけないのはパパの方だ。ここまで来るのに徒歩で30分はかかる。猫缶は300円はするだろう。毎日、水も飲まずにきてたのか」
「うん」
「辛くなかったのか?」
「ぜんぜん。猫に会えると思ったら辛くなかったよ」
裕太は笑った後、また困った顔をした。
「このこと、ママに内緒にしてくれる?」
たしかに妻は猫アレルギーだった。それを聞いて私はさらに感動した。
「いや、ママには言う。その猫家で飼っていいぞ。」
「でもママが」
「パパが絶対に説得してやるさ。それでも嫌がるようならママと離婚してやる」

家に帰り妻に全てを話した。
妻は息子を抱きしめた。
もちろん猫を飼うのに妻は了承した。


猫の名前は裕太の提案でワトソンになった。
私はその日のうちに猫の後ろももの付け根にキャスターをつけてやった。

ワトソンは家にいるとずっと息子の後を追いかける。

その愛くるしい姿に私は、心を打たれた。






今週の土曜日ひょっとしたら投稿無理かもしれません。残念。

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