神バトル開始 10
「良いバトルだった。だが、引き分けは『神の息吹』には存在しない」
俺とミレイアの勝負が終わり、これで両チーム共に、戦う資格があるものはいない。
そんな風に考えて「ふぅ」と一息つくと、ダブリがそう言った。
「……良いんじゃないか? たまには引き分けでも」
「いんやダメだ。掟には、そう書いてあった」
まじで?
『パーランス』でマニュアルを隠しながら、神の息吹について調べてみる。
あっ。まじだ。
引き分けの場合、代表選を行うべしと書いてある。
「主」
「ん? なんだミレイヤ」
「私たちの知能は拮抗しています。おそらく、このまま続けていても、永遠に決着は付かないでしょう」
ん? おい。何を言おうとしてるんだ。
「そんなことはないさ! いいよ知能戦で! さあ! はよ! 続きだ!」
「あなたは黙っていてください」
「そこで提案なのですが、最終戦は肉弾戦で行ってみてはどうでしょうか。成り上がるには知能は必要かもしれませんが、しかし力がなければ、成り上がる前に潰されてしまいます」
「ほお! そいつはそのとおりだ! やはりミレイヤは賢いな」
「恐縮です」
やべえ。
ダブリが説得されそうだ。
肉弾戦なんかに持ち込まれたら、ひとたまりもねえぞ……。
「勿論、あなたも良いですよね?」
「いやあ。あんまり良くないかな?」
「なぜ? あなたが弱いから?」
ミレイヤの言葉に、なのんがピクリと反応した。
「良いでれすよ神さま。やりましょう。ここまで神様をばかにされては、黙っていられないでれす」




