神バトル開始 10
なんか色々仮の状態で投稿してたので直しました。
ミレイヤとの勝負は、熱き恋に落ちたのを相手の敗因に、俺が勝利した。
全体でいえばこれで1:2。俺たちのリードだ。
そして、ここが最も重要なところだが。
残る質問は、俺たち側からの1問となっている。
つまり、相手はどうあがいても俺たちには勝てない。
良くて引き分けだ。
押し切られて負けとなるか。
しがみついて引き分けに持ち込むか。
そのどちらかだ。
つまるところ、俺たちに負けはない。
要するに敗北時の『財宝を差し出す』ってのが適用されなくなったってことだ。
女神さまへの多大な借金を抱えているいま、失わなくて良いというのは本当にありがたい。
できることなら、このバトルに勝って少しでも返済したいところだ。
「次は、俺が問題をだす」
残る質問者は俺。
現代人の転生神(代理)だ。
俺も色々考えた。
あんまり賢くない頭で、それでも賢い偉人が残したなぞなぞを思い出そうと、知恵を絞った。
だけど中々良い問題が浮かんでこない。
では、どうするか?
くだらない問題をだす?
答えがすぐに分かるような問題をだす?
サービス問題を使う?
否だ。
この勝負に俺たちの負けはない。
だが、できるならば勝ちたい。
「 3x+2y = 8
2x+5y = 9を解いてみよ!」
考えた結果、俺はこの問題を選んだ。
ふっ。
ふふふふふふ!
どうだ!
この問題は、かつて俺を赤点へと導いた最凶の問題だ!
現代人でも辛いのだ!
わかるまい!
「x=2, y=1」
「…………え?」
「x=2, y=1」
ミレイヤがいう。
何度も、言う。
え?
ウソ……でしょ?
「x=2, y=1」
「ちょ、ちょっと待ってね。計算するから……」
暗算では難しいので、紙に書いて考える。
「えっと、確か……こうして、こうして、こうで……」
【x=3, y=1】
「! ほら! 違うぞ! デタラメな数字だ!」
「ここ、間違ってますよ。ここを、こうするんです」
「え…………? ……あ」
【x=2, y=1】
ラミアに負けた……。
俺、人間なのに。
しかも一応、大学生なのに……。
「う、うぉおぉぉ………」
悲しみの涙を流す俺。
しかし無情にも、ミレイヤはクスリとも笑っていなかった。
負けて悔しくて、涙を流す俺。
対して、勝っても別に嬉しくない。むしろ勝って当然だとでも言うような表情を浮かべるミレイヤ。
その温度差が激しくて、なんだか虚しくなってくる。
…………もう少し、勉強ちゃんとしよう……。
バトルを終えて、俺は静かに、心のなかで呟くのだった。




