神バトル開始
「じゃあ、こうしよう」
俺は目の前にいる巨漢に手のひらを突き出して、3本だけ指を立たせる。
「決闘の仕方だが、交互に3回ずつ問題を出そう。そのあとの正誤の数が多い方が勝ち、少なければ負け。同数なら引き分けだ」
「わかりやすいな! いいだろう!」
これは神の息吹だ。
だが、なぞなぞ大会でもある。
っていうか、模試の可能性だってある。
ここはいっちょ、腐っても大学生にはなれた知識を使って翻弄してやろう。
二次方程式とか知らないだろ?
強いんだぞ? ククク。
俺がすっと息を吸うと、俺が一気にまくしたてるより前に、しかしそれをダブリが遮った。
「手勢を呼ぶ。ちょっと待ってくれ」
「お、おう」
手勢?
あ、手勢か。仲間だな?
まあ、確かにこれは神の息吹だ。
本来は肉弾戦なのだろうが、今回は知恵比べ。
それでも、手下を使って戦うというルールを変更してはいない。
「なのん、レオル、お前らも来い。なぞなぞ大会だぞ」
「わーい! なぞなぞ大好きでれす!」
「ボク壁の方が好きだな……」
本当に、最近は保父さんにもなった気分だ。
「召喚軸、生贄、空間……把握。うむむ。よし、来るがよい」
デブリはデブリで、何やら大きなことをやっている。
無許可で床に魔法陣を描き、
無許可で生肉を直置きだ。
きっとそれが生贄なのだろうが……ちょっと勘弁してほしい。
「いでよ、我が下僕、我が上腕二等筋よ!」
デブリが筋肉名を叫んだかと思うと、魔法陣と生肉が消え去り、モクモクと赤い煙が立ち上った。
どうやら手勢のお出ましのようだ。
どんな種族なのか、ちょっとワクワクするぜ。




