神バトル 03
紹介しよう。
死者のテリ君だ。
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来訪者名:テリ
区分:最下級天使
性別:男
善ポイント:309ポイント
悪ポイント:0ポイント
どっちつかずポイント:0ポイント
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「え。あ。は、初めまして、テリです」
区分は天使か……。
「最下級でこのポイントって、上位になるとどうなるんだよ……」
独り言を言いながら、俺は「ん?」と顔をしかめる。
こいつ、死者名じゃない?
死者名:テル
じゃなくて
来訪者名:テルになってる。
なんだろう。
プログラムミスか?
「……来訪者?」
「すみませんが、いったい、ここはどこなのでしょうか……?」
顔は美少年。
そして体つきは幼い。
けれど大人ぶったその口調で、テルは俺に、そう訊いてきた。
「転生神の神殿だが……」
「転生…………享楽の館ではないのですか?」
享楽のやかた?
なんだそれ。
「……享楽?」
「はい。思いのままに快楽を味わう館で、そこの主、デリルバル様に会いにきたのですが…………違うのですか?」
「まあ……、違うと思うけどな」
無駄に豪華な家具やらが置いてあるが、快楽に溺れているわけではない。
それにここは女神さまの神殿だ。
館ではない。
「それは失礼しました。して、転生神どの。申し訳ないのですが、私を享楽の館に連れて行って欲しいのです」
「断る」
「な、なぜですか!」
えっ。
なんでそんなにムキになるの?
そっちのミスでしょ?
「俺は転生神の代理だ。勝手に職場を離れるわけにはいかないんだ」
おもに俺の命がかかっている。
「それは……うむむ……。では、本当の転生神どのは、いつお戻りになりますか?」
「2日後だ」
「では、それまでここで休ませてもらいます。よろしくお願いしますね」
ん?
なにを言っているんだコイツは?
俺はショタコンじゃないから、強気に断れるぞ?
「どちらにせよ、私は移動手段がない。代理どのも、私を移動させることができない。これは必然です。あ。そのベッド、良いモノを使っていますね」
そう言いながら、図々しくも、テルはベッドにダイブする。
なのんに、レオルに、女神さま……。
転生神になってから、俺はどうやら、知らない間にトラブルメーカーになってしまっていたようだ……。




