神バトル 02
「ねえねえ神さまー。カベ、食べてきても良い?」
「だめだ」
「洞窟を掘っても良いでれすか?」
「だめだ」
「ええー」とレオルとなのんが抗議してくるので、俺はため息をつきながら答える。
「ええー、じゃない。ここは俺の所有物じゃないんだ。勝手に改築なんかしたら、俺が女神さまに怒られるだろう」
「分かれりました。それじゃあ、レオルと遊んできても良いでれすか?」
「ああ。それなら良いぞ。遊んでこい」
俺がマニュアルを読んでいる間、どうやらなのんは、レオルと仲良くなっていたらしい。
「ほいせ!」
と威勢の良い掛け声とともに、なのんがレオル……スライムの体の上にまたがる。
うん。
剣こそもっていないが、こうして見ると、なんだがスライムのナイトみたいだ。
「レオル隊員! 右方向に出発せよ!」
「なのん隊長、がってんだー!」
俺はその間に、またもマニュアルを開く。
「はあ……」
俺は頭をかかえながらため息をつく。
転生神のせいだろうけど……。
困ったことに、疲れはたまるのだが、眠ることができない。
しかもどうやら、転生神のスキルには、疲れを取り除く能力はない。
人間のころは、眠れば疲れがとれたんだけどなあ……。
そんな風に思っていると、白い床が、赤い色を発しながら光りだした。
「神さま、お客様でれす!」
「おう!」
赤い光は、召喚光。
何度も何度も、死者はいきなりの登場なので俺がびっくりしてしまう。
そこで、俺が開発したスキルの登場だ。
名づけて「サイレン」。
音は鳴らないが、死者がくると、こうやって床が赤くなるスキルだ。
【スキルの開発:基礎編】のマニュアルを読んで、見よう見まねで作ってみたんだが……。
綺麗に発動してくれたな。
これなら、敵襲の「青色サイレン」も作動してくれそうだ。
「うっ! あれ? こ、……ここは……?」
さーて。
業務の始まりだ。




