天井に空いた穴 03
本日(5月30日)、3回目の更新です。
よろしくお願いします!
俺となのんは、1階に置いてあるマニュアルを、新しくできた2階層に運び入れていた。
ちなみに、レオルは背が届かないので見学だ。
運び入れるマニュアルの数は、300冊を超えている。
それを、50センチのチビと俺の2人で運ぶ。
結構な時間を必要とするかと思ったけど、そんなことは無かった。
なぜなら、なのんの身体能力がやばかったからだ。
1階と2階の入口の高さは、およそ3メートルある。
なのんはそれを、1回のジャンプで移動できる。
要するに、脚力がやばいんだ。
なのんに助走はいらない。
入口の丸円の下に立って、そのままジャンプ。
ヒュン! と軽快な音を立てて、見上げれば、2階になのんがいる。
そんな感じだ。
次に、腕力がやばい。
マニュアルは、とても重い。
本によるが、大抵は1000ページを超えているからだ。
なのんはそれを、一気に20冊持って、ジャンプする。
俺なんて、5冊もって這い上がるのがやっとだ。
なのんから見れば、かなりの非力に見えたのだろう。
「神さまは、2階の本棚にマニュアルをしまってきてください」
なんて言われた。
結局、なのんが運んで、俺が整理という形に落ち着いた。
…………そういうわけで、1階には俺が愛用している『簡易型マニュアル:転生神の仕事』を除いて、乱雑していたマニュアルがなくなった。
かなり見栄えが良くなったのではなかろうか。
これで次からくる死者は、整理整頓された『転生神の神殿』を目にすることができる。
過去3人のように、散らかった神殿を見ることはないだろう。
「うわあ。あんなに汚かったのにすごいね! ボク正直言って、最初にココを見たとき『ゴミ溜め』を思い出したもん!」
ちょっと正直に言い過ぎだな、うん。
仮にも神様の住処だよ?
ふっかふかのソファーに座って、一息つく。
ゆっくりと息を吸って、ゆったりとした時間を吟味しているときだった。
ドシュン!
という、もはや聴き慣れた音が聞こえてきた。
死者だ。
さて、転生神としての仕事をするかね……。
そうやって立ち上がると、俺は口をあんぐりと開けて、目を見開いた。
「ちょっと。ねえこれ……どういうこと……?」
女神さまが現れた。




