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神の手足 04

気づいたらブックマーク登録が10件だった!

しかも総合評価が48! ありがとうございます!

とっても嬉しいです!


※本日(5月27日)最後の更新です、今週もお付き合いくださり感謝です!

ありがとうございました!!


再度、個人情報を盗み見るスキル『バレテーラ』を使い、レオルの転生スキルを考える。




―――――――――――――――――

死者名:レオル・ライヴィデータ

区分:スライム

性別:両性

善ポイント:10

悪ポイント:10

どっちつかずポイント:0

―――――――――――――――――




 本当に、どうしたものか。




 過去に2人の人間を担当したけど、2人とも、合計所有ポイントはこの5倍はあった。





 善ポイント10とか、スキル1つで終わるぞ……。


 


 うーん。



 しょうがないな。


 なら、その1つをじっくりと考えるしかないか。





 善ポイントに意識を集中させて、マニュアル通りに操作を行う。




―――――――――――――――――――――――

善ポイント獲得一覧。(ソート:獲得可能スキル)

凝固…………10ポイント

蒸発…………10ポイント

昇華…………10ポイント

肥大化…………10ポイント

軽量化…………10ポイント

―――――――――――――――――――――――





 これは予想外だった。



 俺はてっきり、ポイントで得られるスキルってのは、固定されているモノだと思っていた。


 だから、スライムも人間と全く同じの善ポイント一覧かと思っていたら、実際には種族で違うらしい。




 これは面白い。



 残念なのは、レオルの善ポイントが少ないところだ。



 凝固とか、肥大化とか、2つ以上とれれば、すごく面白そうなんだけどなあ……。







 …………転生神の力でなんとかならないかな。



 ならないか。



 もしも善ポイントを増やすスキルがあれば、異世界はチーターでいっぱいだもんな。




 ふむ。

 とりあえずレオルの選択しは、この5つのスキルだな。

 まずは要望を聞こう。






「種族は、前世と同じスライムだ。だけど、新たに能力を得ることができる。レオルは、どんなスライムになりたいんだ?」





「えーっとねー。お腹いっぱいに、美味しいカベが食べれるスライムになりたい」





 コイツ本気か?



 わりと人生……じゃないな、スライム生を大きく左右する選択だと思うんだけど……。



 即答しやがった。





 いや、相手は小学生みたいに無邪気なスライムだ。

 きっと目の前のカベに誘惑されてるだけだ。



 きっとスキルを説明すれば……。



 そう思って、俺は5つのスキルを説明してやった。




 詳細については分からないので、あくまで俺の推測に過ぎないのだが、おそらくは的を射ているはずだ。





 凝固……体を固くすることができる。

 蒸発……体を軽くすることが(というか、多分浮けるじゃないかと思う)できる

 昇華……体をもっと柔らかくすることができる。

 肥大化……体を大きくすることができる。

 軽量化……体を小さくすることができる。



 本当に、使い方しだいでは無限の力を秘めているものばっかりだ。 

 なのに。

 ……なのに……。




「軽量化がいいな! だって、その方がカベをいっぱい食べられるでしょ? 僕、美味しいの大好き!」



 このスライム、やっぱり食欲に走りやがった。


 いや、別にいいんだけどさ。



 チートで無双! だとか、ユニークスキルを活用してヒーローになる! だとか、面白そうなんだけどなあ。



 そこはやっぱり、人間とスライムの違いなんだろうか。






「じゃあ善ポイントのスキルは、軽量化に決定するぞ」



「うん!」




 さて、次は悪ポイントだ。



 レオルのポイントは10。


―――――――――――――――――――――――

悪ポイント獲得一覧。(ソート:獲得可能スキル)

時限爆弾…………10ポイント

能力減少…………10ポイント

記憶剥離…………10ポイント

悪の心…………10ポイント

顔面崩壊…………10ポイント

―――――――――――――――――――――――




 あの……。

 スライムに対して、風当たり強すぎないですかね?



 時限爆弾とか、俺も危ないかもしれないし、何よりレオルの命が危険な感じがするので却下。


 能力減少も、できれば避けたいところだ。


 記憶剥離とか……これ記憶が薄れていくってことだろ? そんなのカワイソウすぎる。


 悪の心……この中じゃ1番いい気もするけど、悪に走るレオルとか見たくない。



 顔面崩壊はどうなんだろう。ちょっと聞いてみるか。






「顔面崩壊するのと、能力低下、どっちが良い?」



「!」




 レオルが真剣な眼差しを送ってくる。





「何いってるの! スライムにとって顔面は命なんだよ!? 能力低下に決まってるじゃん!」




 顔が命なのか……?

 能力低下に決まってるのか……?



「考えてもみてよ! この顔だけのボディに、ゾンビみたいな顔をしたスライムなんて、怖すぎだよ! カベも逃げちゃう!」




 いや、カベは逃げないと思うけど。



 でも、そうか。


 確かにスライムには頭も上半身も、下半身もない。


 ドロドロとした体に、顔面が張り付いているような形だ。




 その顔が崩壊していたら、もう自分の体なんて、嫌になっちまうのも分かる気がする。





「じゃあ、悪ポイントは能力低下にするぞ? いいんだな?」




「もちろんだよ!」



 その返事に迷いは無かった。



 スライムに対する風当たりの強さに不満を覚えながら、俺はチェック項目に印を付ける。




 

 これで、悪ポイントも決定済みだ。


 残るは、どっちつかずポイントだけど、レオルには、どっちつかずポイントがない。



 てことは、これでスキル付与……転生神からの祝福はおしまいだ。





「名前はどうする?」



「いまと同じがいい!」



「承知した」





 よし、これでマニュアルに書いてある手順は、全部終わりだ。





転生神の祝福前。

―――――――――――――――――

死者名:レオル・ライヴィデータ

区分:スライム

性別:両性

善ポイント:10

悪ポイント:10

どっちつかずポイント:0

―――――――――――――――――




―――――――――――――――――

転生神の祝福後

転生名:レオル・ライヴィデータ

転生開始時:胎児

区分:スライム

性別:両性


善ポイント獲得スキル。

【確定済み】軽量化


悪ポイント獲得スキル。

【確定済み】能力低下


どっちつかずポイント獲得スキル

――――なし。

―――――――――――――――――



 となった。





「死者レオルよ。次に目を覚ますとき、そなたの名前はレオルとなっている。転生先は転生神の神殿、ここだ」





 無理矢理にマニュアルとこの状況を当てはめたので、ちょっと日本語が残念だ。





「転生神の祝福を」






 その合図とともに、恒例の赤い魔法陣がレオルを包む。





「わあ! わあ! 赤いのに熱くないなんて不思議! 美味しそう!」





 そう言いながら、トロトロと水たまりのように平べったくなっていくレオル。



 おいおい、溶かすなよ?

 魔法陣なんだから。失敗したらどうするんだ。






 そんな不安と心配もよそに、魔法陣は一瞬でレオルを包んだ。



 そして、レオルはすぐに戻ってきた。

 姿かたちは変わっていない。

 強いて言えば、少しだけ小さくなっただろうか。




「ようこそ、転生神の神殿へ」



「カベ食べほーだああああああい!」



 


 歓迎の言葉を無視するレオルに、俺はただ苦笑するしかなった。



 ともあれ、また騒がしくなりそうだ。





 そんな風にのんきに思う俺だったが、俺は、気づいていなかった。




 あのなのんが、俺とレオルが相談している間、一言も喋っていないことに。

 そして、周りを見回しても、その姿が見えないことに……。






――――――――――――――――――――――――――――――――――

転生神の祝福後

転生名:レオル・ライヴィデータ

転生開始時:胎児

区分:転生神の手足

性別:両性


善ポイント獲得スキル。

【確定済み】軽量化


悪ポイント獲得スキル。

【確定済み】能力低下


どっちつかずポイント獲得スキル

――――なし。


特殊スキル

【確約済み】転生神の眷属(上書き・消去不可)

【確約済み】転生神の憤怒(上書き・消去不可)

【確約済み】転生神の右腕(上書き不可)

―――――――――――――――――




 そのことに気づくと同時に、レオルのステータスがポップした。




「ボク、手も足もないのに転生神の手足だって! うっわあ! 変なの!」




 ツッコミ所が満載の言葉とステータスだったが、いまは考えないでおく。



 なのんが心配だ。

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