神の手足 03
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※ あ。今日(5月27日)2回目の投稿です!
よろしくお願いします!
マニュアルを開く。
【転生先マニュアル:異世界編:転生する世界を決める際に、基本的にはポイントを消費しない。しかし極1部において、ポイントを消費することによって、新たに選択できるようになる世界もある。その世界については、99ページを参照。また、転生先を「転生神の神殿」にすることも可能であるが、条件として、他の世界に全くの興味がないこと・転生前の種族を保持することを満たす必要がある】
あ。
なんだかできてしまいそうだ。
うーん。
スライムがここに住むのかあ……。
どうなんだろうか。
女神さまに何か言われないかな……。
いやでも、女神さまからの教えに、「女神さまの肩書きを汚さないこと」っていうがあるんだようなあ。
ここで断ることもできるけど、それってすごく心が狭いことなんじゃないかと思えてくる。
つまり直結で、女神さま=心狭いっていう風に……。
それに、マニュアルにも「死者の要望は、出来る限り応えるべし」って書いてあるしな。
うん、いいだろ、多分。
断らないのが女神さま的に大正解なはずだ。
「許可しよう」
「うわー、やったあ! カベ食べ放題?」
「それは要相談で」
主に女神さまとな。
「分かったー!」
ここに住む条件は、まあ大丈夫だろう。
種族を変えないこと・ほかの世界に興味をもっていないこと、だもんな。
あ、他の世界に興味があるかないか、それを訊いてないな。
「ほかの世界に、興味はないのか?」
俺がそう尋ねると、レオンは体を横にプルプルと震わせた。
いいえのジャスチャーだろうか。
「ないけど……でも……あ! もしかしてここよりも美味しいカベがあるの!?」
ご所望はカベの美味しい世界か……。
カベが、美味しい、世界……。
ぐ……。
なんて調べればいいのか分からないな。
あ、全部がお菓子でできているメルヘンな世界とか?
それなら、マニュアルに書いてあった気がする。
えーっと。
「グルフルトコスという世界があってだな。そこの世界は、全部がお菓子で作られている。きっと壁も美味しいんじゃないかと思うぞ」
「えー。お菓子きらーい。もっとカベ美味しい世界ないのー?」
「…………きみの言う美味しいとは、いったいどんな味なんだ……?」
「うーんとねー。ゴリゴリしててー、でも弾力があってー、なんか神聖な感じのする味―」
……俺の美味しいがゲシュタルト崩壊しそうだ。
味の感想で、神聖という厨二単語がでるとは思わなかったぜ。
うーん。
そうだなあ。
ゴリゴリっていうのは、そのまま硬いカベってことだと思う。
弾力もそのまま、ほどよく柔らかいといった感じだろう。
そして、神聖。
これもきっと、そのままの意味でとらえていいはずだ。
要するに、1番てっとり早いのは、「どこか神聖な空気をもっていそうな世界」を探してやればいいわけだ。
それでだ。
新しく発見した世界で生きるもよし。
ここに転生させるもよし。
どちらにせよ、レオンは幸せ。
俺も転生神としての仕事ができて満足。
うん、この考え方が正しいだろう。
俺は再び、マニュアル【転生先マニュアル:異世界編】を開く。
その中で、神聖そうな……。
つまりは、何かご利益がありそうな場所を探す。
―――――――――――――――――
天国。
天の国。
全能神の社
転生神の神殿
……
……
―――――――――――――――――
その他にもいっぱいでてきたけど、ダメだ。
その理由だけど……。
――――――――――――――――――――――
天国……善ポイント10000
天の国……善ポイント5000
全能神の社……善ポイント・悪ポイント1億
転生神の神殿……0ポイント
――――――――――――――――――――――
お分かりいただけるだろうか。
必要ポイントがおかしい。
特に全能神の社だ。
どうやらココ、悪ポイントと善ポイントが1億ずつ必要らしい。
対して、レオンの善ポイントは10。
悪ポイントも10。
どっちつかずポイントに至っては、0ポイントだ。
合わせても20ポイント。
逆立ちしたって、レオンのポイントじゃ、ココ以外には行けそうにもない。
というか、いけない。
「…………ここよりも美味しいカベがあるところは、多分ない。ここのは良いカベだ。凄腕のシェフが作ったカベだ」
「そうなんだ! じゃあここが良い! 神様、ここがいい!」
「う、うむ」
きっと凄腕のシェフは、カベなんか作らない。
ここのカベが、本当に良いカベなのかも分からない。
だけどレオルがいける神聖な場所ってのは、ここ以外にない。
そんなレオルに、例えば天国の話をしたとする。
そうすると、こんなにも単純明快なレオルのことだ。
きっと、「天国ってどんなところだろー?」って興味津々になるに違いない。
ワクワクしてしまうに違いない。
そうすると、どんな不都合があるか。
もしもレオルが別の世界に興味を持ってしまったら、その世界には行けないにも関わらず、転生神の神殿にも残れないことになってしまう。
それこそ、転生神として最良の結果を出していないことになってしまう。
最も、0ポイントでいけるとはいえ、仮にもココは神の住居。
そのカベを、素人や下手っぴが作るわけがない。
だからきっと、このカベを作ったのは凄腕の大工さんだ。
んでもって、レオルにとっては、カベってのは食べ物だ。
なら凄腕の大工さんは、凄腕のシェフとも言い換えられる。
ウソはついていない。
多分。
女神さまの肩書きを汚したことには、きっとならないはずだ。
きっと。
だから良いはずだ。
「ねー神様、早く早く! 早く僕を転生させて! お願い!」
「まあそう焦るな。まだもう少し、決めることがある」
「えー、もういいよおー。早くカベ食べたいよー」
「そう言うな。やっておいて損はない」
あとは、善ポイントと悪ポイント。
その割り振りだからな。




