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神の手足 02

うわあ! ブックマーク登録が6件になってる!

ありがとうございます!

初めてです! 嬉しい!



さて、どうしたものか……。




死んだスライム……もとい、レオルの個人情報を盗み見ながら、考える。



―――――――――――――――――

死者名:レオル・ライヴィデータ

区分:スライム

性別:両性

善ポイント:10

悪ポイント:10

どっちつかずポイント:0

―――――――――――――――――




 使用できるポイントがあまりに少ない。





 転生神は基本的に、「死者の要望を叶える」べきだと、そうマニュアルに書いてある。



 だけど、これでは希望を叶えられない気がする……。




 

 まあ、まずは質疑応答からかなあ。





 どんな能力が欲しくて、どんな環境に生まれたいのか。



 それを訊いてみないことには始まらない。




 転生神のスキル『厳粛』と『荘厳』により、何百倍にも膨れ上がった、なんだか偉そうな雰囲気をまといながら、俺は低い声で話しかける。






 勿論、マニュアルは片手に収まっている。

 こいつは手放せないぜ。





「死者よ、どのような未来を望む?」





「どのような未来って、どんな未来があるのー?」




「例えばの話、種族を変えたい、性別を変えたい、そういったものがあるだろう。……要するに、こんな自分になりたいっていう願望だ。それを教えてくれれば良い」




「じゃあ、スライムが良いー」




 え。スライムで良いの?


 

 思わず驚いてしまったが、人間も人間に転生したがる。



 ならばスライムがスライムになりたいというのも、別に変ではないのか……?




 やはり種族そのものに愛着が湧いたりするのだろうか。




 手足がないから不便そうだけど…………まあ、本人が良いってんなら、いいか。






「良かろう。だが、モンスターがいる世界となると、やはり争いが付き物だ。魔法や武器、あるいは両方が特化した世界……、俺がもっている文献によれば、転生先の世界は多岐に渡る。どんな場所が良い?」






「えー。うーんとねー」



 レオルはプルプルと震えて、ゆっくりと息を吐いた。




 真上から見るとその動きはまるで、しぼんでいく風船のようだった。



 ちょっとした笑いをこらえながら、レオルの言葉を待つ。



 するとレオルは、可能かどうかも分からない要望を俺に言ってきた。





「ここが良い! 僕、ここに転生したいなあ! カベ美味しいし」





 恥ずかしいのだろうか……なんだかモジモジしながら、その風船はまたも、しぼんでいくのであった。


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