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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

長戸と鈴宮シリーズ

マンカスを食べる妖怪

作者: tomo-p

「鈴宮、今日もおっぱい大っきいんじゃ。」

「今日もってどういう意味よ。年中乳が張ってるって、まるで高プロラクチン血症って言いたいわけ?」

血走る彼女の色は赤。酸素と結合したからである。

「いいや。お前生理この前あったじゃねえか。」

「なんで私の生理を知ってんのよ。」

「お前の飲むピルは全て俺が一度口に含ませてもらっとる。」

ピルってずっとのみ続けて、いわば偽の妊娠状態を維持するわけだけど、7日間の休薬期間がある。そこで生理が起きる。ピルを口に含めば生理かどうかはわかるのだ。

「そこでハードセックスしたらどうなちゃうのよ。」

「生理中は排卵はないから、妊娠はしないわけじゃけど、精子は一週間ぐらい生き残ることもあるから、休薬後にちゃんと薬を始めなきゃならんせん。あと、普通の人にある生理中にセックスしたら妊娠したいうんは不正出血を生理と勘違いしたんかもしれん。」

例えば膣を縫いつけたとしよう。生理は起こるわけだが血は出ない。子宮が原因の無月経のことである。鈴宮はこれを愛していた。エイズは怖がっていた。

「エイズとか怖くない?」

「日本はエイズの数は世界に比べたら少ないと言われるが、そりゃ意識が低くて検査行ってないだけじゃ。」

「こわーい、この前黒人と生でいたしたから、検査行かなくちゃ。」

エイズの検査が有効になるのは性交渉後しばらくしてからである。この期間をウインドウピリオドと呼び、4週間ぐらいかかると言われる。。輸血にhivが紛れたのはウインドウピリオド中に献血したからだそうだ。献血を検査代わりに使うバカのせいなのである。


そんなバカのせいで‥

来た‥

息を呑む。もくんという音がする。


「そんなバカのせいで、私のマンカス食べたくない?」


がつりーのガツガツ。おー、cheese!


「お前、まんかす、歯糞にも混じってんじゃねえか。ガツガツ」

口の中にしたをべろべろベロ入れて、チューチュー吸う。

「お前のお口もマンなのか?」

そこで商品名!

「名器よ!悪い?」

下に数の子がついて、天井にはチーズとカンジダ。味は秀。名を鈴宮。


肉体をシャンプーにしたら、愉快愉快。マンカス食べて、肉で髪を洗う。


カンジダは妊娠中の膣に生じやすい。膣のPhが変化するからだ。

鈴宮は本当に処女だったのだろうか?


マンカスおじさんがピルをすんなり飲ませるだろうか。


偽薬。


ピルの休薬期間は偽薬をつかう。

もし、口に含むついでに偽薬と入れ替えていたなら?


妊娠による高プロラクチンだったとしたら?


マンカス爺はエイズには本当に気を回していた。いつでもHART療法がはじめられるようにしていた。


でも胎児はべつである。


母体がシャンプーとなった今、胎児はHIVに感染したまま天国へ行ったとしたら?


本当にマンカスなのだろうか?彼はシャンプーと肉体を勘違いしている。マンカスと何かを勘違いしているのではないか?


彼はマンカスを食べる妖怪ではなかった!


エイズの患者を治すために。



ありがとうございます。連載が決定しました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] この話もギッシリと凝縮されて隙がないです。 流れるような流麗な展開。 唐突なマンカス。 マンカス爺の目的のようにすべては謎に包まれています。
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