女の子ってかわいい・・・・・いえ、ロリコンじゃないです
家族は7年前に皆殺しにされた。
俺が10歳のころ、友達のところに遊びに行っていたので
殺されることはなかったが家にいた家族は誰もいなくなった
もう二度と会えない親と妹
俺は泣いた
泣いて恨んだ
この世界を・・・
俺の親は親戚がいないので俺は児童養護施設に送られ、すぐに俺は引き取られることになった
その人の名前は相川 裕也 相川 恵
その人たちは俺の親の知り合いだったらしく
自分に何かがあれば子供たちを頼むって言われていたらしい
妹も引き取る予定だったのだが、妹も殺されてしまったから俺だけを引き取るらしい
どうして自分に何かがあったら・・・だなんて言ったのか
こうなることがわかっていたのか
当時10歳だ った俺にわかるはずもなく
俺は相川さんに引き取られ相川 拓海となった
相川さんは俺に愛情をもって実の子のように接してくれ
家族が殺されて精神が参ってるのかもしれないとやさしくしてくれた
その後、7年の月日が流れ、その日相川 拓海の姿は地球から消えた
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この世界に来てから初めて夢を見た
昔の夢を・・・
いままで見ることはなかった家族の夢を
ここは・・・・そうか宿屋か
そういえばここにきてすぐに寝てしまったんだったな
外を見ると外は暗く、ところどころに蝋燭のような明かりが見える
やはり俺の体は変わってしまったようで外が暗いとわかるのに、俺の目には昼間と変わらな いように見える
「腹減ったな・・・・」
俺が寝たのが昼頃だったので今は数時間たったのがわかる
腕時計は壊れてしまっているので使えないようだ
一階でなんか食べよう
俺はローブを着て下に降りる
一階には多くの人がいた
みんな鎧を着ているから多分冒険者だと思う
俺はカウンターに行き女性に話しかける
「あの・・・何か食べるものがほしいのですが」
「あぁ。おはよう
さっき呼びに言ったのにこないから寝てるのかと思ったよ
何食べる?」
「適当にお腹いっぱいになれるものをよろしくお願いします」
「わかった。
あいてるテーブルに座りな、食事を持っていくから、飲み物がいるなら追加料金を払いな」
俺は女性に言われたとおりにあいて いるテーブルを探す
・・・・ねえじゃん
「あいてるテーブル・・・」
お!あった
一個だけ誰も座ってないテーブルがある
俺はそこに座り、食事がくるのを待つ
・・・・なんだ?
さっきまで騒いでいた冒険者たちが俺が座った途端、静かになる
なんだ?
俺が何かしたのか?
すると、俺にカウンターの位置を教えてくれた男が俺に駆け寄り話しかけてくる
「おい坊主・・・その席はだめだ。」
男はすこしおびえたように俺に話しかけてくる
「だめ?なにか問題があるんですか?」
「いや・・・その席はある人の予約席だ
そこに座ったら殺されるぞ」
「予約席?そんなのがあるんですか・・・
じゃぁだめですね。まいったな・・・どこで食べようか ・・」
俺が困ったように言うと
「俺らんとこに来てくいな。」
「本当ですか!ありがとうございます」
俺はそういい席を立ち男のいた席についていく
「坊主名前は?」
「俺の名前は相川 拓海です」
「アイカワ・タクミ?」
「はい。タクミと呼んでください。
あなたの名前は?」
「俺か?俺はゴルダ
ゴルダと呼んでくれ。」
「ゴルダ・・・さんですか」
「呼び捨てでいいさ」
ゴルダの席は飲み物の入ったジョッキが山のように積んである
多分においから酒だと思う
ゴルダのいた席にはほかに青い髪の女性とピンク色の髪をした男がいる
女性は背が高く、長い青い髪が綺麗だ
男のほうはアスラと同じようにピンク色の髪色をしている
背は175cmくらいあり、俺よりで かい
男が俺のほうをみて低い声で
「ゴルダ、その餓鬼はだれだ?」
なんでみんな俺のことを餓鬼っていうんだ
そんなに子供っぽいかな・・・
「こいつはタクミっていってな
今日冒険者になったばかりらしい
座るところがないからつれてきた」
「はじめまして、タクミといいます」
俺が挨拶するとピンクの男は
「そうか、タクミっていったな。
俺の名前はシャーセスだ。
冒険者としては先輩だな。
こっちにいるのは俺の幼馴染でアスナだ」
シャーセスに紹介された女性はすこし不満そうに
「私に紹介させなさいよ!」
「うるせえぇな」
「まったく・・・・私の名前はアスナよ。
アスナと呼んでね
あなたも冒険者なんですってね?
私たちは三人でパーティを組ん でいるのよ」
パーティ・・・
そんなのもあるのか
いや当たり前か
一人だと危ないしな
「そうなんですか。
みなさんは前から知り合いで?」
俺が聞くとアスナが
「私とシャースナは昔からの知り合いで、ゴルダとは冒険者になってから出会ったの。」
「へぇ・・・」
「昨日やっとCランクになったの!
これで私たちは一人前の冒険者よ
今日はそのお祝いをしてたの。」
「そうなんですか。俺も今日Cランクになりました。」
「「「え?!」」」
アスナだけではなくゴルダやシャースナまでもが驚いている
「どうして?!
あなた今日冒険者になったんじゃないの?」
アスナさんが俺につめよる
綺麗な青髪をたらし俺の顔に顔を近づける
顔をが近い・・・
綺麗な顔だからすっごく照れる
俺は顔を赤くしながら説明する
「いや、俺の場合はなんか特例ってギルドのお姉さんが言ってました
アスラの推薦?だからだとか」
「アスラ?
誰それ?」
「アスラエルですよ。
知らないんですか?この街で人気があるって言ってたのに違うのか」
「アスラエルって・・もしかしてあのアスラエル様?!
あなたアスラエル様の知り合いなの?!」
「いや、昨日会ったばっかですけど・・・街まで送ってもらいました。
そのついでに冒険者になろうかと思って・・」
「なんだ・・・助けてもらっただけなのね
でもどうしてアスラエル様はあなたをCランクに推薦したのかしら」
「さぁ?
その辺はよく・・・俺は何も聞かされていないので・・」
「そうなの・・・まぁいいわ!
今日はパーと行きましょう!!」
「ここにいたのかい
はい、これ食事だよ!」
赤髪の女性が食事を持ってくる
食事はなんの肉かわからないがステーキとシチューっぽいものだ
量はかなりある
俺は「イタダキマス」といい、食べ始める
俺はステーキを二口で食べ、シチューを一飲みする
ステーキは厚く、ボリューム満点で味は俺が生きている間に食べた食べ物の味ではなかった
・・・・・すごくおいしい
俺はガツガツッとステーキを食べてシチューを飲みほしおかわりを求める
俺の食べっぷりにさっきまで酒を飲んでいたシャーセスやゴルダも驚いている
俺は食事が終わった後、ゴルダさんたちとすこし話をして俺は自分の部屋に戻る
さて、どうしようか・・・
すこし魔法の練習をしてみよう
とりあえず魔力?を手に集めるとこから
てか魔力って言われても・・・・
そんなのわかんないや
手に力を入れてみる
グググッ・・・
・・・・・わかんね
「はぁ・・・・」
今日はもうやめよう
お腹いっぱいになったし寝ることとしよう
俺は服を脱ぎベットに横たわる
朝、鐘の音で目を覚ます
うるさいな・・・
俺は服を着て下に降りると赤髪の女性は俺に
「起きたのかい?
顔を洗ってきな、店の裏に井戸があるからそこで」
女性はカウンターの近くにある扉を指さす
俺は女性に言われたとおりに店の裏に行き、井戸を探す
井戸を見つけるとそこにはあの女性のように紅い髪をした小さな女の子が井戸から水を汲んでいる
少女は俺を見つけるとこちらに頭を下げる
・・・かわいいな
少女は7歳くらいだと思われる身長だ
妹を思い出す姿だ
少女は水を汲み終った後俺から逃げるように宿の中に入っていった
俺は井戸から水を汲み頭にかぶる
水は冷たく気持ちいい
顔を拭こうかと思ってタオルを探すが持ってきてないことに気づく
パサッっと俺の頭に何かが乗っかる
タオルだ・・・
投げ込まれた方を見ると少し離れたところにさっきの少女がこっちを見ている
「ありがとう」
少女にそう言うと少女は顔を赤くして宿の中に走っていく
なんだろ・・・嫌われてんのかな
まぁタオルはありがたい
俺はタオルで体を拭き
宿の中に帰っていく
宿に戻ると女性が出迎えてくれた
どうやらテーブルを拭いていたようだ
「お帰り。
随分とさっぱりしたじゃないか
ご飯食べるだろう?
そこに座ってな」
言われたとおりにし、数分後
少女がトレイに食べ物をのせてやってくる
「手伝いしているのかい?
偉いね」
俺がそういうと少女は頷く
「名前を教えてくれないか?」
「名前・・・ミーシャ」
「ミーシャちゃんか、かわいい名前だね」
少女は恥ずかしそうにうつむく
・・・・いや、ナンパじゃないよ?
少女をナンパってロリコンじゃないか
かわいい女の子は好きだけど
少女は走りながらカウンターの中に入っていく
「あの子あんたに懐いたみたいだね」
女性は笑いながら俺に言う
「そうですかね・・・なんか嫌われてる気がします」
「そんなことはないさ。
あの子が自分から食事を持っていきたいって言ったんだよ
そんなのは初めてなんだよ。
あんたが有名な冒険者になったら結婚でもしてもらおうかしら」
「結婚て・・・娘さん何歳ですか・・・」
「6歳だよ。なにあと数年もすれば成長するさ」
7歳より年下でした
小1くらいって・・・
学校とか行かないのか?
いや、ないのかもしれないな
「そんなことより俺、あなたの名前を知らないんですがなんていうんですか?」
「なんだい?今度は私をナンパかい?
残念ながら私には愛している旦那がいるからね。」
「いや、そんな気はこれっぽちも微塵もないです。
ただ何てよんだらいいかわからなかったんで」
「つまんない男だね。
あたしの名前はミーヤ
みんなは女主人とか呼ぶけど好きにしな」
「わかりました。ミーヤさんと呼びますね
で、ミーヤさんに聞きたいことがあるんですけど」
「なんだい?」
「冒険者ギルドって何時に開くんですか?」
「ギルドは鐘の音がなったら開くよ。
閉まるのも次の鐘の音がなったときさ
時間だと6時に開いて19時に閉まるよ」
「そうなんですか、あ・・あと武器屋ってありますか?」
「武器屋はこの店の前にあるよ。店はもう開いているはずさ」
じゃこの後武器屋に行ってみよう
そのあとギルドでなにか依頼を受けよう
「ありがとうございます」
「何、お安い御用さ。
娘の未来の旦那さんのたのみだからね。」
笑いながらそういうミーヤさんに
「そうですね。
ミーシャちゃんが大きくなったら貰います」
とさっきの仕返しとばかりに俺も笑いながら答える
食事を終えて部屋に戻った俺は服を着替えて武器屋に向かう
武器屋は本当に宿の目の前にあった
武器屋の中に入るとそこにはちっちゃいおっさんがいた
ゴルダと同じような顔をしたおっさんが
「いらっしゃい」
そういう
俺は「武器を買いに来たのですが・・・」
というとおっさんが「どんな武器をお求めで?」
「あの、剣がほしいのですが、でも俺剣のことよくわかんないんで」
「剣?装飾用ならあっちの棚に置いてあるから選びな」
「いや装飾品じゃなくて戦う剣です。
一応冒険者なんで」
「冒険者ぁ?そうかそうか、それはすまなかったな
で、力のステータスを教えてくれ。
俺がお前にあった武器を探してやろう」
「ステータスですか?
ちょっと待ってくださいね
えっと・・・」
俺はカードを取り出し魔力を集中させようとする
すぐにカードは青く光り文字が出てくる
「えっと・・・力の数値ですよね
756235です」
バタンッ
俺がステータス値を言うとおっさんは泡を吹きながら倒れた