宿屋に行こう
俺は、冒険者カードを確認しながら宿屋を探す
幸いなことにちょうど宿と思われるところから鎧をきた人が出てくる
鎧をきた人はそのまま俺の横をとおり、冒険者ギルドの中に入っていく
俺は鎧を着た人が出てきたところを確認し、その中に入る
建物の中はテーブルがたくさんおいてあり、そこに数人の人が食べ物を食べたりしている
俺は店員を探すがなかなか見つからない
店の中できょろきょろと何かを探している俺を不思議に思ったのか
テーブルに座り、食べ物を飲んでいた一人が俺に話しかけてくる。
「どうした坊主?
だれか探してんのか?」
俺に話しかけてきたのは小柄な男で口元は髭で覆われている。
その背中には斧のようなものを担いでいるので冒険者だと思う
「はい、宿に泊まりたいのですが、どうやったらいいのかわからなくて・・・」
俺がそういうと男は心配そうに
「やめときな坊主。
ここは冒険者が泊まる宿だ。
坊主みたいなガキが泊まるところじゃないぜ」
ガキって・・・たしかに俺は身長は170cmしかないとはいえ、このおっさんよりは大きいし
てか俺も冒険者だし
「いえ、俺も冒険者です。
って言ってもついさっきなったばかりなんですが」
「冒険者?
坊主みたいなやつが冒険者試験に受かったのか?
いや、たしかにステータスに姿は関係ないが。」
「いえ、試験を受けずに、なんか手紙を見せたら冒険者にしてくれました」
「ほぉ・・・」
男は興味深そうに俺を見てくる
「まぁいいか。
カウンターはあっちにあるぜ。
そこにいる女主人に話しかけるといい」
男は自分の後ろのほうの壁際を指差しながらそういう
そこを見てみるとカウンターがあるのが見える
「ありがとうございます」
「あぁ。
がんばれよ」
俺は男に礼をいいカウンターに向かう
カウンターの前に立ち、奥に誰かいないか覗いてみると、そこには真紅の髪色をした中年と思われる女性がいた
女性はこっちに気づくと
「いらっしゃい。
どんなご用件で?」
女性が俺を見ながらそういうので俺は
「泊まりたいのですが」
「泊まりなら一泊銅貨八枚だよ
冒険者なら割引で六枚。
食事つきなら銀貨一枚」
どうやらこの世界のお金は銅貨、銀貨、金貨というものらしい
銅貨は100円
銀貨は1000円
金貨は10000円
みたいなものか
「金貨一枚で食事つきをを願いします」
「冒険者かい?
この辺で見かけないが」
「はい、冒険者になりたてです」
「冒険者ならその証明として冒険者カードを確認したいのだが持っているか?」
冒険者カードを出せばいいのか・・・
これを・・・といい俺は女性に冒険者カードを渡す
「これはおどろいた。
あんたその年でCランクの冒険者だったのかい?」
女性は俺の冒険者カードに書かれている名前を確認した後、冒険者ランクをみて
驚いたように言う
「おっとすまないね。
金貨一枚だと
食事つきで10日だね」
「10日ですか・・・
じゃぁ、お願いします」
俺はそういい金貨を一枚手渡す
「確かに
では部屋に案内するから付いてきて、」
女性はカウンターから出てきて、俺を呼び二階に上がる
部屋は階段から三部屋ほどを超えたところだ
「部屋にあるものは好きに使ってくれていいから、
あ、壊したら弁償はしてもらうけど
掃除は昼頃にする、なにか選択するものがあるならベットの上にでも置いといてくれ。
食事は朝は8時ごろ
昼は13時ごろ
夜は20時ごろだ
遅れないように」
「わかりました」
「じゃ、これが鍵だ
宿を出るときはカウンターに鍵を渡していってくれ」
「はい」
そういい残して女性は一階に降りていく
俺は部屋の中に入り中を見る
部屋の中は質素なベットと机、あとはタンスがあるだけだった
・・・・・水道もガスコンロもなにもない
トイレは・・・・・あった
ベットの横にある扉の中に
でもお風呂はないようだ
体を洗うにはどうしたらいいのか・・・
あー魔法か・・・
覚えてないけどどうしたらいいかな
だれかにやってもらうか・・・
とりあえず今日はもう寝よう
これからは依頼を請けてお金を稼ぎ、異世界の勇者を調べ元の世界に帰る方法を探そう
そんなことを考えながら俺はローブと学生服を脱ぎそのままベットにダイブする