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危ない盛り合わせ

流浪の民に混じって四週間、私こと荻原凛子は元気に狩りをしています。


「ΑΣ◯¶†Å♯♪」


ぶっちゃけ何言ってるか解りませんが、なんとなく「大量だな相棒♪」と言っている気がします。覚える気もないのになんとなくコミュニケーションを取れる辺りが、チート臭を感じる今日この頃。何故あの変態に対してはチートが発揮出来ないのか不明だが、今日も元気に謎の流浪の民達と狩りを出来るくらいにはチートだ。

あれに見初められた要因は全然全く判然らないけれど、顔も変えちまえばいいんじゃね?なんて思って姿の変わる魔法を掛けてみました。

が、容姿は変わりませんでした。

なんなの?【その容姿を変えるだなんてとんでもない】というどっかで見たスクロールは!

あの神とかいう覗き趣味の乙女ゲー好き野郎様の呪いか!?業を煮やしてクオリを投入したのか!?お陰様で私は動くしかなくなりましたよ!?

まあ、閉じこもるのに飽きてましたがね。


「Å¶Я¶ΙΞΕΓ?」


キテル?何がキテルのでしょうか。なんだか嫌な予感がひしひしと…


「あ、やっときた!食べて!」


色とりどりの旬の食材がシェフが作ったかのように綺麗に調理されており、その料理を並べる器にはずっと旬の高級食材を使用しており、それは他の料理を凌駕する程の存在感を放っている 。つまり、なんだ、それは所謂あれだ。


「男体盛りとかなんの嫌がらせだ!」


くねくね動く度に露わになる白い裸体が、いろんな意味で目に痛かった。いろんな意味で度肝を抜いてくれた。

きっと此奴は嫌がらせをする為に神に遣わされた天使に違いない。性格一覧にやんちゃと書かれていた気がするけれど、これはやんちゃにも程があるだろう。どうしたら良いか判然らない嫌がらせが得意とか困る。いや、恐らく本人は嫌がらせのつもりはないのかもしれないけども。

っつーか、裸体に薄く切り込み線が書かれているのが怖い。君の美味しい部位も知りたくなかった。

けれどズボンを履いているだけまだましかも知れない。


「あのね、こーゆーの、好きって聞いた!」


「誰にだ!」


「お兄ちゃん!」


何時も通りの輝かしい笑みでした。うん、お兄ちゃん女体盛り大好きなんだね。何か訊く人間違っている気がするよクオリ君。私に訊けよ!今訊けよ!


「下の器ごと食べる、魔族流」


「…私、この世界の魔族とは分かり合えそうにない」


流浪の民にお世話になった礼をして、脱兎の如く逃げ出した。


…夢に出そうだ。

凛子:ちょっとズレた女の子。食に対してはわりと五月蝿い。クオリの事は面倒だけど嫌いではない。


クオリ:ちょっとズレた男性。食に対してはかなり五月蝿い。凛子の事考えると色々と原子崩壊する。


神様:くろい人。

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