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集結する運命たち

「此処が魔王城…」


ヴァーデがぽつりと呟く。その声に張りはない。


門番が倒れ伏している。周りが淀んでいる。挙げ句の果てには木々が薙ぎ倒されている。


その異常な光景は、得体の知れない恐怖心を刺激される。


クオリは先ほどまでにこにことしていたのに、今はにこりとも笑っていなかった。

当たり前か。兄がヤられているのかもしれないのだから。


「どうするであるか?」


シザリオンがそう問いかけたが、進んだら危険だと視線が言っている。


皆、険しい顔で魔王城を見上げる。


すると「でも行かなきゃ」とクオリが決心した顔をした。


矢張り兄が心ぱ「リンコの写真が、心配だもん!」「なら仕方ないわね」「矢張りよく調教された手下であるな」おい!


「魔王は心配じゃないのかクオリ君」


「大丈夫、殺しても、死なない!」


クオリ…多分っていま小さく言ったでしょ。


まあ、気にしても仕方ないか。


なんせ私達はその魔王に止め(糞)を差し(投げ)に行くのだから。





「矢張り無事な者は誰も居らんな」


何故か誰もが倒れ伏している回廊。


禍々しい光がそこらに零れている。


誰か巨大な力を持つ者が通ったようだ。


更に奥に進むと、黒いオーラで包まれた壁があった。


「…此処、ぼくの部屋あるとこ!!リンコ大変!!ぼくのリンコ(写真)盗まれちゃう!!大変!」


取り乱したクオリがどんどんと壁を叩くも、崩れる気配がなかった。

ていうか無断に撮るなよ。そんなもん後生大事にするなよ。


ヴァーデが指を口に咥えて「リンコ写真なんて私も持ってないのにずるいずるい恨めしい恨めしい」と呪詛を吐いている。

お前ら本当に自由人だよな。ある意味羨ましいわ。


シザリオンは十字を切って「アーメン」と言っている。

壊れた邪神的な外見の石像に向ける言葉なのかよく判然らないけれど、何に肯定しているのか全然判然らないけれど、全て無視をしておく事にした。

ごめんね。私はまだ真人間で居たいの。


「きゃっ」「ぬおっ」「わっ」「おおう」


いきなり地震が起きて、ヴァーデとシザリオンはバランスを崩した。

ヴァーデは(誠に残念なことに男の姿だが)可愛らしい悲鳴を上げ、シザリオンはとてもらしい悲鳴を上げた。

クオリは少しびっくりしただけのようだ。

私?勿論女の子らしくしゃなりと座り込んどいたけどなにか?


ぽわりと謎の塊が地面から噴出され、結界的なものが増えた。


大量の結界に囲まれた中、何者かの気配が近寄ってくる。


敵か、味方か。


神経を尖らせて振り向いた先には、筋肉質な敵が居た。


「我が魔王城にようこそ、勇者たちよ「投げろ今だぁぁああぁ!!」「お土産受け取って下さぁぁああい!!」「うおりゃああぁぁ!!」うおぉぉぉ!?」


チッ…魔王は失礼な事にお土産をとても華麗に避けた。端正込めて用意したのに酷い魔族だよ!まったくもう!


「お兄ちゃん、ただいま!」


「ひっ!!クオリ!?何故そこに居るんだ!?」


ぴょこりと現れたクオリに恐れおののく魔王。

それは可愛い弟に対する反応ではなかった。


「えい」


「ぎゃぁぁぁぁあああ!!!!」


お…お土産を顔に…!?

流石はクオリ。実の兄にも安定の鬼畜っぷりだわ。

時間がないから30分で書きました。

ちゃんと確認してないから文を間違ってなければいいのだけれど…

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