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和羹塩梅な彼の案

「神様を倒すって事で話が纏まった…だと」


魔王を倒す話から逸脱したまま、元凶である神様を倒そうぜというクオリの案が通ってしまった悲劇。


いや、そもそも神の居場所って何処よ?


「ぼくんち、書物ある。歴史ある、すごく古い、そんな本が」


相変わらずのポケ〇ン図鑑的な喋り方有難う御座います。

現実逃避しようと、問題が解決しない限り意味がないのは解ってる。

だけど逃げたくなる。


捕まったエイリアン的な連行されて行くのはクオリのお家、魔王城。


勇者が魔王城に乗り込んだりするのは魔王を倒す為という氷が冷たいのと同じくらい当たり前な事だと思うのだが、今回の目的はとてもそれと逸脱している事だ。


神様をぶっ殺す。


魔王だってまさか神様を敬う神様の手先的な勇者がそんな理由で訪問してくるとは思うまい。


「とりあえず魔王城に行くんだし、魔王へのお土産買っといた方がいいかしら?」


まるで友達の家に遊びに行くかの如く発言する勇者ヴァーデさん。


「やはりぷりん辺りが良いのではないか?ぷりんは素晴らしいであるしな!」


私の作ったプリンをもしゃもしゃするシザリオンが、マイスプーンを握り締めて力説していた。

止めてプリンが飛び散る。


「土で良いよ、魔王、たぶん、土大好き」


クオリがどうでも良さげにそう言った。

酷い!この子すごく酷い!


「そうね、田んぼの土でいいかしら」


「そういえば変わった土が保存されていたぞ」


「あの臭…変わった土、の事?それが良いよ、魔王、土大好き、だもん!」


それ肥溜めじゃ…いや…うん…イインジャナイカナ。


「食べやすいサイズにしましょう」


そう言ってマスクとか完全装備をするヴァーデ。


「我が輩は投げやすくするのである」


そう言って薄い風船みたいなものに詰め込んでいくシザリオン。


「硬いと、なおいい」


硬質化させていくクオリ。


みんな…魔王もやる気だよね?


とりあえずノリだけで魔王にトラウマ作る気だよね?


…まあ私もやるけどな!





こうして私達は魔王の元へと向かう事にした。

時魔法で時を止めた武器…こほんこほん…お土産を携えて。

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