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愛執染着な彼女は

「あんたの所為よ!」


家の前にていきなり化粧のこゆいイケメンにそう女口調で罵られた。

誰だお前!と言いたくなったが、よく名前を見るとヒメコだった。

そうか…ヒメコか…なら仕方な…くねぇよ!!

なんでお前男になってんの!?

意味解らん!!


流石にハートはなかった。

うん、攻略出来たとしても…あの…なんだ…めちゃくちゃ困るし別に良いのだがね。


どうやら彼?彼女?まあいいや特別に名前で呼んでやろう。

ヒメコは男になっている事に気付いていないようだ。


単に逆ハーレムになってないのは私の所為だと罵っているだけだ。


「それよりお前大変な事になってんぞ。そっちの方が大問題じゃないか?」


冷静にかつ刺激しないように指摘すると、ヒメコは馬鹿にしたような目をしてから違和感に漸く気付いた。

ソッと鏡で姿を見せてやると、ヒメコは愕然とした顔をしなかった。


「あらやだイケメン」


「おいお前それでいいんか!!いいんか!!」


かっこいいと自画自賛をするヒメコに、私はどうしたらいいか解らなかった。


そしてからヒメコは言い切った。


「愛して貰えるなら性別はどうでもいいのよあんたには判然らないかもしれないけど私はみんなに愛して貰えるなら同性でも気にしないわ私はみんなを愛してるから同性になっても愛して貰える筈よ愛して貰えない筈がないのよだって私綺麗だものうふふふふ」


私は怖くなって何も言えなかった。

病んでた。

なんか目が病んでた。





ヒメコの怖い一面を見てしまってから、私はヒメコを見かけると出来るだけ遠くに逃げるようになった。


どうやらヒメコのスキルが男体化になってしまっただけのようなので、私が近寄らなければ男体化したりしないようだ。


なんか怒りで男体化されそうだしね。


偶に見つかると理不尽な怒りをぶつけられる。


『貴方の所為で私男性になっちゃうみたいだし貴方消えてくれないかしらみんなに強く愛されてさぞかし良い気分なんでしょうけど…そっか、貴方を殺せばいいのねそしたら私を愛してくれなくなった彼等も私に戻ってきてくれる筈だもの』


私はあんな長文ノンストップで言えないし、ある意味凄いなって思った。

まあ、とりあえず面倒なんで放置したら、余計に突っかかって来たのには困ったわ。


どうもスキルが変わってしまったのが原因らしく、それも私の所為なんだとか。


いや、なにそのスキルの説明!

説明下の“リンコの呪い”という部分に、神の野郎の悪意が感じられた。


私の所為チガウ。


もしかして私が魔王退治に行くフラグを折って折って折りまくったのにご立腹なのかしら?


でもさあ…面倒じゃん。

親しんできた街の人なら兎も角、世界単位で救わなきゃいけないとか七面倒な。


それで何故か私が崇め讃えられるんですね解ります。


だって神様、何が何でも私を逆ハーレム主人公にさせようとしているもの。


逆ハーレムは要らん!

そろそろ私を元の世界に返せ!

ヒメコは母親に良い扱いをして貰った事がなく、その分父親に甘やかされて育ったという設定です。


甘やかし過ぎちゃったんです。


凛子の親は良い言い方をすると放任主義。

悪い言い方をするとネグレクト。

だから愛する愛されるがそもそも判然らないという子。


そういう設定にいま決めた。


時間なくて一時間で書きました…


予約が間に合って良かった…

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