まー君 4
今日は、お母さんとまー君は本屋に来ています
「まー君、買うのは一冊だけよ」
「分かってるもん」
「どんな絵本がいい?」
お母さんが優しくまー君に聞く
「動物さんが良いな~」
「あそこにいっぱいあるわよ。お母さんは向こうにいるから選んだら来てね」
一言残して雑誌の方に歩いていった
~数十分後~
「ママー、ボクこれが良い」
一冊の厚い本を持ってきた
「え・・・何この本」
お母さんが苦い顔になる
「動物さんが良かったんだけどね、この本も楽しそうかなって思ったの」
本の題名は『人の生き方とは・・・』
「・・・まー君、これ読めるの・・・?」
聞いてみると満悦の笑みを見せる
「うん!!」
「ダメよ」
すぐに言い放ち、まー君から本を取り上げる
そしてお母さんは別の本を持ってきた
「これだったら良いわよ」
持ってきた本はまー君が持ってきたのと同じくらい厚い本
その本の題名は
『子供の在り方とは』