第1話 まじギレ!
「神崎猛、趣味は読書と睡眠です。よろしくお願いします。」
「ねぇ あの人よくない。」 「キャーー!かっこいー」 「このクラスでよかった!」
皆、なんかいろいろ言ってるなぁ。遠くてよく聞こえないけど・・。
やっぱり入学式だし皆、テンション上がってるのかな?
っていうか何故か男子が睨んでくるんだけど。
さて、さっきも言ったように僕の名前は神崎猛。今日からこの千石学園の一年生だ。
ある特別な体質と性格のせいで中学のときは友達ができなかったから今年こそは友達を作りたいと思っている。
そして今は定番のクラスでの自己紹介の途中。おっと、彼で最後みたいだ。
「羽島和樹だ。いいか、今日から俺がこの学園のボスだ。逆らったりしたら殺すから覚悟しとけ!」
うわー、クラスには一人は居るジャイアン君だよ。
めんどくさいなー
「おい、あいつ黒川中の・・」 「ああ、あの噂の黒鬼だ・・。逆らわないようにしよ。」
ふーん 結構、有名なんだなー。
あいつに関わったら僕もあの性格が出るかもしれない。あいつとは関わらないようにしよう。
キーン コーン カーン コーン・・・
さて、帰ろうかな。そう思って立ち上がった瞬間、女子の大群が押しかけてきた・・・。
「ねぇ ねぇ メアド教えて」 「彼女居る?いないなら私と・・」 「一緒に帰ろ!」
どうやら、この学校では友達ができそうだ。よかった。
終始、男子がこっちを親の仇でも見るような目で見てきたのが気になったけど・・・。
おっと、そんなこと考えてる場合じゃない。
このままだと女子に引っ張られて、体が落ちた豆腐の様になりそうだ。とりあえず逃げよう。
「えーっとゴメン。ちょっと用事があるからまた今度ー!」
そして、追いかけてる女子をボルトもビックリのスピードで逃げきり気がついたら屋上に来ていた。
ふぅ 少しココで昼寝でもす。るか・・・・。そして、俺の意識は気がついたらOFFになっていた・・。
ん・・よく寝たなー。さて帰ろうかな・・。あれ、誰かの声が聞こえるな?
「やめて!離してよ!」
そう叫ぶ彼女をジャイアン(仮)は無理やり押さえつけ服を脱がせていた。
「うるせぇ黙れ!叫んだってもう7時だ。誰もいねぇよ。」
うわー。まさかココまでやるとはねー。まぁ、あれが出ないようにしてうまく助けようかな。
「おい、やめなよ」
「てめぇ・・。 確か神埼とかいったかお前みてぇなカスが俺に勝てるわけねぇだろ!逃がしてやるからさっさと帰りやがれ!」
「カスだと・・。」
やばい、このままだとあいつが出る!。落ち着け俺!
「あぁん カスにカスって言って何がワリィ!さっさと失せろや!」
バキャ!!
そう言って羽島が僕を殴ってきた。
そして・・。ブチッ!
ああ、スイッチ入っちゃったよ・・。終わったな・・。
グッバイ日常、ハロー非日常。
「おい、どうしたいきなり黙って殴られてびびっちまったかぁ!」
「す・・・」
体に力がみなぎってくる。
「あぁ、何だって?」
「テメェを殺すって言ってんだよ!」
僕の性格の問題それは僕がとても【短期】だということだ。