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「地味」だと追放した聖女が世界のOS(基本ソフト)だった件 〜規約違反により貴国への全サポートを終了いたします〜  作者: ☆もも☆@12話完結の人


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第6話:一瞥する価値もありませんわね

 王都の「ゴミ溜め」の崩壊は、

 勇者たちの自爆を機に、加速の一途を辿っていた。

 そしてついに、王国が唯一の希望として縋っていた


「新しい聖女」ミナの、

あまりにも滑稽な真実が露呈することとなったのである。



「リリア様! どうか……ミナの身元を確認していただけませんか!」

 

 森の境界線に、ボロボロになった

 聖女協会の地方役人が這いつくばっていた。


 彼は、ミナが置いていった「聖女証」を、震える手で掲げている。


「……あら。そのような安価な偽造品、一瞥する価値もありませんわ」

 

リリアはテラスで、しろたま(白虎)の肉球に

保湿クリームを塗り込みながら、冷淡に言い放った。


「その術式構成……聖女協会の正式なライセンスではなく、

数年前に廃止された『初心者向け・家庭用治癒講習』の修了証を、

金粉で飾り立てただけのものでしょう? 

専門用語で言えば、『ただの無資格者』……実に見苦しい、経歴の粉飾ですわね」

 リリアの言葉に、役人は絶望に顔を歪めた。

 

ミナには「聖女」としての正式な登録など存在しなかったのである。

 

彼女は単に、光の演出エフェクトに特化した初級魔法を、

リリアが密かに維持していた「広域治癒結界」の上で披露していただけの、

いわば「舞台装置の一部」に過ぎなかったのだ。

 

そして、その当の本人はといえば――

「……ミナ様なら、昨夜のうちに、国庫の宝飾品をいくつか手提げ袋に詰め込み、

王都の北門から手配師と共に夜逃げなさいましたわよ。

私の庭の監視結界に、その無作法な後ろ姿が記録されていますわ」

◆ ◆ ◆

【世界中の井戸端会議(掲示板)】

1:名無しの市民

 おい!! 聖女ミナ、まさかの「無免許」だったのかよ!

2:名無しの魔導士

 「家庭用治癒講習」の修了者って……それ、擦り傷を治すのが限界のレベルだぞ。

 そんなやつをリリア様の代わりに据えてたのか? 王国は。

3:名無しの騎士

 聖女様、さらりと「夜逃げした」って言ったぞ!

 しかも、監視カメラ(鏡)の映像、今切り替わった……。

 見てくれ、ミナが泥まみれで金貨の袋を抱えて、茂みを走ってるぞ。ダセェ……。

4:名無しの商人

 勇者レオン、足が腐りかけてるのに、信じてた聖女に宝を持ち逃げされたのか。

 あまりにも悲惨すぎて、もはやギャグだな。

5:名無しの賢者

 リリア様、しろたまの足をマッサージしながら「掃除の手間が省けましたわ」って。

◆ ◆ ◆

「……ふぅ。肉球の手入れは、こまめにしなくては」

 リリアは、しろたまの足を丁寧に拭き上げると、

朱雀(赤い方)が差し出した、温度差コンマ一度以下の完璧な紅茶を口にした。


 魔導石の向こうでは、全世界が「嘘に塗り固められた王国」と

「真実の神域(リリアの庭)」のあまりの差に、もはや笑うことすらできなくなっていた。


ご覧頂き、ありがとうございますm(_ _)m

本日、第7話まで投稿します。


明日は、8話と9話を連続で投稿していきます。

12話で完結しますので、よろしかったらブクマをポチッと

して頂けると嬉しいです。(*^-^*)


よろしくお願いします☆

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